ブラッククローバー【ネタバレ】168話「VS同じ男に忠義を誓った者達」
【関連記事】
前回、アスタ達が王都に着いて中心部をめざしている時からは、少し時間をさかのぼる。
転生完了後のすぐ後、真っ暗だった王都から一斉に光の柱が何本も立ちのぼった。
魔法帝ユリウスの亡骸のそばでその光を見ていたヤミは、目を見張る。
国中に光が届くほど強く、またそれが何を意味しているのかなど知るよしもなかったヤミ団長。
「今の光は!!攻撃じゃねぇな。だが何だ?」
先ほどの光は何だったのか考えていると、強い魔力を感知したヤミ団長。
魔法騎士たちも先ほどの光は何だったのかと慌てだすが、その直後突然慌てている魔法騎士たちに光の矢が突き刺さる。
光の矢で射抜かれたら、直前の記憶を奪われ自分が何をしていたのかも分からない状態だった。
さらに、暗闇から何かが出てくるとその何かが魔法騎士たちを襲ってきて、戦闘不能にしてしまう。
すぐにその何かが姿を現すが、その正体は巨大なクラゲだった。
しかも、巨大なクラゲの中からは、エルフ化し金色に輝いていたオーヴェンとマルクスが登場した。
「やっと来たと思ったら…何金ピカに光って仲間を襲ってんだ。マルクス、オーヴェンのおっさん!」と、ヤミは
睨みつけながら、いつもと違う様子の二人に問いかける。
マルクスは「悪いが…我々はもうオマエの知っている者ではない。我々は昔オマエ達、この国の人間に滅ぼされた
エルフの民だ。」と淡々に語る。
オーヴェンも「そして今度は私達が君たちを滅ぼす。あの時と同じ…一人残らずね!」と続けた。
ヤミは「魔石を集めると真の姿に生まれ変わり強大な力が手に入る」といった事を思いだしていた。
ヤミは「なんだかメンドクセーことになってるみたいだな」と言いながら臨戦態勢をとった。
マクロスがヤミに向かって、先ほどの光の矢を放つが、ヤミはその全てを剣で跳ね返してしまう。
ヤミは先ほどよりスピードが格段に上がっているマクロスの光の矢を避けながら、魔法帝ユリウスの元へ行き、
闇魔法で亡骸を守っていた。
その時オーヴェンが「何者かは知らないが、その亡骸がそんなに大事なのかい?どんな者でも死んで当然の罪人だよ。」と
言い、さらにマクロスも「そんなに大事ならばオマエの前にその人間の死体をバラバラにしてやろうか!!」と続けた。
ヤミは「フザけたこと、その二人の口から言わせんじゃねーよ」と怖い顔で睨みながら激怒した。
ジャンプして一気にクラゲまで来ようとしたヤミに対してマクロスが恰好の的だと言い、記憶魔法”廃忘の梓弓”を
放ったが、ヤミも闇魔法“黒穴”で矢を全て吸収した。
巨大なクラゲの触手がヤミを襲うが、それもいとも簡単に闇魔法“闇纏・無明乱れ斬り”で切り裂いてしまった。
巨大クラゲの中にいる二人の元に辿り着いたヤミに驚いたオーヴェンとマクロスでしたが、応戦する間もなくヤミの
”闇纏・無明峰打ち”をくらい、気絶してしまう。
ヤミは「ちょっと寝ててもらおうか。オマエらが慕った男とこの国を護るって誓っちまったんでな!」と言った。
その直後、突然赤い薔薇のつぼみをつけた茨が次々とガレキの下から出てきた。
茨はマルクスとオーヴェンを包み、「同胞よ、目覚めたてで油断したようだな。しばし、私の魔法の中で眠るがいい」と
言って登場したのは、エルフ化したシャーロットだった。
ヤミが「ずいぶんやさしいな。らしくねーじゃねぇか。トゲトゲツンツン女王!」と言っても、シャーロットは無表情
だった。
「誰かは知らんが人間にしてはやるようだ!」とヤミの力を認め、臨戦態勢に入った。
ブラッククローバー168話感想
今回はヤミ団長の回だったと思います。
アスタ達の戦いが主だったので、他のメンバーはどうなったのか気になっていましたが、ヤミ団長が描かれていて嬉しい
限りです。
魔法帝のユリウスの亡骸を護るヤミ団長はすごくカッコいいなと思いました。
また仲間だったはずのオーヴェンとマルクスがエルフ化して登場した時も、ヤミ団長は冷静に状況を把握して二人と戦って
いる姿はスゴイと思って見ていました。
あそこで感情的にならず、情報を集めながら応戦していくと言うのは団長ならではだったのかなと思いました。
どちらかと言えば戦闘系の能力ではない二人でもエルフ化で魔力が増強したことで厄介なものに変わってしまったのは、
意外でした。
冷静だったヤミですが、エルフ化したオーヴェンとマルクスに二人も慕っていたユリウスを悪く言われた時には、
「フザけたことその二人の口から言わせるな」と怒った時のヤミの顔は、目に焼き付いて離れませんでした。
ユリウスを慕っていた二人から、たとえ今は自我がなくてもそんな言葉を言わせたくないという、悲しいような怒りが
湧いてきたんだと思います。
二人を気絶させた後のヤミの切ない感じもやるせなさを感じました。
しかしその後、シャーロットが出てきた時には結構いい表情をしていたと思います。
ブラッククローバー169話考察
今回はヤミサイドのストーリーでした。
これからアスタ達の時間軸とは少しさかのぼったヤミ達の戦闘がメインで描かれていくと思います。
次回はオーヴェン達との戦いは決着が付いたものの、新たに登場したエルフ化したシャーロットとの戦闘がメインになって
くると思います。
ヤミとしては突然エルフ化した仲間たちとの再会にもあまり躊躇せずに戦闘に入っていた感じはあったと思います。
どういう事なのか少しずつ状況を把握しながら、全体的に冷静に努めていたと思います。
アスタの剣のように完全にエルフ化を解く方法を持っていなくとも、自分の強さを持って気絶させるくらいには
持ち込めるのかと感心しましたが、これからどうするのかは謎ですね。
二人をずっと気絶させておくわけにもいかないですし、エルフ化を解くというのは相手の心に響かせるような戦いを
していかなければいけないので、大変になってくると思います。
またエルフ化で増大された魔力によって、元々戦闘系でないオーヴェンとマルクスでさえ強さを増していたので、
シャーロットの戦闘能力は計り知れないと思います。
団長クラスの人間がエルフ化するとどのくらい強くなるのかは分からないですが、ヤミが苦戦を強いられる展開も
考えられると思います。
しかし、シャーロットのヤミを想う心がどれだけエルフに影響をもたらすかは今のところ未知数なので、これから
どうなるのか見守っていきたいと思います。
今後の展開を楽しみにしています。
【関連記事】