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鬼滅の刃【ネタバレ】第152話「透き通る世界」感想!

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鬼滅の刃【ネタバレ】152話

鬼殺隊隊士・竈門炭治郎、水柱・冨岡義勇と上弦の参・猗窩座の激しい戦いが続く中、
炭治郎は過去に父親に言われた〝透き通る世界〟を垣間見る。

一方、義勇の「刃」が猗窩座の拳に叩き折られる!
そしてその拳が義勇の腹を貫こうとした瞬間——————————
炭治郎が猗窩座の手首を切断することに成功する。

本能的に危険を察知した猗窩座は、
誰もが防御しきれない激しい大技を繰り出し、
この戦いを一気に終わらせようと目論む。

何とか致命傷はかわせたが、重傷で動けなくなる義勇。
そんな義勇に〝止め〟を刺そうと詰め寄る猗窩座であったが・・・・

〝透き通る世界〟を覚醒した炭治郎の
ヒノカミ神楽が猗窩座の頸に炸裂するのであった————————————!!

 

 

激闘の末に

炭治郎は猗窩座との激しい戦いの中—————————
ある感覚を捕まえかけていた。

父さんが前に教えてくれた〝透き通る世界〟に入れた時———————————
「動きの予測」と「攻撃の回避」の速度が各段に上がる。

相手の肺の動きや
血管の流れや収縮が透けて見えて
自らの筋肉の収縮もより速く鮮明にわかった。

これなら
猗窩座が・・・探知していると思われる〝闘気〟を閉じた状態で
頸を狙えるかもしれない。

炭治郎はこの感覚を心の中で改めて自覚するのであった。

 

一方———————————
一進一退の攻防が続く中、
義勇の心は目まぐるしく動いてた。

もどかしい!!
浅い!!
今少しの所で斬りこめない!!

いくら正確で強い攻撃をしても鋭い技で悉く返される・・・
これが「実力差」というものなのか―————————

(義勇は猗窩座の攻撃を受けては返す。)

泥沼だ。
〝攻撃の型〟も先読みされるようになってきている。

何という鬼・・・・
これが〝上弦の参〟・・・
この男は修羅だ・・・
戦うこと以外を全て捨てた男だ。

 

―———————————と!

「もう〝水の型〟は全て出し尽くしたようだな。」

猗窩座が義勇の目に前にグイッと詰め寄る!!
「もう充分だ義勇、終わりにしよう・・・
よくぞここまで持ちこたえた!!」
猗窩座は義勇に素早く襲いかかるのであった!?

 

その横では————————————

見極めろ・・・
見極めろ!!
(炭治郎は目を凝らし、この一瞬の状況に集中する!)

 

パキン!!!

義勇の振り下ろした刃が猗窩座の拳で折られる!

馬鹿な!
振り下ろす刃を側面から殴り折った!
義勇は驚愕する!

「然らば(さらば)。」
すかさず猗窩座が腕を繰り出す!

ド ス ッ !!

猗窩座の右の拳が義勇の体を貫き襲うのであった——————————————!!

 

 

炭治郎がとうとう〝透き通る世界〟の感覚に覚醒する!!
この調子でいけば・・・あと一歩、あと少しで猗窩座を倒せるかもしれない!

それにしても猗窩座の強さは半端ない!!
全力で戦う水柱・冨岡義勇も全く歯が立たず・・・・
半ばもうダメかもという「諦めの境地」が心に忍び寄る。

そして刃が折られ
絶体絶命の危機が!!

とにかく次へと読み進もう!?

 

 

〝透き通る世界〟へ!

義勇の体を猗窩座の右の拳が貫いた——————————!!
一瞬そう思われたが—————————

現実には
猗窩座の右腕は手首ごと見事に切断されていた!?

義勇の体に攻撃が当たる寸前に
炭治郎が斬り落としていたのだ!!

