ゴールデンカムイ170話あらすじ
ついに「ヒンナ」と言った尾形。
アシリパ達は亜港監獄に収監されているソフィアを脱獄させる方法について話し合う。
キロランケの計画によると、ソフィア一人を脱獄させても、看守の追っ手がかかるため、亜港監獄の囚人250人を脱獄させる計画のようだ。
250人を脱獄させるために監獄と外壁の複数個所を同時に爆破するようだ。
爆破に使う爆薬は亜港の岬にある灯台に備蓄されているものを使うとのこと。
「あとは『あれ』が来れば脱獄の成功に条件が整う」
キロランケが『あれ』を待つところでゴールデンカムイ171話「樺太アイヌの刑罰」始まります。
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ゴールデンカムイ171話ネタバレ
『刺青の暗号』
「暗号の歴史は解読者を≪脳病院(精神病院のこと)≫送りにしてきた歴史でもある」
冒頭にこう告げるのは刺青人皮を見ている鶴見中尉だった。
鶴見中尉によると、暗号の解読者は解読に取り憑かれて日常生活に支障をきたすのだとか。
こうした見識から鶴見中尉は刺青人皮がそろわなければ解読に着手するべきではないと考えていたようだ。
しかし、鶴見中尉の元には多くの刺青人皮とその写しがあり、これだけあれば解読できるのではないかと呟いている。
そんな鶴見中尉に軍から誰か解読者をさらってきましょうか?と声が掛かるが、鶴見中尉は反論する。
「いや・・・暗号解読者の協力がなければ解けないような複雑な暗号にしているとは考えがたい」
「娘のアシリパが解読できる程度のものにしているはずだ」
(さすが情報将校、分析が冷静ですね)
一方で過去の回想で、アシリパが囚人の刺青を鉛筆で写しているとき、杉元に質問している。
「おい杉元、これはなんて読む?」
そういってアシリパが指差したのは漢字だった。
アイヌ民族はもともと文字を持たない民族であり、アシリパによると漢字なんて知らなくても生きていけるとのこと。
過去の回想しながら杉元は刺青人皮を見つめていた。
「どうした杉元、何か気付いたのか?」
そう聞く月島とは対象的に鯉登は、「杉元に暗号が解けるわけがない、馬鹿だから」と言い放つ。
そんな二人に対して杉元の答えは
「気付いてることがあるけど・・・お前らには教えてやんねー」
『樺太アイヌの刑罰』
杉元が何かに気付いた頃、杉元達が身を寄せている、樺太アイヌの集落が騒がしくなる。
その騒がしさに、谷垣も「様子がおかしい」とコタンから出てくる。
騒がしさの原因は一人の男だった。
男はエノノカを人質に取りマキリ(小刀)を突きつけている。
大木を背にして人質をとる男にアイヌの人々は銃を向けるものの、膠着状態に陥っている。
その男は人を殺して逃げてきたのだという。
鯉登は状況に驚きながらも、後ろから回り込むことを提案するが、杉元は気にする様子もなく男に近づいていく。
男を刺激しないようにと、杉元を咎める声があがるが、杉元の顔は真剣そのものであり、聞く耳を持たない様子。
あまりの杉元の剣幕に男はたじろぐが、杉元の首元にマキリを差し込む。
その一撃は杉元の首を捉えたかに見えたが、そのマキリにはいつも間にか鞘が付いていた。
実は、杉元が男に近づき、男は杉元の剣幕に目が離せない隙にチカパシが大木の後ろから自身のマキリの鞘を付けていたのであった。
チカパシのファインプレーにより、無傷で済んだ杉元は、その隙を逃さず男の顔に膝蹴りを入れる。
「離れてろアシリパさん!!」
杉元がそう叫びながらエノノカを男から引き離すあたり、人質になっていたエノノカがアシリパの姿と被って見えたのだろう。
エノノカを男から引き離した杉元は、うつ伏せに倒れる男の頭を踏みつけると、トドメを指すべく腰の銃剣に手をかける。
「待ってくれ あんたは殺さなくていい」
そういって杉元を止めたのは、暴れていた男に村の人を殺され、男を追っていた者たちだった。
一方では、チカパシは谷垣から褒められ、「ボッキした」と答えている。
暴れたいた男は人を殺して逃げたところをやっと見つけて村に連れ戻す途中に逃げられてしまい、今回の騒動になったとのこと。
男は村の者で処罰するため、杉元を止めたという。
しかし、杉元はアイヌには死刑はなかったことを思い出し、「止めれくれなかったら俺がやったのに・・・ あんたら手ぶらで帰れるぜ?」と言う。
それに対して、樺太では我々のやり方があるという言葉に、鯉登が興味を持ち「へぇ・・・ どんな?」と聞く。
樺太アイヌの処罰の方法とは、≪眼に釘を指し、底のない棺をかぶせて生き埋めにする≫というものだった。
(普通に処刑するより、残酷な気がしますね・・・)
この生き埋め刑は「イトイウリ」と言い、加害者を閉じ込めた棺の上に、被害者の遺体の入った棺を埋葬するものである。
杉元を止めた男は、遺体が待つ村へ犯人を生きたまま連れて帰る必要があったのだ。
この生き埋めの刑に、鯉登は「刑罰であっても直接的な殺人は避けたいのであろう」と自身の考えを口にする。
月島も「それだけ彼らにとって殺人は不浄で忌み嫌うものなのでしょう」と鯉登の意見に賛同している様子。
そんな二人の言葉に杉元は、アシリパの言葉を思い出していた。
『土方と棺』
一方、北海道の阿寒湖では永倉が一向に帰らない牛山と土方の身を案じていた。
永倉の隣には網走監獄の元看守部長である門倉の姿があった。
心配する永倉に押されて門倉は出稼ぎ中のキラウシと共に土方と牛山を探すことにする。
その頃、土方は暗い棺の中で身を横たえていた。
土方が、棺に横たわっているところで今回はここまで!
ゴールデンカムイ172話考察
今回の171話ではかなり話が進んだように感じられます。
杉元は刺青人皮の暗号でなにか気がついたことがあるようですし、行方不明の土方は棺に閉じ込められているようにも見えます。
次回172話では、土方の展開が描かれるのでしょうか!?
亜港監獄の脱獄計画も気になりますし、なにより鶴見中尉でさえまだ核心に到ってない暗号に杉元がなにか気がついているのも気になります。
文字を持たないアイヌに対して暗号には文字が書かれています。
このあたりが今後の鍵になるのかもしれません!
次回も見逃せませんね!
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