東京卍リベンジャーズ【ネタバレ】88話「Just gotta do」
黒龍メンバー九井一ことココの密告により黒龍総長の柴大寿が一人になるタイミングを知った東卍メンバー達は、柴八戒を止める為、黒龍を潰す為、未来を変える為、それぞれの思惑で動き始めるのでした。隠密決戦は、12月25日だ。
「マイキーはもう駄目かもしれねぇ」
東京卍會参番隊隊長の稀咲鉄太の言葉ですが、その駄目になったかも知れない原因を作った張本人が稀咲鉄太なのでした。
この言葉にぶちギレる壱番隊副隊長の松野千冬でしたが、相変わらず冷静な稀咲鉄太は、「とにかくこのままだと東卍は終わる」
「オレらでマイキーを盛り立てるんだ」
あくまでも、東京卍會の為、マイキーの為に動くのだと主張する稀咲鉄太なのでした。
しかし、松野千冬は稀咲鉄太との協力にあくまでも難色を示します。
「オレは時間の無駄は嫌いなんだ」
他の東京卍會メンバーには秘密の作戦である以上、手を組むしかないないと決断を迫るのでした。
「場地さんと橘日向を殺った張本人だぞ!」
どうしても稀咲鉄太との協力を受け入れることのできない松野千冬は、最初、壱番隊隊長花垣武道が言い出した、二人でやるぞというところに話を戻そうとします。
「じゃあどうすんだよ!?」
松野千冬の強い反対に、花垣武道はいつになく激しく反論するのでした。
「オレらがやんなきゃいけないのは、稀咲を東卍から追い出すこと!!」
「それと八戒が大寿を殺すのを止める事だろ!?」
いつもは少し頼りない花垣武道のしっかりとした考察に驚きの表情を見せる松野千冬でした。
本当は、稀咲鉄太と組むのは嫌だ、
しかし、組むことよって、稀咲鉄太の何かが分かるかも知れない、東卍から追い出すヒントをみつけられるかもしれないと、必死に説得します。
「もう二度と皆の不幸な未来見たくねぇんだよ!」
その為なら仇である稀咲鉄太とも手を組み目的を達成する、この強い決意に松野千冬も承諾するしかありませんでした。
「クリスマスまでの期限つきでオマエらと組むよ」協力しあうことを承諾した花垣武道と松野千冬でしたが、あくまでも期限付きの協力だと敵意剥き出しの態度は変わらない二人でした。
何はともあれ、利害が一致しただけの歪なチームが結成されたのでした。
「一緒 帰ろ?」
未来で東京卍會の抗争に巻き込まれて死んでしまう、彼女の橘日向と弟の直人と下校中の花垣武道。
「楽しみだね!クリスマス」
花垣武道は、クリスマスに橘日向と約束をしていたのでした。
しかし、その日は隠密作戦決行の日、花垣武道にとってどちらも大事で、まさかのダブルブッキングとなってしまいました。
そんなイチャイチャする二人に白けた弟の直人は、「ボク先に帰るよ」
「時間の無駄は嫌いなんだ」といい帰って行くのでした。
「稀咲みてぇなこと言いやがって」
花垣武道が稀咲鉄太の言葉を思い出します。
「似てるよね」
思いがけない橘日向の言葉に驚く花垣武道でした。
「誰に?」恐る恐る聞く花垣武道は、嫌な予感がします。
「稀咲鉄太君でしょ?」
小学生の頃、稀咲鉄太と塾が同じで、面識がある橘日向と弟直人、そして花垣武道も稀咲鉄太に会ったことがあると言うのでした。
東京卍リベンジャーズ88話の感想と89話考察
相変わらず敵意剥き出しの松野千冬の態度は元壱番隊隊長、場地圭介の死の原因である稀咲鉄太への怒りの表れで、その怒りは同じ東卍メンバーと言えども収まる様子はないみたいです。
しかし、手を組むしか方法のないのも事実で、花垣武道の強い思いと、その先に何か見つけることができるかも知れないと言う説得に根負けするかのように承諾する松野千冬に同情と仲間に対しての優しさを感じました。
稀咲鉄太の発言だけを聞くと、東卍を終わらせない事と、東卍総長の佐野万次郎ことマイキーを盛り立てていきたいと言う、東卍思い一面が見えますが、未来では東卍を凶悪な犯罪組織にしてしまっている張本人なので、その裏にある思惑が何なのかを勘繰ってしまいます。
花垣武道と松野千冬の進む道に平坦な道は存在しないということは、容易に想像がついてしまいます。
芝大寿を殺そうとする芝八戒を止めるためのクリスマスと彼女の橘日向とのクリスマス、天と地との差がある内容をダブルブッキングさせてしまう運のなさは、相変わらずの花垣武道だと笑ってしまいます。
小学生の頃、稀咲鉄太は橘日向と弟の直人と同じ塾に通っていて、花垣武道も会ったことのあると言う新事実が浮上してきました。
ますます目が離せません。