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ちるらん最新刊23巻を無料読み!漫画村・zip・rarなし!
「 ちるらん 新撰組鎮魂歌」の最新刊23巻が2019/01/19に発売されました! 江戸へ向かう船中、死刑囚で構成された大英帝国からの刺客「亡霊の騎士団」の襲撃を受ける土方たち。彼らの強さの根源――― ...
ちるらん新撰組鎮魂歌 21巻を読んで
最新刊がついに発売されたね。
いよいよ戊辰戦争に向けて動いていく新撰組。
21巻は江戸幕府最期の将軍、徳川慶喜と新撰組局長の近藤勇と新撰組副長の土方歳三が密会を開くところから始まる。
徳川慶喜は、敵前逃亡をすると第一声で語る。
それを聞いた土方はガッカリして死んでいった仲間に申し訳ないと殺気を露わにする。
周りの人間が薩摩長州と戦っても軍の数なら幕府が上で勝てる確率が高いことを話て説得を試みる。
だけど、違うんだよ!徳川慶喜はじぶんが指揮すれば100%勝てるとまで言う。
じゃあなんで逃げるのか?
それは、徳川が勝利しても薩長と争えば国土が荒廃して西洋の植民地になってしまう。だから、この国のためにならないので戦わないと言うのだ。
それでも敵前逃亡したとなれば、薩長だけでなく幕府側の人間からも恨まれる。
それを一身に受ける覚悟があるというのだ。
いやーカッコイイ。
史実でも徳川慶喜は徳川で最も偉大な将軍だと坂本龍馬は言ったと知っていたけど、恨みを一身に受けることになるぞ?って問いに対して是非もなしと答える。
普通できないよね?
自分が全ての責任を負って恨まれる立場になるなんて!やっぱりこの漫画は一人ひとりのキャラクターがカッコよく描かれているから好きだな。
けどね、これを聞いた土方のセリフ。将軍を上回ってカッコイイの!
何だかんだ言ったところで逃げることに変わりはねぇだろうが?売られた喧嘩も買わねぇで、アンタ何が武士の頭領だよ。アンタが買わねぇってんなら、この喧嘩ぁオレが買うぜ?薩長が怒り狂ってオレをぶった斬らねぇと気がすまねぇってくらいとことんまで闘ってやんよ!
どう?カッコ良くない?ちなみに、このセリフの意図を将軍や近藤さんは即座に見抜く。ようは、薩長の恨みを引き受けて倒幕の象徴に新撰組がなるということ。たかだか数百人の組織が国を二分している勢力の片方と勝負しようとしてるの!
これはカッコいい。これを聞いた将軍も散るはもとより覚悟の上、なんという漢たちだと新撰組を認め、自分の銃を渡す。
この漢同士が認め合うところが堪らなくカッコイイんだよなぁ★
そして、新撰組の隊士を集めて土方は語る。
これから戦が起きることを、その戦の的に自分たち新撰組がなることを。
それでも新撰組は明日、誰が散っていくか分からねぇ道を往くと宣誓する。
そして、局中法度を手にして隊士の目の前で破り、ここから先は局中法度は無効とする。
去りてぇヤツは去ってくれ。
とことんオレらと一緒に闘るつもりのヤツだけ残れ。
去るも自由だ咎めはしねぇ。
約束する。
と話すんだ。
カッコイイ。
これから戦で人手がただでさえ必要な時に、この言葉を語ることができるのは本当にスゴイ。
誰も逃さないようにと考えるのが普通だよ。負け戦はわかってるんだから。それを、土方は隊士の意思を尊重しようとする。漢だね。やはり。
しかも、それに対する隊士達の反応がすごい!
逃げる者は、とうに逃げており、ここにいる全員が新撰組です!と返す。
ここには、バカしかいない。
頭が日本一の大馬鹿野郎だから仕方ないよな?って。
なんなんだろう。この血が滾る感覚。こういう漢になりたいという感情を本当に強くわき起こさせてくれる。見た目でなく中身が、こういう風にカッコ良く生きたいと思うんだよね。
そして、宴を始める。居なくなった隊士を思いながら。この場面も新撰組の鉄の絆を感じてほっこりする。前回の藤堂が死んでしまった悲しみ。本当に悔しいって感情移入しながら。
そして、その2日後大事件が起きる。
局長の近藤が襲撃を受けて昔のように剣がふるえなくなるんだ。なんとか命は助かるもののということで、隊を土方に引き継ぐように言う。土方は、俺は人の上に立つ漢じゃないと資格がないと言う。
この後に近藤さんが言うセリフがカッコイイ。
オレが見てきた、土方歳三はいつどんな時も常に先頭で闘ってきた。できるなら、オレはそんな漢の背中を見ながら散りたいと思う。
こんなこと局長に言われたら断れない。むしろ、やるしかないと覚悟を決めるだろ?
土方も同じ。だけど、あくまで局長代理だと言い切るわけ。新撰組は近藤のものだからと。
なんだか、人の気持ちを動かす言葉を知り尽くしているように思える。
自分たちが強く、そして仲間想いで、ブレないからこそ付いて行きたくなる漢。
本当にこういう生き様にしたいなって強く思うよ。仕事で部下がいる俺も、こういう言葉を語り、ついてきてくれる部下が欲しいってね。
そして、鳥羽伏見の戦いが始まる。
岩倉具視の思惑通りにことが運んでいくのだ。
しかも、薩長は錦の御旗を持っている。
つまり、日本としての敵は新撰組であり幕府なわけ。
薩長が正義となる。
ここで、土方の回想が入る。
近藤だけでなく沖田総司も新撰組を離脱しているのだ。
病気が進行していたことを気遣いながらも土方は足手まといだと突き放す。
それでも、涙ながらに隊のために戦おうと、これ以上家族を失いたくないと語る沖田。
結局隊のことは土方に任せるが、土方も沖田を思えばこそというのがヒシヒシと伝わってくる場面だった。
いよいよ戦になるが、兵数では幕府が多いのものの、薩長には西郷の従兄弟である大山弥助が現れる。
この大山が大砲を使い、一気に幕府側の劣勢に。幕府側指揮官の竹中は撤退を命じる。
そこに土方が、今引いたら恐怖心を植え付けられるぞ?と言ってこの場を新撰組が請け負う。ここでも土方のセリフがかっこいい。
一戦も闘らねぇで敵に背が見せられるかよ!
相手の大砲の威力がわかっているのに。
相手は銃を使い、大砲を使う。
それでも推していく新撰組。
しかし、大山も譲らない。遮蔽物に隠れながら銃で闘うのだ。これが、新時代の戦かと知る土方。鳥羽伏見の戦いでは幕府側の敗北となり、この巻はここで終わる。
歴史に比較的忠実なのでこのまま死に向かっていく土方と新撰組。
しかし、それでも、散ると分かっていながらも強く生きていき、己の闘いを諦めることなく闘い続ける。
まさに、生き様の話。
こんな漢になりたい。強く思うちるらん。
次回も期待して見ていく。
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