ゴールデンカムイ169話あらすじ
キロランケの提案でアシリパ達は、アシリパの父をよく知るという「ソフィア・ゴールデンハンド」に会うことになった。
しかしこの「ソフィア・ゴールデンハンド」こそ、ロシア皇帝暗殺の首謀者であった。
キロランケによると「彼女なら俺の知らないウイルク(アシリパの父)を知っているはずだ」とのこと。
しかし、その「ソフィア・ゴールデンハンド」は「亜港監獄」に幽閉されていた。
証拠が一切ないので処刑されてはいないが、密かに幽閉されていた。
アシリパが父を知るために異国の監獄に立ち向かうところから
ゴールデンカムイ170話「亜港監獄の女囚」始まります。
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ゴールデンカムイ170話ネタバレ
『シロイルカと味噌』
「亜港監獄」を目指すことにしたアシリパ達は、小船で沖に出ていた。
船に乗って波に揺られようとも、尾形の射撃の腕は衰えない。
相変わらずの射撃の腕で尾形が仕留めたのは、「シロイルカ」だった。
アシリパはシロイルカを見るのは初めてだったらしく、「白いフンベ(イルカ)を見るのは初めてだ」と驚いている。
アシリパ達は「亜港監獄」の近くで漁業を生活の中心とするニヴフ族と行動を共にしていた。
白石はクジラ肉が取れたことにハラショーと感嘆を表している。
クジラ肉が食べられることに感嘆した白石によると「くじら汁には味噌が欠かせない」とのこと。
白石が「さすがにロシア領ではどこにも売っていないよなぁ」と落胆していると、アシリパが深刻そうな声で白石を呼ぶ。
アシリパが取り出したのは杉元が持っていた味噌だった。
驚く白石がなぜ杉元の味噌を持っているのかアシリパに聞くと、アシリパは小声で「わたしがちょっと預かっていた・・・杉元は荷物が多いから」と答える。
アシリパが味噌をもっていたおかげで、シロイルカのくじら汁を食べることが出来た一行。
長いこと味噌を口にしていなかったからか、白石からは「やっぱ日本人は味噌だぜ!」と声が上がる。
くしら汁をおいしく食べる一行だったが、アシリパは「杉元のオソマ ついに無くなってしまった」と悲しそうな声で言う。
そんなアシリパに白石は日本に戻ったら買い足すことを提案するが、アシリパは杉元のオソマじゃないとダメなのだそうだ。
落ち込むアシリパに「そのうち また食えるよ」と励ます白石。
アシリパは涙を流しながら「ヒンナ(おいしい)」と声に出すのであった。
「ヒンナ」
アシリパの「ヒンナ」に続いて、尾形からも「ヒンナ」の声が聞こえた。
あまりの衝撃にアシリは震えながら「もう一回 言えるか・・・?ほら・・・!」と促すが、尾形は何も答えない。
何も言わない尾形に、アシリパは興奮しながら「言ったよな?尾形いまヒンナって言ったよな?」とキロランケと白石に聞くが、二人は真顔のままで「我関せず」を貫いている。
そんな時、白石は真剣な表情で「俺達はいつまでこの亜港に滞在するの?」とキロランケに問う。
もうしばらくだと答えるキロランケに白石は、「亜港監獄にはただ面会に行くわけじゃないんだよな?」と確認する。
そんな白石に続いて、アシリパからも「アチャ(アシリパの父)をよく知るソフィアって人のこと・・・もっと教えてくれ」と声が上がる。
そんな二人からの真剣な問いかけにキロランケも真剣に答えるのであった。
『亜港監獄』
1858年に初めて囚人が樺太に来て依頼、ロシアにとって樺太は大陸で罪を犯した囚人たちの流れ着く流刑地となった。
男の囚人は頭髪を半分剃り落とされ、おもに建築や炭鉱で苦役を科されていた。
脱走を図った者は連れ戻されると鞭で打たれ、常習犯ともなると一輪車につながれ侵食を共にしていた。
女囚には苦役はなく、ほとんどが島の召使いか花嫁候補となる。
圧倒的に女性不足である樺太の男たちにとっては貴重なお見合いであった。
お見合いにおいて、女囚の第一声は「サモワールもってる?」だった。
(サモワールとは固形燃料を入れて水を加熱する湯沸かし器)
続いて男性が自宅の作りや、家畜を猛烈にアピールし条件が折り合えば結婚を条件に監獄から出られるのだとか。
しかし、結婚により監獄は出られても、樺太島からは出ることができない。
キロランケによるとソフィアは貴族の生まれで、教養があり、勇気があり、そしてとても美しく若かった俺とウイルクは彼女に憧れたらしい。
自分の知らない父の姿に、アシリパは冷や汗を流しなながらも、「会ってみたい」と興味津々な様子。
一方で、ところ変わって亜港監獄の中、とても美しく若かったソフィアも今では一輪車に繋がれて、くわえタバコがよく似合うワイルドなおばちゃんになっていた。
そんなソフィアと同じ部屋にいるのは、杉元達がお世話になった灯台老夫婦の娘「スヴェトラーナ」であった。
スヴェトラーナに対して、ソフィアは若いのだから結婚してここを出ればいいと言うが、スヴェトラーナは無言で首を横に振っている。
首を横に振ったスヴェトラーナが口にした言葉は「サンクトペテルブルクはどんなところ?」だった。
当時、囚人は刑期が終わっても10年は「入植囚」という身分で樺太からは出られず、その後市民権が回復しても首都への移住は禁止されていた。
そんあ時、看守がソフィアあてに手紙を持ってきた。
送り主は心当たりのない叔母を名乗る人物。
内容も「久しぶり」だの会ったこともない叔母家族のことが書かれていた。
ソフィアは手紙からかすかに牛乳の香りがすることに気がつくとロウソクを使って、手紙をあぶり出した。
ソフィアの行動に困惑するスヴェトラーナであったが、あぶり出しのよって出てきたのは「ユルバルス」、キロランケの名前だった。
「ユルバルス! 戻ってきたね坊や」
ここまで話したキロランケは亜港監獄において、ソフィアを脱獄させる方法についても話し始めた。
ソフィア一人を脱獄させても、看守の追っ手がかかるため、亜港監獄の囚人250人を脱獄させる計画のようだ。
これには脱獄王「シライシ」も真剣な顔で「そうやって250人も逃がす?」とキロランケに問う。
白石の問いにキロランケは、監獄と外壁の複数箇所を同時に爆破すると告げる。
そこにそんな爆薬があるのかと聞く白石にキロランケが指差したのは、亜港の岬にある灯台だった。
その灯台には再び日本と戦争になった時、灯台を爆破するための爆薬が支給sれているという。
「あとは『あれ』が来れば脱獄の成功に条件が整う」
キロランケが『あれ』を待つところで今回はここまで!
ゴールデンカムイ171話考察
今回はアシリパ達がメインの170話でした。
杉元が世話になった、灯台老夫婦の娘、スヴェトラーナがもう出てくるのは以外でしたね!
果たしてキロランケが待っている『あれ』とは!?
ソフィアを脱獄させるために、250人もの人数を脱獄させられるのか?!
次回も見逃せません!
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