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鬼滅の刃【ネタバレ】第145話「幸せの箱」

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鬼滅の刃【ネタバレ】145話

上弦の陸の鬼〝獪岳(かいがく)〟は我妻善逸と対峙する。
この再会で昔を思い出した〝獪岳〟は、善逸に対して激しい攻撃を仕掛ける。

その技の数々は目にも止まらぬ早さで善逸を急襲する。

攻撃を受けきれない善逸は血まみれで吹き飛ばされる。
刹那、善逸は修行時代の回想を視るのであった。

その後「強い意志」で態勢を立て直した善逸の渾身の「必殺技」が炸裂する!

その「会心の刃」は、獪岳の頸を見事に斬り落とすのだった。

獪岳の信念

獪岳は善逸と対峙する。
と、その時—————獪岳の意識は、
自分が鬼になった「過去の瞬間」へと飛んでいた。

獪岳の目の前、
そこには〝上弦の壱の鬼・黒死牟〟が立っていた―——————————。

圧倒的強者に跪くことは恥じゃない。
生きてさえいれば何とかなる。
(その時、獪岳にできるにはそう思い続ける事だけだった―———————。)

死ぬまでは負けじゃない。
生きてさえいればいつかは勝てる。
勝ってみせる。
そう信じて進んできたんだ。
(獪岳は土下座しながらも強く強く念じ続ける。)

そんな獪岳に—————————

「お前も・・・鬼となりさらなる強さが欲しいか・・・・」
黒死牟は静かに問うてくる。

「あの方に認められれば・・・我らの仲間となるだろう・・・」
鬼は左手の拳から血を滴らせる・・・・。

(獪岳は恐る恐る両手でその血を受ける―———————。)

「強い剣士程鬼となるには時間がかかる・・・
私は丸三日かかった・・・
そして稀に鬼とならぬ者もいるが・・・
お前はどうだろうな・・・・。」

黒死牟は語り続ける。

「ありがたき血だ。
一滴たりとて零すことは罷り成らぬ・・・。」
そして黒死牟の「六つの目」が獪岳を睨む。

「零した時はには・・・お前の首と胴は泣き別れだ。」

(獪岳は全身震えながら血を飲み干して思う。)
あの・・・体中の細胞が・・・・
絶叫して泣き出すような恐怖・・・・
あれに比べれば善逸のような小物は大したことはない。
いくら力をつけようが上弦には及ばない・・・

我妻善逸はカスだ・・・
いつも泣いていて何の矜持も根性もない。
こんなカスと「二人で後継者」だとぬかしやがったクソ爺め!!

―———————そして今、獪岳の意識は目の前の善逸へと戻る。

善逸と対峙したこの時、この瞬間、
獪岳の「怒り」は沸点に達っしたのであった―——————。

何と!! 獪岳は黒死牟に鬼にされていた!?
確かに・・・あの状況なら・・・
獪岳の取った行動も・・・気持ち的には分からなくもない・・・・

が・・・しかし、しかしである!

善逸のことをカス扱いし、恩師を軽蔑したこの物言いは・・・・
獪岳がもう既に〝鬼〟になる条件や資質を兼ね備えた——————―—
「性根の腐ったゲス野郎」である、といっても過言ではなかろう。

これを見越した師匠が、
「善逸と獪岳二人で後継者」に指名した意味がよく分かるというもの。

人を見下す傲慢野郎の獪岳が、
一人で「雷の呼吸」を背負うのは無理なのである。

ホント、逆恨みもいいところだ。

人を平気でカス呼ばわりする獪岳こそ、
「人間のクズ中のクズ」なのだ!!

善と悪の区別

「死んで当然なんだよォォ!!」烈火の如く獪岳が叫ぶ!!
「爺もテメェもォオ!!」

   雷の呼吸  弐ノ型   〝 稲 魂 〟

獪岳の「黒い稲妻」が善逸を襲う!!

「大勢人を喰ったな!」応戦しながら善逸が叫ぶ。
「もう善悪の区別もつかなくなったんだな?」

「善悪の区別はついてるぜ!!」 獪岳は笑う!

   参ノ型  〝 聚 蚊 成 雷 (しゅうぶんせいらい)〟!!

