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約束のネバーランド【ネタバレ】93話「決着」感想!

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約束のネバーランド【ネタバレ】94話「全員 生きて」感想!

約束のネバーランド93話ネタバレ

レイは一瞬だけ農園時代のエマとノーマンの回想を視る。
その彼の目の前には今…レウウィスの爪に後ろから貫かれたエマの姿が映る。
周りの仲間たちも…みんな凍り付いて微動だにしない。

エマがうつ伏せに地面にもんどりうつと同時に
止まっていた時は動き出し、レウウィスは残りの子供達の前に立ちはだかる。
それと同時に少年達の一斉射撃も再開される。

倒れているエマは傷の痛みを感じるとともに今まで関わってきた様々な人々の回想を視る。
その中でみんなに励まされ、気力を振り絞り再び立ち上がるエマ。

それを見たレイや仲間たちは、全てを託した〝本当に最後の総攻撃〟に打って出る。

乱れ飛ぶ銃弾の嵐の中、エマが放った閃光弾が炸裂し、レウウィスを麻痺させる。
その影響で、すべての銃弾を体中に受け、血まみれになるレウウィス。
さらにオジサンの止めの一撃が頭部に直撃し、
流石のレウウィスも地面へと倒れ行くのであった。

1. レイの回想…エマ起きろ!

呪いたい人生だった……。
けど、2人との時間はとても楽しかった。エマとノーマンは誰よりも特別なんだ。
2人がいたから俺は、オレは―――――。

昔の楽しかった農園時代の日々を一瞬だけ思い出すレイ。
その彼が今目の前で見ている光景は、レウウィスの鋭い爪により後ろから刺され
貫通させられた痛々しく残酷なエマの姿であった………。

ヴァイオレットが…     (エマの…)
ナイジェルが…       (傷口から…)
オジサンが…        (鮮血が…)
そして、レイが………。   (滴る…)
みんなの時間が止まり、すべてが凍り付く。
―――と、エマの体がレウウィスの爪から外れ、下へと落下する。

「エマ―――――――――っ!」

ドッ。地面へと崩れゆくエマ。

それと同時に時は動き出す。

「ありがとう、本当に楽しかった。」
うつ伏せのエマの頭をなでながらレウウィスが語りかける。

バッ! すかさず、みんなが一斉に銃を構え直す。

「君たちには最大の敬意を払おう。」
レウウィスが厳かに言い放つ。

ダダダダダダダダ!  間髪入れず連射しながら鬼に向かって行くレイ。
しかし殆どの弾丸は、レウウィスの手の中に受け止められてしまう。

ガガガガガガガガ!
「うおおおおおおおおおっ!」 呼応して全員が連射を続ける。

エマ! 死ぬな!

起きろ!

起きるんだ!

レイの「心の叫び」は――いつまでもは続いていた。

前回の衝撃のラストから引き続き、主人公であるエマがレウウィスに刺され
貫かれている「悲惨で最悪な場面」から物語は幕を開ける。

すべての時間が瞬時に止まると同時に、読者の時間もまだ凍り付いたままである。
そして、レイの「回想」と「祈り」が痛いほど読む者にひしひしと伝わってくる……。

「エマよ、生きてくれ!」誰もがレイと同じ気持ちで祈っている!
「エマよ、起き上がれ!」誰もが一縷の望みに全てを託しているのだ!

2. エマの回想…みんなの励まし。

うつ伏せのエマは色彩が無い広い空間にいた。

ここどこ?
暗い。寒い。
体中から血が抜けていくのがわかる。
傷口が燃えるように熱くて痛い。
体が動かない。眠い。

横で誰かが話している? 誰?
「ウォルター、アニ―。ダイアナ。」2人の男性が仲間を抱きしめ顔を伏せている。
オジサン? ルーカス?

「許せない。この狩場(かりにわ)を終わらせたい。」
仲間たちが泣き乍ら叫んでいる。
オリバー、 ポーラ。  ザック?

