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鬼滅の刃【ネタバレ】第151話「鈴鳴りの雪月夜」感想!

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鬼滅の刃【ネタバレ】151話

鬼殺隊隊士・竈門炭治郎は猗窩座との激しい戦いの最中
今は亡き父、竈門炭治郎の記憶を視る。

そこで―————————
「ヒノカミ神楽」を極めれば
その先に〝透き通る世界〟が存在すること、

そしてその領域に行くためには・・・
弛まぬ努力を続けなくてはいけない事などを、
幼い炭治郎は父の口から優しく教えられるのであった。

ある夜―——————————
寝ていた炭治郎は父に起こされる。
父は自分についてこいと誘う。
炭治郎がついていったのは満月が浮かぶ雪が深く積もった森の中であった。

そこで炭治郎は巨大な熊と対峙する父親の姿を目撃する。

襲い来る狂暴な熊を一撃で倒す炭十郎。

この一連の出来事は自分に〝透き通る世界〟が見えるための体捌きを
〝見取り稽古〟させるためのものだった―———————と、
炭治郎は今になって理解する。

その想いをしっかりと実感した炭次郎は―————————
「〝透き通る世界〟を使いこなして猗窩座に勝つ!!」
という思いを新たにするのであった——————————————————。

 

 

父の言葉

父は植物のような人だった―—————————。
感情の起伏が殆ど無い人で、いつも穏やかであった。
それは病死する直前でもすこしも変わる事はなかった。

父を思う時、
一番に浮かぶのはその柔らかな笑顔と
川の細流(せせらぎ)のように落ち着いた声だ。

一年に一度、年の始めに―——————
代々竈門家が行ってきた〝神楽〟は、
日没から夜明けまで延々と続ける過酷なものであった。

全部で十二ある〝舞い型〟を、
夜明けまで何百何千何万と繰り返すのである。

「もし父さんが辛かったら俺が代わるよ。」
幼い炭治郎は寝床に座る父にそう語りかける。
「父さんの体が心配なんだ。」

「ありがとう炭次郎。」
病床の炭十郎は、炭治郎の言葉に答えて優しく語り始める。

「でも父さんはここ数年辛いと思ったことはない。
確かに若かったころは息も絶え絶えになって辛かった―————————。
単純に無駄な動きが多かったんだろうと思う。

大切なのは〝正しい呼吸〟と〝正しい動き〟。
最小限の動作で最大限の力を出すことなんだ。

そうすると―——————
段々と頭の中が透明になってくる。

初めのうちは動きや感覚を覚え、拾わなければならない。

五感を開き自分の体の形を、
血管の一つ一つまでを認識する。
この時は本当に苦しく行き詰っているとしか思えないんだ。

が、こうやってたくさんのことを覚え吸収した後は
必要でないものを削ぎ落とす。

その動きに必要なものだけを残して閉じるんだ。

人はよく聞こうとする時に目を閉じるだろう?
そういうふうにその瞬間最も必要なものを選び取っていくんだよ。

やがて体中の血管や筋肉の開閉を、
まばたきするように速く簡単に使いこなせるようになる。
その時に光明が差し道が開けるんだ。

頭の中が透明になると〝透き通る世界〟が見え始める。

しかしこれは
力の限りもがいて苦しんだからこそ届いた〝領域〟なのだ。」

炭十郎はそう言って語を締め括るのであった。

「俺もそこに行けるかな?」炭治郎が無邪気に訊く。

「弛まぬ努力を続ければな。」
父は息子の頭をウンウンと撫でながら微笑んで言うのであった———————————。

 

 

今回は炭治郎の父・炭十郎から物語の幕が開ける。
そう、炭治郎の記憶の中からのスタートだ。

その物腰から、理想の父親像を体現しているかの如くの素晴らしい炭十郎だが、
彼の口から〝ヒノカミ神楽〟についてが静かに語られる。

そこで人間は成長すれば新しい〝領域〟に行く事ができると示唆する。
が、それには〝弛まぬ努力があってこそ〟だと・・・
父は息子に優しくも厳しい言葉を投げかけるのである。

この何気なくホッコリさせてくれるシーンにこそ、
「炭治郎の心の強さの秘密」があるのでは? と納得させられてしまう。

親の大きな愛情をしっかりと受け取り、全てを満遍なく吸収したからこそ・・・
炭治郎は〝揺るぎない強い心〟を作り上げることができたのだ!