鬼は連続して技を繰り出す。

「俺を正しく評価して認めるも者は〝善〟!!
           低く評価し認めない者が〝悪〟だ!!」
獪岳は叫びながらガンガン連続で技を放つ!

   伍ノ型  〝 熱 界 雷 〟 !!!

「どうだ!? 血気術で強化された俺の刀の斬れ味は!!
  皮膚を!! 肉を!! 罅割って焼く斬撃だ!!」

  雷の呼吸   陸ノ型   〝電 轟 雷 轟 〟 ! ! ! !

無限の〝漆黒の稲妻〟が、善逸の体を貫き、切り裂いていく!??

「目に体に俺の力を焼きつけろ! 俺は鬼になり〝雷の呼吸〟を超えた!!」
獪岳が勝利の雄叫びを上げる!!

善逸は血まみれで大きく後ろへと吹き飛ばされる。

「俺は特別だ! お前とは・・・お前らとは違うんだよ!!」

意識が飛びかけている善逸の耳に―————
勝ち誇った鬼の雄叫びが聞こえるのであった———————―————。

なんだこの連続攻撃は!!
獪岳が弐から陸までの〝全ての技〟を善逸に繰り出す!!

これは—————
「善逸、できるモノならお前もやってみろ」と言わんばかりではないか!
この行動だけでも獪岳の傲慢で残忍な性格が垣間見えるというもの。

そして善悪の判断も、
獪岳にとっては自分中心で決定できてしまうほどの価値でしかないのだ!
ここでも出ました!! 〝狂人の理論〟!??

「玉壺」といい、「童磨」といい・・・・
幾度となく現れるこのテーマは、
「鬼滅の刃」において、切っても切れない宿命的な命題の一つだと言えよう。

と!! なす術もなく血まみれで吹っ飛んだ善逸!!

こんな強敵に果たして勝てるのか? でも善逸なら何かやってくれるはず!?

心配ながらも期待を込めて次へと読み進もう!!

不満の音

後ろへ吹き飛ばされながら善逸の脳裡には昔の修行時代が甦っていた。

「獪岳を見習え!! 兄弟子のようになれ!!」
善逸に爺ちゃんの檄が飛ぶ!!

「雷の呼吸って壱ノ型が基本だろ?
その型が使えないってことは結局獪岳は・・・・なぁ?」
獪岳の蔭口をたたく他の弟子たちの囁きが聞こえてきた。

善逸は怒ってその不届き者を者を殴りつける。

「上の階級の奴を殴ったて? 問題起こすなカスが!」
当の獪岳はそんな善逸を冷たく叱責する。

(善逸は思う―———————。)
獪岳が俺のことを嫌っていたのは十分かっていたし、
俺だって獪岳が嫌いだった。
でも心から尊敬はしていたよ。
アンタは努力していたしひたむきだった。
いつも俺はアンタの背中を見てた。

アンタは特別だったよ。

〝爺ちゃんや俺にとって特別で大切な人だった〟

だけどそれじゃ足りなかったんだな。

どんな時もアンタからは〝不満の音〟がしてた。
心の中の「幸せを入れる箱」に穴が空いてるんだ。
そこから―—————
ドンドン幸せが零れてく―—————————。
その穴に早く気付いて塞がなきゃ満たされることはない―—————————。

「爺ちゃんゴメン。俺たちの道はわかれたよ。」

ふと我に返った善逸は、吹っ飛びながらも
回想の中でキッパリと爺ちゃんにそう告げるのであった————————————。

ここで善逸の修行時代の回想が登場する。
そこでは獪岳は善逸にとっては〝特別で大切な人〟だった!!

たとえお互いが嫌いであっても、そりが合わなくても、
善逸の中で獪岳は・・・爺ちゃんと同じ唯一の「家族」だったのだ。

だが、自分の力では獪岳の〝不満の音〟を消し去ることも、
「幸せの箱の穴」を塞ぐこともできなかった。

そう、善逸は獪岳に対して何もできなかったのだ。

その悔しさや虚しさ、家族に対する無力さが・・・・・
獪岳を鬼へと変え、
爺ちゃんを死へと追いやったのだと・・・
善逸は自分を責め続けてきたのだ。

が、ここで善逸はその「負の思い」を乗り越える。

それが・・・「爺ちゃんゴメン」の一言に集約されているのである。

この善逸のセリフを噛みしめて次へと進もう。

 

ごめん兄貴

グルン! 善逸の体が空中で一回転する。
トン。 そのまま無重力の天井に着地する。

「!?」  (まだ余力が——————・・・?) 訝る獪岳。

瞬間、善逸の目が険しさを増す!!

