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キングダム 第565話 「前線にて」ネタバレ
【 秦・山の民連合軍 vs 趙・犬戎軍 】
犬戎軍三兄弟のひとり、ゴバのもとに戦況が報告されます。
「左より報告 ブネン様が自ら敵将一人を討ち取り 敵は後退中とのことです」
絶賛後退中なのは壁将軍、”立て直す”ためっていってました。
「右より急報 トアク様がッ トアク様が討ち死にです!」
トアクは顔を覚える時間も読者に与えぬまま、フィゴ王に討ち取られました。
ゴバは左右の戦況を聞き、末弟トアクの不甲斐無さに嫌悪感をいだきます。
「大犬戎族の面汚しがっ」
ゴバはトアクを討ったフィゴ軍がこちらの戦場に流れ込んでくることを心配します。
なぜなら、ゴバの前方にはバジオウ隊が圧倒的な破壊力で迫っていたからです。
バジオウだけでなくフィゴ王までとなれば厄介なことになるのは目に見えていますから・・
ゴバは部下に伝令を伝えます。
「トアク軍に最後まで死にもの狂いで戦って、こっちへ敵を一人も通すなと伝えろ」
〈 ゴバの前方・ゴバ本陣守備隊の超小物将チダ 〉
ゴバが伝令を指示している頃、ゴバ本陣守備隊のチダに報告が入ります。
「チダ様 敵がっ 目の前にっ(汗)」
振り返るチダ様。
「なぬっ!?」
ドン!
首を刎ねられるチダ様。
刎ねたのは鳥牙族のシュンメン、カッコイイです。
チダ様、登場から最後までわずか2ページ、トアク同様に読者に顔を覚えさせる時間を与えません。
〈 チダって誰? 鳥牙族シュンメン 〉
シュンメンの率いる部隊に続き、
右サイドからバジオウ隊が上がってきます。部隊の兵数もそれほど減っていません。
そして左サイドからもタジフ隊が歩兵団を引き連れて上がってきました。
これで軍全体が押し上がったことになり、犬戎三兄弟の長兄であるゴバの本陣に迫れる布陣が揃いました。
鳥牙族はその脚の速さを生かして、ゴバの背後に廻り、ゴバの退路を断つことが今回の作戦任務のようです。
シュンメンは陽が落ちてきていることを少し気にしますが、自分達の隊の脚があれば十分間に合うと空を見上げて思います。
そんな時、はるか遠方で超速で移動する部隊にシュンメンが気付きます・・
「あれは・・・」
ドドドドドドッ
〈 犬戎軍本陣・三兄弟長兄ゴバ 〉
シュンメン同様にゴバも空を見上げ、陽が落ちてきていることを確認し、部下に指示を出します。
「全軍後退、城まで戻る」
部下たちが訝しがるかのようにゴバに忠言します。
「我らはバジオウを討ち取るに敵の倍の陣容でのぞんだはず」
「我らにはまだ十分戦力もあります」
「バジオウを返り討ちにしてやりましょう!」
部下たちをゴバが一喝します。
「バジオウ如き いつでも討てる! いいから全軍撤退だ」
どうやらゴバは三兄弟の中で一番バランスの取れた人物のようです。
ブネンのようにエゴまるだしでもなく、トアクのように自分を過大に過信しているわけでもありませんね。
ゴバたち本陣部隊が後退を始めたことに気付き、鳥牙族のオオべスドは焦ります。
退路を断つのが我らの役目だったのに、これではゴバを仕止め損なってしまう。
それはつまり、今日の戦いの敗北を意味することになる。
「どうするっ シュンメン!」
シュンメンもオオベスドのように最悪のシナリオを考えてないわけではありませんでしたが、先ほど見た超速で移動する部隊の存在が何であるかを確信していましたので、ゴバの後退にもオオベスドのように慌ててはいませんでした。
「ゴバの首の重さを誰よりも分かっているのは・・我らの王だ」
その言葉通り、
後退するゴバの目の前に退路を塞ぐ形で横から現れた楊丹和!!
シュンメンが見かけていた超速部隊とは、楊丹和率いる部隊だったのです。
楊丹和がゴバに言います。
「横槍で悪いが首をもらうぞ犬戎の将よ」
超速で遠方から戦場を迂回してここまで来た楊丹和に、一瞬驚きの顔を見せたゴバでしたが、それは楊丹和に対しての驚きではありませんでした。
「気に食わぬが・・本当に貴様の思い描いた通りになったな・・・
・・・舜水樹 よ」
犬戎の城を後ろに、小高い一角から楊丹和を見下ろす舜水樹。
「待っていたぞ山の王、開戦以来 本陣から動かなかった貴様が最前線に出てくるこの時を」
つまり、山の民連合軍がゴバを狙っていたように、犬戎軍も敵の大将首である楊丹和を狙っていたということになります。
舜水樹にとって、全ては予定通りということでしょうか。
ゴバはそんな舜水樹の洞察力に対して驚いていたのです。
”この時”を待っていた舜水樹が、対 楊丹和軍用に城に待機させていた大勢の兵たち。
そして後退中のゴバ軍。
この両軍に挟まれる形となってしまった楊丹和。
まさにサンドイッチの具材状態です・・
しかも、城から出てきたのは・・犬戎王ロゾ率いる本軍!!
シュンメン、バジオウ、タジフは楊丹和を守れるのか・・
キングダム 第565話 END
キングダム565話感想と566話考察
ついに!ついに動きましね、楊丹和姐さん。やはり格が違います、画に緊張感が生まれますね。
ず~っと小物たちの戦いで緊張感に乏しい画が何週も続いていただけに登場だけで締まりますね、やっぱ。
予想していた壁軍への援軍としての登場ではなく、いきなり今日の戦いにおける決着場面での登場でした・・
これで壁は自力で”立て直す”しかなさそうですね。
或いは活躍し足りない”誰か”か、フィゴ王が駆けつけて”立て直す”のかな。
いままで秦軍が敵に挟まれるなんてことはザラにありました。
その度、お助け軍が何処からともなくやって来ます。
だから正直、楊丹和の生死は心配していません。
たとえお助け軍が来なくても楊丹和自身は犬戎王だろうと圧倒しちゃうのは目に見えています。
だって人気者ですもん。
心配しているのは中物クラスの武将たちの生死です。
仮面かぶって顔は見えませんが、魅力的な山の民の将が何人かいますので心配ですね・・
楊丹和の腕の中で・・なぁんてなことにならなきゃいいけど。
展開としては、この戦いが始まる前に、楊丹和とヒソヒソやっていたエンポ爺の出番になるのでしょう。
すでに犬戎兵を寝返らせているのかもしれませんし、兵だけでなく犬戎王すらも寝返らせているとしたら・・面白いですね。
楊丹和が大ピンチと見せかけて、実は舜水樹が大ピンチだったりして・・
今週も犬戎軍の将が討たれましたね。
えっと、名前なんでしたっけ?チ・・チ・・ チぃ・・
ま、いっか。