炭治郎の〝心の強さの根源〝を垣間見られたところで、
次へとページをめくろう。

 

 

父の教え:熊との対峙

父が病死する十日前、
熊が人を襲って喰う事件が起きた。

竈門家も用心のために家の周りに篝火を焚き、
結界(鈴のついた縄)を張り巡らしていた。

ある夜―——————————

「炭治郎。」

「・・・ん?」
寝ぼけ眼の炭治郎は父の呼びかけに答える。「はい・・・。」

「ついて来い。」

そして————————————
炭十郎は巨大な熊と対峙していた。

立ち上がった熊は九尺(約三メートル)はあろうかという巨躯だった。
しかも人間を六人も喰い殺しる熊であった。

病気の父は斧一本でその熊と対峙していたのだ。

「腹を空かしているのは気の毒だが・・・
それ以上こちらに来るのは許さない。」
炭十郎は熊へと静かに語りける。

「俺の家族に危害を加える者は何人であろうと容赦はしない。
この警告を訊かない場合は——————————」

炭十郎は右手の肘を口元で曲げて斧を構える。

「命を奪うこととしている。」

―—————————ほんの少しだけ時間が静止する。

グ   オ  オ  オ  オ !!

獣の咆哮!!
チリリと結界の鈴が鳴る!

跳躍一閃!?

炭十郎は熊の頭上へと舞うのであった―—————————————。

 

 

炭治郎が父に起こされて連れていかれた場所は
手負いの巨大熊の元だった!!

その熊に向かって静かに警告をする炭十郎。
そんなところにもこの男の優し過ぎる性格が表れていて非常に興味深い。

今にも襲い掛かろうとする獰猛な熊がもし目の前にいたら・・・
普通は恐怖心ですくみ上って全く動けなくなり
何もできずに殺されてしまうのがオチだ。

が・・・炭十郎はそんな素振りが微塵もなく、
熊に向かって跳ぶのである!!

さあ! とり急ぎ次章へ進もう!!

 

 

父の教え:見取り稽古

人間の胴体ほどの太さがある〝熊の首〟が・・・
鈴の音と共にコトンと落ちた。

目では追えなかった・・・
けど多分父はまばたきの間に二回は切り込んだと思う。
そうでなければあの斧の幅で熊の首を落とすのは不可能だ。

そして————————————

父の匂いは少しも揺れていなかった―—————―———いや、揺れなかった。
熊の首を切る前後で恐怖もなく怯みもせず殺気も放たず・・・・・
ただいつも通りの、
植物のような気配の父がそこにいた。

「ちゃんと見たか。」

炭十郎は息子に向かって口を開く。

「見たよ・・・父さん・・、大丈夫?」と炭治郎。

「今見たことをわすれるな。」

父は自分の力をいたずらにひけらかす人ではない。
後になって気付いた―————————

あれは—————————
父さんが〝見取り稽古〟をさせてくれたんだ。

〝透き通る世界〟が見える父さんの体捌きから俺が学べるように―————————―—。

父さんも・・・お祖父ちゃんも・・・・曾お爺ちゃんもきっと同じようにように見て、
見せて学んできたに違いない。

絶対に諦めるな。
考え続けることだ。
どんな壁も—————
〝弛まぬ努力〟があればいつかは打ち破れる。

父の記憶から目の前の戦いに意識を映した炭治郎の心の中に、
父のこの言葉が幾重にも木霊するのであった——————————————―。

 

 

なぜ炭十郎は幼い炭治郎にわざわざ「熊との戦い」を見せたのだろうか?
その真意がここで明かされる。

そう、父は幼い息子に身をもって・・・
命を賭けて体捌きを見せることによって稽古を付けたのだ。

それは息子をこよなく愛するが故の父の行為―————————————。

「ちゃんと見たか。」静かに言う、炭十郎の重い一言に、
炭治郎を見つめる優しくも厳しい視線に・・・
父親である私も胸が熱くなる想いでいっぱいである!

