ネオレイション(neO;lation)【ネタバレ】11話
「ブギーのイカサマは割れた。こっちも同様にカスタムしてあげたんだから、あとはター坊任せたよ!」「あぁ、ここで抜く!」ブギーの車と横並びとなり、意気込む2人ですが・・
ニイ、と不敵な笑みを浮かべるブギー。ブギーの車が前にでる。「もう一度だ、次のコーナーで抜く!」気合の入るター坊ですが、抜くことは出来ず逆に差が広がってしまいます。
ドローンの空撮によって現場の状況は映されていて、歓喜するギャラリーたち。「やっぱブギーに賭けて正解だぜ!」などと騒いでいます。「これっ・・・!車に詳しくなくてもわかるよ。さっきまでと走り方全然違う!」と夕子。
「ネオ・・・!」離された状況に焦るター坊。「わかってる。ブギーはこっちの予想の一段上をいってる。これ以上離されるな!」
夕子にスマホを掛けるネオ。その電話はマサキに替られる。「マサキさん、ブギーの走り屋としての特徴は?」
「特徴?そうだな、ブギーはこの峠だけのエキスパートってことかな。ブギーがレースをするのはこの峠だけ。しかも、走る度にタイムは必ず速くなる!ブギーは春頃に峠に現れたんだ。『自動車力学を調べてるんやけど、みんなの走行データを収集させてほしい』って。それを元にアドバイスした奴らがみんな速くなって。いつの間にかデータに基づいたオッズやハンデをとけて、賭けを盛り上げてたし自分でも走る様になってた。」
マサキのブギーの情報から察したネオ。「ブギーの別人の様な運転は当たり前だったんだ。何故ならブギーは運転してない。自動運転なんだよ!」ネオの言葉に驚くター坊。差は再び開いていく。
「バカ言うな。自動運転は実用化してねぇ!」「自動運転の課題は、刻々と変わる周囲の状況にどう対処できるか。でもレースという特殊な状況なら話は変わる。歩行者も対向車も気にしなくていい。決まったルートを走るだけなら可能だ!おそらく収集した走行データから、最速・最短の走りをはじき出してる。いうなればブギーの走りは、峠の走り屋の集合体だ!」
「みんなの走りのいいとこどりってことか・・・!?嘘みてぇだが、この走りだ。その方が納得できるか・・。しかもコンピュータが運転してるならミスも期待できねぇ。何か対抗策はあるのか!?」
ネオもター坊同様に表情は暗い。「分が悪いね・・・こっちも自動運転プログラムを使うと言いたいところだけど、組んでる時間はない!そもそも元になる走行データを持ってるのはブギーだけ・・・!」ここで、ハッとひらめくネオ。パソコンを開きなにやら打ち込み始める。
「うっお速っ!なんだっ、どうしたどうした!?」スピードが上がったター坊の車。「気付けば簡単なことだった!ブギーしかデータとプログラムを持ってないなら、奴の車をハッキングして奪いとればいい!!位置情報、ネット回線、接近すればブルートゥースも、自動車の侵入経路はもりだくさん!プログラムをコピーしこの車用にカスタムするのに5分・・・いやそれだとレースが終わる。2分いや、1分でやってみせる!」パソコンを急いで打ち込むネオ。「頼もしいぜ!」「安心するなよター坊。僕より頑張らなきゃいけないのは、あんただからな!」
ギャラリーたちはこの状況に盛り上がっている。「さあ、レースも佳境だぁぁ!!残すは怒涛の連続ヘアピンに最後の直線!!このままブギーが逃げきるか、ター坊起死回生なるか!?」
ブギーは苛立ち中。「ター坊!音符頭!おんどれらこんなもんかっ!?もっと抗えや。でなきゃおもんないやろ!!勝負前の俺のドッキドキの乙女心どないしてくれんねん!!」
パソコンを打ち続けるネオ。ター坊とブギーの車の車間はかなりの距離開いてしまっている。「自動運転をうまくコピーできたとしても、ブギーと同じ走りになるだけで、今ある差は縮まらない。ター坊あんた自身が一度は抜かなきゃ、奴には勝てない!」前方のブギーの車を見つめるター坊。「相手はこの峠の走り屋全員の集合体・・・今日俺がその誰よりも速ければ、勝てる・・・か。」賭けの対象にしてしまった寺での日々がター坊の頭の中をめぐる。
「・・譲れねぇよな。ゴールまで先行しろってんじゃねぇ・・・ただ一度抜けってんだよな。やってやるさ。今だけ戻るぜ走り屋に。ほんの数分のナンバー1に!今日は俺の日だ!」
気合の入った表情でアクセルをふみ、加速するター坊の車!!!
ネオレイション(neO;lation)11話の感想
ブギーのイカサマが確定したのもつかの間、更に上の状況だったことを知ったネオとター坊。さらにプログラミングを変えてという作業に
入ったわけですが・・・・5分かかるものを1分でとネオは言っていましたが、果たして間に合うものなのでしょうか??まあやってくれると
信じてはいますが・・・ただし、この状況を完全に覆すには一度抜かなくてはならないというのが大きな課題になってきます。これはネオではなく、ター坊のやるべきこと。これが叶わなければ、どうしようもない状況ですね。 ぅんぅん(*'-'*)
果たして一度でも抜くことができ、さらに勝利を収めるまでにいたるのでしょうか?