連れ去られる小さな子どもたち。
苦しむヴァイオレット。
涙するテオ。
そして、血まみれの斧を持つレウウィス………。

様々な光景がエマの心に浮かんでは消える―――。

そうだ、立たなきゃ。
斃さなきゃ…レウウィスを。

「エマ。」
そっと、うつ伏せのエマの背中に手が置かれる。

エマの周りには“オジサンのシェルター”に残っているはずの
GF(グレイス=フィールド)農園の仲間達がいつの間にか集まっていた。
「帰らなきゃ、家族(みんな)の元へ。」

「エマ。」幼い子がのぞき込む。
そうだ…農園にはフィル達も待っている。

「情けないわね、クソガキ。」
突然現れた、農園での監視役だったクローネが優しい顔で叱咤激励する。

私にはまだやる事があるんだ。

立て。うつ伏せている地面が…
動け。水面へと変わる……。
ダメ!その水面へ…
動いて!エマの魂が… 
戻って!下へ…
いやだ!下へと…
死ねない!沈もうと…
死にたくない!していく………。
まだ死ぬわけには!暗い水底へと……。

誰かが下から現われ、エマの手を握る。

「ノ…。」
「え? 何?」
驚くエマにノーマンが優しく微笑み、手を引いてエマを水面の方へと導く。

すると――上から誰かが水の中に手を入れているのが見える。

「そうよ、エマ。 諦めてはダメ。」
差し出された手の主は、農園でエマを育ててくれたママのモノであった。
ママ?        手を上に差し出すエマ。

「さあ、いらっしゃい。」
エマとママの手が一つになり、グイッと上に引っ張り上げられる。

「あなたは、まだ―――。」

私はまだ――。

瀕死のエマの意識の中で様々な想いが交錯する。
そして、使い古された陳腐な表現になってしまうが、
過去に出会ったいろんな人々や出来事がエマの意識に走馬灯のように浮かんでは消え、
浮かんでは消えしていく……。

特に注目したいのは、浮かんでくる人々や出来事は、どれもがみな
〝悲しいこと〟ばかりであり、誰もが涙に明け暮れている……。
この悲しい出来事の数々がエマの心の奥底に澱のように積もる事によって、
彼女の〝折れない不屈の心〟が形成されていったことを伺い知る事ができる。

そして、の想いが彼女を再び現世に“奮い立たせるせる”ための原動力となるのである。

そしてエマの復活をさらに「あと押し」してくれるのがノーマンであり――。
彼との「心の絆」の深い結びつきが
どれだけ強いのかを見せつけられる名場面となっている。

あと、鬼の側についていた監視役のクローネや「育て親」であるママの登場に、
「普通の善悪」を通り越した〝限りない人間の愛の力〟を信じるエマの広くて深すぎる
心の中を少しだけ垣間見えた気がして、胸を打たれる。

そうだ、エマ! 立ち上がれ!
君にはすることがまだ両手いっぱいに残っているのだから!

そして
みんなが君の素敵な笑顔を待っているのだから――――――。
そして――エマは立ち上がっていた!

しっかりと大地に両足を踏みしめて。

私は…まだ、望む未来を叶えていない!!

エマ…
仲間たち全員の顔に驚きと笑顔が広がる。
レイはその時、エマの手元を凝視していた…。

エマの右手にはしっかりと〝四つの銃身〟の小銃が握られている。

この銃…シェルターでレイと選んだ……。
そうか…ノーマン。 そうすれば…。

…でも声が出ない。
立っているのも精一杯なのに…。
どうする? どう伝えよう?
思案するエマ。

「包囲! 今度こそ最後だ!」
声を振り絞り叫ぶレイ。
「撃って撃って、撃ち尽くすぞ!」

レイ……。
エマはレイを見つめていた。

だれもが待ちに待ったエマの復活。 死の淵からの生還。

エマがそこに立っていてくれるだけで、
希望の炎がみんなの心に燃え続けていくのだ!

ありがとう、エマ。
こちらに帰って来てくれて。

3.決着

ガガガガガガガガ!
ダダダダダダダダ!
仲間たち全員による最後の一斉射撃が銃弾のゲリラ豪雨となり、
レウウィスに襲いかかる!

