ランウェイで笑って56話のあらすじ
予選を勝ち抜き、芸華祭ファッションショー本選への出場を決めた育人。
様々な困難に直面しながらも、どうにか準備を間に合わせることが出来ました。
準備を終えたライバル達が会場に集まり、ついに芸華祭ファッションショーが始まりました。
ですが審査員達の目は厳しく、いまいち評価の伸び悩むショーが続きます。
中には眠くなり始める観客も出始めました。
そんな中、育人を敵視するライバルであり本命でもある木崎香留のショーが始まりました。
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ランウェイで笑って57話ネタバレ
木崎香留のショーが始まりました。
まず登場したのは着物姿のモデル。
これまでとは違う衣装に、審査員の目の色が変わります。
「いいね、尖ってるね。レザーで『和』。服飾科2年、木崎香留」
木崎は舞台裏で指示を出しています。
指示出しながら思い出すのは、柳田さんのショーにフィッターとして初めて参加した日の出来事でした。
『倒れた? 柳田さんのとこのスタッフ?』
『待ってこれ、マズいんじゃないの』
『柳田さんのとこ、縫えるスタッフ、もう残ってない!』
『えっ? 代わりの人いないの?』
あの日、柳田さんのスタッフが一人、倒れてしまいました。
木崎は手を上げようとするも、手が震えてしまいます。
そんな時、声がしました。
『僕が……やります』
木崎の代わりに手を挙げたのは、柳田さんのスタッフとしてその場にいた育人でした。
二着目はレザー素材で柄物の着物を身につけたモデルが現れます。
二着目の衣装にも審査員の目は釘付けです。
「次は柄物」
「革に柄を入れるのは相当、技術がいる」
「オーソドックスな着物が一着目。二着目はそれに柄を入れただけなのに」
「レザーというだけで掴みとしてはかなり興味深い」
審査員だけでなく、観客の目も釘付けです。
育人の母親の友人と一緒に座っている記者さんは、思わず声を漏らしました。
「赤い……」
「確かに赤い着物ですけど、どうかしたんですか?」
「個人的事情なんですけど、初めて見たコレクションが真っ赤なコレクションだったんで……個人的にすごく印象深くって」
記者さんは過去に見たコレクションと目の前のショーを重ね合わせます。
木崎のショーは続きます。
「はやくモデルこっちに回して」
「一着目とは違うウォーキングだから修正して」
「足の露出分、歩幅広めに」
木崎は裏でモデルに指示を出していました。
三着目からは一気に流れが変わりました。
露出が増えて煌びやかになります。
その変化もまた、審査員の目を惹きつけます。
「四着目は革ジャケットのハードな花魁風」
「五着目は要所要所に革と柄を使ったタイトな――」
「へぇ、コンセプト魅せれる子がいるのね」
五着目の衣装の時でした。
観客や審査員の目に、衣装の裾がチリチリと静かに燃えているように映ります。
それは、木崎のショーのコンセプトでした。
「レザーで和」はあくまで土台。
十数着ある衣装にどんな表現を連ねていくか。
それは赤く、静かに静かに揺らぐ、火でした。
審査員の期待はトリの服へと移っていきます。
「起こした火をどんな火にするの?」
「激しい炎なのか、優しい灯火なのか」
「決めるのはトリの服」
「トリの服が変われば、それまでの全ての服の解釈も変わってくる」
「さぁ、ショー全体のイメージを左右する勝負の服」
「貴方は何を魅せてくれるの?」
審査員である絹の目が一段と厳しく光りました。
木崎はショーを行いながらも、柳田さんのコレクションに参加した日に思いを馳せていました。
「あの日、都村育人は柳田一のショーを台無しにした」
木崎の視線が、裏で最終調整行う育人の姿を捉えます。
「都村さん、二番の服の着付け確認してもらってもいいですか?」
育人は木崎の方を見る余裕もありません。
そんな育人に、いつかよ柳田さんのコレクションに参加した時な感情が蘇ります。
「元々トリの服はあんな……形を変えるド派手な服じゃなかった」
「もっと優雅で、儚げな服」
「なんなんだ、あの服は!?」
「『HAZIME YANAGIDA』がやりたかったコンセプトはあんなんじゃなかった」
「なんであのチビモデルが来た!?」
「なんでチビに服を合わせた!?」
「なんで……私はあの時、手を挙げなかった」
一次予選の時、木崎は龍之介に問われました。
「都村育人の何がそんなに気に入らないわけ?」
その本当の答えは、木崎の中に眠ったまま。
「一さんのコレクションを台無しにしたから?」
「違う」
「一さんのコレクションを別物にしちゃったから?」
「違う」
「ただ、私は……不甲斐なさと文句を秘めながら、あの拍手に心を奪われたんだ」
「負けたと思ったんた」
それが、育人は知らない、木崎が育人を敵視する理由でした。
ついに木崎のショー、最後の衣装がステージに現れます。
トリの服は、荒々しい炎をまとっているように見えました。
審査員の絹は木崎のコンセプトをこう解釈しました。
「随分荒々しい激情の炎」
ショーを終え、お辞儀をしながら木崎は心の中で呟きます。
「私が都村育人の何がそんなに気に入らないかって?」
「そんなの簡単よ」
「私、負けず嫌いなの」
木崎は観客からの拍手を受け、嬉しそうに笑いました。
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ランウェイで笑って57話感想
木崎が育人をやたら意識していた理由は、作品最初の方にでてきた柳田さんのコレクションだったのですね。
あの日、スタッフが過労で倒れて、育人が千雪に合わせて服を縫い直しました。
そして確かその時のコレクションを見ていたのが、今回の話に出てきた新人記者さんです。
憧れていた柳田さんのコレクションで見た、都村育人という存在。
その悔しさをバネに、木崎は成長したようです。
まさかあの場にいたとは、夢にも思いませんでした。
そして、木崎が憧れていたデザイナーは柳田さんだったなんて……誰が予想したでしょうか?
木崎の着物がレザー素材であった事にも驚きです。
前回少しだけ見えていた煙は、木崎が魅せていたコンセプト。
本命なだけあって、やっぱり上手いですね、木崎。
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ランウェイで笑って58話考察
次話タイトルは「勝ちも負けも」
次回はいよいよ育人のショーになります。
「メンズとウィメンズの調和」をテーマにした衣装がどうなったのか、見物です。
別の場所から見ているであろう心と綾野遠は育人のショーに何を思うのでしょうか?
木崎のショーで流れの変わった観客をどう惹きつけるのでしょうか?
是非育人には、見に来てくれた家族の前でカッコイイ姿を魅せてほしいです。
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