ボトッ。

猗窩座の右前腕が地面に落ちる。

 

ゴオオオオオオォォォォ・・・・・・

猗窩座へと振り向いた炭治郎は〝炎の息吹〟を木霊させる。

 

炭治郎に救われた・・・・
それにしても
攻撃の途中で腕を斬って止めるとは・・・・

!?
炭治郎の呼吸の音が全く違う・・・
髪も・・・目も・・・・

義勇は炭治郎の変化にいち早く気付くのだった。

 

一方で——————————
猗窩座も空気が変わったことを敏感に察知していた。

ドクン!

体中の細胞が・・・
産毛に至るまでが・・・
今すぐコイツを殺せと言っている!
コイツに何らかの変化が起きたのだ!!
コイツは危険だ!!

 

ドン!!  猗窩座が足を激しく地面に打ち付ける!

 

術式展開  終式  〝 青 銀 乱 残 光 〟 ! !

 

空間全体に「音速の衝撃」が無数に飛び交う!!

 

その衝撃の真っただ中————————

 

義勇は必死で防御する———————————

また攻撃の速度が上がった!
威力が増大している!!
受けきれるか・・・・!!
俺の〝凪〟で・・・!!

 

炭治郎は——————————
その全ての光景を凝視していた。

父さんが言ったのはここだったんだ―————————。

これが—————————

〝透き通る世界〟

その炭治郎の眼前には——————————
義勇と猗窩座の皮膚が透け
筋肉や脳などの中の物体全てが鮮明に見える―————————
まるで時間が停止したかの如くの
ゆったりとした超スローな時間が流れているのであった————————————。

 

 

炭治郎、〝透き通る世界〟を 完全覚醒!!
とうとうこの世界に入ったのだ!

彼がレベルアップした瞬間に
今回も立ち会うことができて超感激だ!

いや~~!
人が成長する姿はいつ見ても清々しくて感動的である!!

これは本当に猗窩座を倒せるぞ!!
この予感が確信へと変わった嬉しい瞬間にバンザイである。

 

 

気付いてない!

義勇の体中から「血の帯」が吹き上がる!

不可避だ・・・
このほぼ同時に百発の乱れ打ち・・・
俺の〝凪〟でも全ては防ぎきれなかった・・・!!

義勇は必死で頭を上げ、視線を猗窩座へと向けるのであった。

 

「大したものだ―—————————。
この攻撃を喰らっても生きているとは・・・流石だな。」
猗窩座が静かに口を開く。
「致命傷は何とか躱せたか。」

そして猗窩座は微笑む。
「何も杏寿郎や炭治郎のように死ぬことはない。」

(猗窩座の後ろには刀を両手で握り締めたまま俯いて立つ炭治郎が見える。)

「お前も鬼になれ、義勇。」

 

!?   その時義勇に衝撃が走る!!

 

猗窩座は背後に立っている炭治郎に気付いていない・・・!
炭治郎には気配が全く無いのか?
だとしたら・・・・
これはチャンスだ!

炭治郎、斬れ!!
まだ動けるなら狙え!!
この気付かれぬうちに!!

が、義勇は驚くべき声を耳にする―———————

 

「猗窩座!! 今からお前の頸を斬る!!」

 

炭治郎は猗窩座の背後からいきなりこう叫ぶのであった———————————!!

 

 

え?
何故? 何で?? 炭治郎!!
後ろから不意打ちを狙えるチャンスなのに・・・・
何故自ら叫んで、そこにいることを教えてしまうの?
馬鹿なのか? 炭治郎!

いやいや―————————
不器用なほどの誠実、実直で真正直な・・・
炭治郎の性格が〝不意打ち〟を許さないのだ!

そして、それに加えて名乗りを上げても猗窩座を倒すことができるという
〝大いなる自信〟の現れではないだろうか!

どちらにしろ、
この炭治郎の叫びが危機を招くとは全然感じず、
〝正義の勝ち名乗り〟に思えるのは私だけではない筈である。

 

 

逆転!?

そんな・・・・
この「不意を突く好機」に
馬鹿正直に叫ぶとは・・・・・・・!!
(義勇は心中、半ば呆れる。)

 

猗窩座は振り向き様に炭治郎に攻撃を繰り出す!