エマは思う。
そう、それがいい。
それがいい!

そして、エマが小銃を放つ。

雨あられの銃弾が降りしきる中、レウウィスは一人思う。
問題ない。 止められる。
これで終わりか…名残り惜しいな。

ん?

何だあの弾は?
エマ? それに何だあの銃は?

ハッ。 気付くレウウィス。
まさか…まずい! おそらくあの弾は――!

カッ! エマの弾が炸裂する!

刹那、すべてが真っ白に染められる―――。
光がすべての空間を悉く包み込む――――。

やられた!

ここへ来て閃光弾! 反応が遅れた。
もう阻むことはできない。

レウウィスは状況を冷静に分析する。
目を閉じれば他の弾を食らい、目を閉じなければ閃光を食らい他の弾も食らう。
既に消耗している私はこの数の弾を受けてなお再生はできない。

つまり―――どちらにしろ―――――。

星屑の弾丸群がレウウィスに降り注ぐ――――。

ドドドドドドドド!

刹那、レウウィスは多量の血を吹き出し、一瞬で穴だらけになる。

私の負けだ。

「やはり人間は良い。」 一瞬微笑んだかのよう―――――。

ズボッ!

レウウィスの眼球が血飛沫を上げ破壊される。

オジサンの必殺の銃弾が急所の眼球を貫いたのだ!

ドシャッ。
レウウィスは地面へと崩れ落ちて行くのであった――――。

「長かったレウウィスとの戦い」にとうとう終止符が打たれる。
エマの閃光弾とレイ達の一斉射撃、それにオジサンのスナイパーとしての腕。
この三つが絶妙に組み合わさることにより、レウウィスの弱点を突く
完璧な作戦が出来上がったのだ!

それにしても驚いたのはエマの小銃。
かなり前に出てきた記憶だけはあったのだが…すっかり失念していた。

その時のエピソードをもう一度見直すと
「その銃には催涙、捕獲ネット、閃光弾に、音の機能……。」と、
確かに小銃の性能がオジサンの口からしっかりと語られていた…。

何とまあ!
そんなに前からレウウィスを倒すための小道具の伏線が張られていたとは……!

もう開いた口が塞がらない。 脱帽ものである。

しかし「自分が負けた」と、冷静に分析して悟ったレウウィスは、いったいどんな気持ちだったのだろうか?

思うに彼は、本当は人間に近付きたかった……
いや、もしかして「人間になりたかったのでは。」……と思ったのだが、
それはこちらの勘ぐり過ぎだろうか?

いままでの人間に対するレウウィスの言動は方向こそ間違っていたが、
人間の強さや弱さ、すべてをひっくるめて――、
誰よりも一番理解していたように感じるのは私だけでは無いはず――。

もしかして〝狩り〟とは彼にとって――人間への愛情の裏返しの行為だったのでは?
と、今になって確信している次第である。

ご冥福に…とは言わないが、「人間の事を理解していた鬼」いう事は
心に留めておこうとフッと感じた瞬間であった。

約束のネバーランド94話の考察

さて! 今週のキーワードは二つ!
ひとつは「私まだ――望む未来を叶えていない!」と、立ち上がるエマの言葉と、
もうひとつは「やはり人間は良い。」と、最後にレウウィスが呟く言葉であろう。

かたやエマの〝輝く未来を作る〟という強い意志を、
かたや〝人間の心の成長は素晴らしい〟という一種の羨みにも似た
レウウィスの素直な気持ちを表した象徴的で印象深い言葉となっていることに気が付く。

そう! われわれ人間は進む道さえ誤らなければ、素敵な「未来」と「希望」を
作りあげていくことが出来る素晴らしい生き物なのだ!

エマとレウウィスに、そう教えてもらっているようで………。
非常に感慨深いものが胸の内に込み上げてくる。

この事をしっかりと胸に刻み、
読者全員もエマ達とともにしっかりとした足取りで〝希望の道〟を、来週も進んで行こうではないか!

その為にもエマにはこれからも「しっかりと生き抜いてもらわないと!」 ね!

頼んだよ! エマ。

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