『文豪ストレイドッグス』とは、有名な文豪達を現代風にキャラクター化し、それぞれの文豪達の作品にちなんだ異能力を使って戦うアクション漫画。
登場人物は芥川龍之介、太宰治、中島敦、福沢諭吉など、有名な人たちばかり!
聞いたことあるから顔と名前が覚えやすくて、初めて読む人でも内容が入りやすい漫画になっています。
実際にいた文豪達の名前や作品からイメージしてキャラクター化されている感じがして、この人はこういう人だったのかな?と想像するのも面白いところだと思います。
コメディーも含まれていて面白いし、絵も現代風に綺麗に描かれているのでかっこいい&可愛いキャラクターばかりで、妄想オタクには嬉しい漫画です。
異能力者の彼らの仕事は、武装探偵。警察では対応できない危険な仕事を専門にする異能力集団。秘密結社みたいでかっこいいですよね!武装探偵社の社長は、福沢諭吉。名前だけで社長にふさわしい方です(笑)
この漫画の主人公、中島敦は孤児院で育つのだが、院長達に愛されず、普通の人間として扱ってもらえなかった。泣くことも許されず、「のたれ死んだ方が世間様の為」だと言われ、孤児院を追い出されてしまう。
とてもかわいそう。
ですが、その理由は敦が虎に変化してしまう異能力者「月下獣」だったから。
敦は自分が異能力者だと気付いていないし、制御も出来ない。
孤児院を追い出された後、敦が行く先々で人食い虎を見るようになり、自分は人食い虎に命を狙われていると逃げ回っていたが、それは虎に変化した自分の姿だった。
お金も宿も食料も、何もなくなりさまよって、空腹で今にも飢え死にしそうな時、川で自殺しようと流されていた武装探偵社の太宰治を見つけてしまい、助ける。
太宰治は、自殺愛好家で、自由人。
楽に死ねる方法を常に探している。
変わった趣味ですね(笑)
『人間失格』のからこのキャラクターが生まれたのでしょう。
強いキャラだからこその余裕を感じられる人物ですね!
そして、太宰を探し回っていた武装探偵社の国木田独歩。太宰の相棒。
常に「理想」と書かれた手帳を持ち歩き、スケジュールが狂うことを嫌う人物。
動揺すると、手帳を逆さまに持ってしまうが、人に指摘されると発狂する。
その二人に出会った敦は、大好きな茶漬けを奢ってもらうのだが、そこで二人が武装探偵社の一員だと言うこと、人食い虎を追っていると言うことを知る。
茶漬け代として、人食い虎についての情報をすべて話し、おとりになる。
この時点で、太宰は敦が人食い虎だという事を気付いていたのではないかと、私は思います。。。笑
そして、太宰の予想通り虎に変化してしまった敦は、太宰に襲いかかるも、太宰の異能力『人間失格』によって助けられる。
ここで初めて出てきた太宰の異能力、触れただけで能力を無効化する事ができるという『人間失格』。
この異能力が最強じゃないか説、浮上の瞬間でしたね(笑)
太宰さんもすごくかっこよかった!
ちなみに誰も知らない太宰治の前職はポート・マフェアの史上最年少幹部!
無敵すぎます!
敦は虎に変化した記憶は無いが、そこで初めて、自分が異能力者だという事に気付く。
そんな敦を太宰は武装探偵社に入社させようとするのだが、敦は自分には出来ないと断ります。
その代わり、太宰が仕事を斡旋してくれるというので、ついて行く途中、探偵社に爆弾魔が立てこもったという連絡が!
敦も巻き込まれ連れて行かれる。
探偵社の人間は顔がばれていると言うことで敦に爆弾魔の説得をやらせる。
通りすがりの新聞配達員として説得しようとするが、だんだんと感情的になり、新聞配達員の設定を忘れ、一緒に仕事を探そうと説得する。
緩んだ爆弾魔から爆弾のスイッチを奪うが、太宰と国木田の漫才がはじまり、スイッチはまた爆弾魔の元へ。
そしてすぐスイッチを押す!
爆発まで30秒!
全員が焦り出す緊迫したシーンで、敦はどうすればいいか考える。
人質のナオミちゃんを爆弾から離し、爆弾を持って覆い被さるように床に伏せる!
その瞬間、自分は何をやっているのか冷静になるがそのまま時間がなくなる。覚悟を決めて目を瞑るが、爆発しない。
何が起こったのか分からず顔を上げると、太宰と国木田、そして爆弾魔が敦を心配そうに見ている。
さっきまで人質にされていた事務員のナオミちゃんが爆弾魔に抱きつく。
爆弾魔と事務員は兄妹。
全員がグルになって、敦の入社試験をやっていた。
見ていてハラハラしたけど、癖になる面白さ!
試験が終わった頃に福沢諭吉が初登場!
社長っぽい貫禄というか、威圧感というか、さすが福沢諭吉!という感じです!
太宰が敦を社員に推薦したのだが、区の災害指定猛獣だから保護すべきかどうか社内で揉めて、社長の一声で、敦を試したのだと。
そしてとっさの自己犠牲を発揮した敦を見て、合格とする。
太宰「社長、もしここに、世界一強い異能力者が現れたら、雇いますか?」
福沢「その事が探偵社員たる根拠とはなり得ない。」
太宰「だから私は、彼を推すんです。」
回想シーンのこの会話。
強いだけじゃ雇わない。
という意味でしょうか?
太宰が敦に対して期待というか、信頼というか、なにか特別な感情を抱いていそうな台詞ですごく好きです。
そんな感じで敦は武装探偵社の一員となる。