「ごめん、兄貴!」

    雷の呼吸  漆ノ型   〝火 雷 神(ほのいかづちのかみ )〟!!!!

激烈な白刃!! 「稲妻の竜」が空間を粉々に切り裂く!!!

刹那! 獪岳の頸は体から切り離されいた!!

みっ・・・見えなかった!!
なんだ!? 今の技は? 速すぎる!
俺の知らない型だ?
何を使ったんだ!? (斬られた頸が考え続ける・・・・・)

「畜生!! 畜生!!」
頸は叫ぶ!
「やっぱりあの爺、贔屓してやがったな!!」

そして獪岳の頸は怒鳴る!
「お前にだけ教えて俺には教えなかった!!」

「違う、爺ちゃんはそんな人じゃない。」
力を使い果たした善逸は落下しながら言う。

「これは俺の型だよ。俺が考えた俺だけの型。
     この技で・・・いつかアンタと肩を並べて戦いたかった・・・。」

善逸は落下しながら力の抜けた虚ろな目でそう呟くのであった—————————―————。

獪岳撃破!! 善逸の超人的な剣技が炸裂する!!
そうななのだ! 
善逸はずっと一人で「自分だけの型」を作り上げていたのだ!!

これにはビックリ!! 超驚かされる!

善逸といえば―———————
「我がまま」を言いたい放題、飽きっぽい、女の子好き、
いい加減、ヘタレ、良い意味でのムードメーカー。
そしてたまに見せる「雷の呼吸」のカッコよさとのギャップ!??

今まで私達は善逸のこの表面部分だけを見て・・・・
「コイツは軽くて結構いい加減で軽率な奴だなぁ!」と、
ずっと勝手に思い込んでいたのだ!!

が! コンプレックやひがみの心の奥底には―——————
全てに真摯に向き合う〝善逸の「真の姿」〟があったのだ!!?

これは・・・・善逸の性格を見誤っていたのかもしれない・・・・と、
深く反省させられた次第である。

 

鬼滅の刃145話の感想

今回の「鬼滅の刃」のポイントは〝行き違い〟だ!

それは・・・・
獪岳の「生きてさえいれば何とかなる」という〝思い〟と
「鬼となることで命をつなぐしかなかった」という〝現実〟との行き違い。

善逸と獪岳の「心の通わせ方」の行き違い。

師匠の「想い」と、獪岳の「願い」の行き違い。

獪岳の中での「善」と「悪」との行き違い。

そして善逸と獪岳との「信念」の行き違い。

この全ての〝行き違い〟が大きな悲劇を生み、
二人を宿命の対決へと向かわせるのである。

普段も〝軽い行き違い〟なら、誰もが日常で経験する事であろう。

が・・・・〝大きすぎる行き違い〟となると———―—————
こんなにも壮絶で悲惨な結末が待ち、
関わった誰しもが深く傷付き悲しむ出来事になってしまうものなのか!?

我々読者も、これからの人生を生きていくうえで、
必ず一度は立ち止まって考えなければならない大きな「問題」なのである。

さて、来週である。

物語のクライマックスは依然継続中である!

カナヲと童磨の戦いの行方は?
他の柱達と上弦の鬼達は何処に?
鬼舞辻無惨、珠世と岩柱はどうなっているのか?

そして炭次郎と義勇の行く先に待ち受けている敵とは?

このように常に同時進行で物語は加速し続けていく!!

様々な「戦い」と「人間ドラマ」、
そして「運命のいたずら」が多重構造を構成し・・・
読む者全ての心に突き刺さるこの途方もない物語は————————

片時も目を離せないシビレる展開になるはずである!

そんな圧倒的なパワーを持つ「鬼滅の刃」に、
ビビらずに何とか頑張って最後までついていこうではないか!!

〝鬼との完全決着の時〟は・・・そう遠くはない筈だから―——————————————!!??

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