あの攻撃を喰らって尚・・・
まさかコイツが生きてるとは!!
いや、問題はない。
どんな攻撃でも俺の〝破壊殺・羅針盤〟は感知する。
相手の〝闘気〟が強ければ強いほど
この羅針の反応も強まるだけだ!!

(猗窩座は羅針盤に集中する。)

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(そして異変に気付く。)

 

・・・・・何だ?
何なんだこの奇妙な感覚・・・気配は?
コイツ・・・何か別の生き物になったみたいだ!
闘気が消えた・・・イヤ、闘気がない!!
落ち着け!!

来る!!

 

コイツの攻撃が・・・・!!

 

ヒノカミ神楽   〝 斜 陽 転 身 〟 ! !

 

炭治郎は空中へ飛び、三百六十度ぐるりと回転する。
そしてまるでコウモリのように逆さまの状態で
猗窩座の顔の前へ自らの顔を・・・身を移す!

地上の、本来あるはずの場所には炭治郎の体は無く
猗窩座の拳はむなしく空を切り裂く。

炭治郎は燃え滾る〝炎の刃〟を
猗窩座の頸へと大きく真一文字に浴びせ斬る!!!

大きな炎の帯が空間を疾駆する!

 

「馬鹿・・・な・・・」

 

刹那—————————

猗窩座の頸から夥しい鮮血が吹き出すのであった―————————————!!!

 

 

やった!!  炭治郎!!
とうとう猗窩座の頸にしっかりと刃が届いた!!
「渾身の一撃」がやっと届いたのだ!!

そしてここで猗窩座が初めて動揺と焦りを見せる。
この彼の反応は非常にレアであり人間臭さを感じさせてくれる。

 

そりゃ・・・
今まで〝羅針盤〟で察知してきたことが全く通用しなくなったのだから・・・・

私達で言うと——————————
〝一瞬目が見えなくなったのと同じ状態〟だと想像すれば―——————
このリアクションはしごく当たり前で頷けるのである。

 

 

鬼滅の刃152話の感想

さあ今回の「鬼滅の刃」!!
ほんの一瞬の出来事が、
切り取られた風景が————————
炭治郎の覚醒と反撃として丁寧に描かれている。

1.あまりにも強すぎる猗窩座との攻防
2.何故こちらの攻撃が正確に察知されるのかを瞬時に考察し、
3.過去にさかのぼり〝闘気〟に思い至る
4.それを意識することで父親から教わった〝透き通る世界〟を垣間見て、
5.その世界に確実に入り、見事に覚醒する!

ほんの数分、若しくは数十秒の間に
これだけの事が目まぐるしく起こり続けているのである!!

それは炭治郎の心と体が
目まぐるしく「成長している」——————————
と言い換えることができるであろう。

我々はこのエピソードを読むことによって
「人間の成長力の素晴らしさ」や、
「覚悟した精神力の強さ」を肌で触れて学ぶことができるのである。

こうしてこの〝刹那〟の風景は、
こんなにも鮮明に、劇的に、永遠に―————————
読者の胸にしっかりと焼き付けられたのである。

 

さて! それを踏まえての来週!!

頸を斬られた猗窩座はこのまま素直に倒されてくれるのか?
炭治郎の覚醒した能力は他の鬼達・・・・
特に鬼舞辻無惨に対しても通じるのだろうか?

義勇のケガの具合は?
まだ出てきていない〝上弦の壱〟は一体どこに?
カヲルと童磨、
鬼舞辻と岩柱の戦いの行方は?
そして珠世さんはどうなった?

目を離せない展開が手ぐすね引いて我々を待ち構えているのである!

 

この展開に備えるためにも
我々読者も炭治郎と共に大きく成長しながら・・・・
心を強く、大きく持って、
何があっても動じないように
しっかりと覚悟して
これからも————————
この壮大な物語と向き合っていこうではないか!!

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