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江川と西本【ネタバレ】73話「おれがエースだ」感想!

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ビックコミック スペリオール 2018年7月27日号

表紙は看板作品でもある『機動戦士ガンダムサンダーボルト』。新章第2回と盛り上がっているところに巨大パネルの100名様プレゼント。流石ガンダム太っ腹。ブランド力強いです。

さてこちらも地元開幕戦の白星で盛り上がる「江川と西本」。第73話は「おれがエースだ」。

前回に引き続き“エース”という言葉を使うあたりに拘りが見られます。一方、開幕戦を外されて江川の心境は如何ばかり。果たして真のエースはどちらか。

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<いわるゆひとつのナイスピッチング>

「控えめに言っても今日だけはおれがジャイアンツのエースだろう」と大役を果たした西本。
投手控室ではモニターで観戦していた定岡がニシやったなと称えますが、江川は終始無言。
グラウンドではベンチに戻る西本を味方が迎えます。首脳陣のトロイカ3人組はまず王助監督が「ニシ!ナイスピッチング」と握手。続いてよくやったと労う牧野ヘッドコーチ。最後は「サイコーのピッチング」とこれ以上のない褒め言葉で西本に握手と肩に手をやる藤田監督。開幕に指名してくれた新監督に心意気で応えました。
そして開幕勝利にまで辿り着けたことにもう一人の人物への感謝。かつて不甲斐ないピッチングに泣きながら鉄拳制裁で喝を入れられたこと、甲子園の出場経験がないもののドラフト外で巨人へ導いてくれたこと、そう長嶋前監督のお陰だと。
「見てくれましたか?今日のおれのピッチングを!」
その長嶋さんは放送席の解説者にいました。
「う~ん、ナイスですね~」
でました。有名な長嶋語録。愛弟子の活躍を見て本当に嬉しそう。監督時代にはなかった穏やかな表情です。監督辞任直前まで“来期は江川、西本、定岡で15勝ずつ”と構想していたとおりの働きです。
話が前後しますが、前回のレビューで書いたとおり前年度1980年の開幕投手は江川。しかし初戦を落とし3連敗とスタートダッシュは失敗して結果は3位でした。

<そうだ・・・家を買おう>

試合終了後、西本は横浜北中央病院へ向かい入院中の夫人に試合結果を報告します。
「おれ・・・勝ったよ」
そしてバックから取り出したのはウイ二ングボール。 “もし今シーズン成績が悪かったら女房のせいにされてしまう。それだけは絶対にあってはならない”世間からそう思われないよう、おれはやると「1勝」と書かれたボールを手渡しながら決意します。
夜。ガス爆発で家を失った西本は小田急線読売ランド駅近くの理髪店に帰ります。そう、この2階の六畳間が今の仮の住まいです。ジャイアンツ寮に住む選手たち御用達で店主のご厚意で借りていたようです。六畳一間の大ヒーローですがいずれ退院する夫人を思えば希望が持てる。しかしその夫人には「家が全焼した」ことまでは言っていません。夫人も薄々気づいているようですがその話題には敢えて触れないようです。それを聞いた店主も「男は黙って投げるしかない・・・か」と言い部屋を後にします。西本は“新しい家を買う、野球で稼いだ銭で家を買うんだ”そして“おれはやる がんばるぞ”と再び心に強く誓います。後日談ですが、その新居には81年開幕勝利のウイニングボールをはじめこの年の勝ち星と同じ18個と、MVPを獲得した日本シリーズの勝利数2個のボールが応接間に飾られているとのことです。

<怪物横浜の地へ>

翌日の巨人―中日の2回戦。この日は原がプロ入り初ホームラン!ピッチャーは当時日本最速と言われた小松から。このホームランで篠塚の出番が遠のくと思ったサード中畑。先発は定岡(勝利投手は途中リリーフの浅野)で原のホームランがダメ押しで6対3の連勝です。
中1日の4月7日。横浜球場でついに江川が登板します。しかし開幕ではなく3戦目。プライドが傷ついたか「おれもナメられたもんだな」とその起用方法に不満があるようです。江川が負ければますます巨人のエースはおれになる、とあたかもライバルの敗戦を願うような気持ちで西本は試合の行方を見守ります。
今回はここまで。

<おまけその1>

開幕戦の放送席に長嶋さんと一緒にいた実況アナウンサー。
巨人軍の開幕戦といえばこの人、小川光明さんです。2000年に退職され現在はフリーコメンテイターだそうです。日テレ局アナ時代は巨人の開幕戦を今回の81年のほかに2000年まで計11回も担当しました。小川さんが実況した時の開幕戦は9勝1敗1引き分けと圧倒的な勝率からゲンのいい方です。野球中継のほか、オリンピックや箱根駅伝など数多くのスポーツの名場面をお茶の間に伝えてくれました。ちなみに江川の初登板もこの方の実況によるものです。

<おまけその2>

原の初ホームランを早速YouTubeで探してみるとありました。小松の144kmストレートをライトスタンドへ。マンガではそのホームランに衝撃を受けた篠塚ですが、映像では原と片手でホームランタッチをしていたようです。当時の巨人戦は20%以上と毎週の視聴率ベスト10入りは当たり前の時代、5月4日の阪神戦で走塁中に負傷した中畑に代わり「サード原」が誕生します。セカンドには篠塚。後にケガから復帰した中畑はファーストに入ります。ここで巨人軍の80年代不動の内野陣が完成します。
「『サード原』と放送されたときの歓声は覚えています。熱くなったしね!」(週刊ベースボール別冊春風号 平成30年3月14日発行・発売より引用)。
さすが“ジャイアンツ愛”の強い人です。

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