 

 

使いこなせ!! 〝透き通る世界〟!?

炭治郎は炭十郎の言葉を受けて思考し続ける―——————————。

わかってるよ父さん、だからあの時—————————―———
猗窩座の吸いついてくるようなあの不可避な一撃を躱せた。

多分あの一撃は俺の命を完全に奪うものだった・・・

今までは義勇さんに致命傷になる一撃から庇ってもらっていたけれど・・・
あの瞬間だけは義勇さんにも間に合わなかった・・・・

だけど・・・あの時なぜか〝無理かもしれないとは〟思わなかった。

一瞬だけ感じたんだ。
そう、一瞬だけ入れた———————あの〝世界〟・・・・

何もかもが〝透き通る世界〟に!

あの時は・・・・
猗窩座の体・・・自分自身の体が透き通って見えた。
そう、それは半天狗が自分の心臓に隠れていた時も同じだった。

見えたのか嗅いだのかはわからない。

「回避」——————————
それだけに集中して他の感覚は閉じた。
そして未だかつてない程に体が早く動いた。

ごめん・・・伊之助。
あの時は否定してしまったけれど
多分お前は正しかった。

急げ!
義勇さんが猗窩座の相手をしてくれているうちに・・・

「この〝透き通る世界〟を使いこなして猗窩座に勝つ!!」

炭治郎は鋭い息吹を発すると共に、
己自身にそう言い聞かせるのであった―—————————————―——。

 

 

やった!! とうとう掴んだ!!
炭治郎は自分の秘められた力に自分自身で気付いたのだ!

これぞ父・炭十郎が言っていた〝透き通る世界〟だ!

毎回命がけの死闘をするたびに強くなっていく炭治郎のこと、
とうとう、自分自身の力で新しい境地へと辿り着いたのだ!

この〝目覚め〟こそ、猗窩座との戦いの行方を左右するに違いない。
が、この続きは来週ということである。

鬼滅の刃151話の感想

今回の「鬼滅の刃」は全編を通して
炭治郎の父の記憶―—————―——
〝炭十郎の教え〟が、じっくり丁寧に描かれる。

そしてその〝教え〟を経て、
炭治郎自身の「自分の力への〝気づき〟」が行われるのだ。

炭治郎の父、炭十郎は「笑顔」と「優しさ」と「穏やかさ」に包まれた、
究極に理想的な父親像の象徴として登場する。

そしてその炭十郎の口から
〝ヒノカミ神楽〟についてをしっかりと丁寧に聞かされるのである。

神楽を舞うための大切なこと。〝正しい呼吸〟と〝正しい動き〟。
そして弛まぬ努力の末に会得できるであろう〝透き通る世界〟のことを。

その後炭十郎は、
実際に熊と戦うことで炭治郎に「見取り稽古」をさせるのである。

この優しくも生々しい父と子の記憶が
猗窩座との戦いの最中、一瞬で炭治郎の脳裡を駆け抜けるのだ!!

〝そして炭治郎は全てを瞬時に理解する!〟

目の前の強敵、猗窩座を倒すためには、
〝透き通る世界〟を会得し使いこなすしかないということを!

そう、今までの戦いにおける炭治郎の死と隣り合わせの成長が、
一瞬でも〝透き通る世界〟を見せるキッカケと実力を作り上げていたのだ!!
今までは炭治郎自身がそれとは分からないままで―————————————————。

漠然としていたものが一気に形を成していく・・・・・
こういう経験は読者諸君にもよくある事であろう。
その時の爽快感、スッキリ感、納得感とそれに伴う爆発力は半端ないものがある!!
そう、全てを覆す力を持っているのである!

それを得た炭治郎は次号ではさらなる進化と飛躍を遂げてくれるに違いない!!!
一気に何段階もランクアップして、
猗窩座を超えて行ってくれるに違いないのだ!?

その強い「核心」をしっかりと胸に秘めて・・・
我々読者は来週を楽しみに待とうではないか!!

そう! そこには明るい未来が待っているのだから!!!

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