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鬼滅の刃【ネタバレ】137話「不滅」感想!

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鬼殺隊の指導者〝お館様〟こと産屋敷耀哉の前に鬼舞辻無惨が突然現れる。

無惨は瀕死の病で伏せる耀哉に憐れみさえ覚える。

「お前はこれから私が殺す。」と言い切る無惨に、
「どんな夢をみているのかな。」と問いかける耀哉だった。

そして・・・無惨は会話をするうちに奇妙な懐かしさと安堵感を感じ取る。

そんな中、
「永遠とは〝人の想い〟だ。」と耀哉は言い切るのであった。

そして耀哉は全ての本質を突く。
「君が死ねば全ての鬼が滅ぶんだろう?」

2人の対話が一つの終わりを迎える。

「話しは終わりだな?」
メキメキと鋭い爪を出しながら無惨が手を前に出す。

「ありがとう無惨。」
自分を殺そうとする無惨に、
静かに話し終えて微笑む産屋敷耀哉であった——————。

その頃―————————
「鬼舞辻無惨の産屋敷邸襲撃」の緊急招集の報せを受けた柱達は、
各自急ぎ産屋敷邸へと向かっていた。

「間に合えっ・・・!!!」
その中には水柱・富岡義勇と共に走る竈門炭次郎の姿もあった。

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鬼滅の刃【ネタバレ】137話「不滅」

1.「邂逅」

「ついに・・・私の・・・元へ来た・・・」
包帯で巻かれた目を相手に向けて、〝お館様〟こと産屋敷耀哉が呟く。
「今・・・目の前に・・・・鬼舞辻無惨・・・」

その既に見えないであろう目線の先に立つのは邪悪な男。
全ての鬼の根源たる〝悪〟の象徴である。

耀哉は横のあまねから無惨の容姿の説明を受け、静かに語を発する。

「君自身が殺しに来ると・・・思っていたよ・・・」

「私は興覚めしたよ産屋敷。」
無惨がハッキリと言い切る。
「醜い、お前からは既に屍の匂いがするぞ。」

「私は・・・医者から・・・半年も前に・・・・数日で死ぬと言われていた・・・・」
ヨロヨロと半身を起こし、血をこぼしながら耀哉が言う。
「それでもまだ・・・私は生きている・・・・」

「それもひとえに・・・君を倒したいという一心ゆえだ・・・・」

「その儚い夢も今宵ついえたな。」
無惨が冷然と答える。
「お前はこれから私が殺す。」

「君は知らないかもしれないが・・・」
耀哉から言葉が漏れる・・・
「君と私は・・・同じ血筋なんだよ・・・」

産屋敷耀哉と鬼舞辻無惨。 邂逅。
「光」と「闇」、「陽」と「陰」、「太陽」と「月」の対峙―——————

全ての「運命」と「宿命」が交錯する。

同じ血の一族。 人間の持つ「善」と「悪」の対峙と対話。

もしかしてこの一瞬が描きたかったために・・・・・・
作者は この「物語」を創造したのでは? 
と思わず勘繰りたくなる程の————————

静かでいて・・・・かつ激烈で、儚くも哀しい名場面なのである。

2.「人の想い」

そして耀哉は話し続ける。

君のような怪物を・・・一族から出してしまったせいで・・・・
私の一族は呪われてしまった・・・

生まれてくる子供達は皆病弱ですぐに死んでしまう・・・・
一族がいよいよ絶えかけた時に
神主から助言を受けたのだ・・・・・

同じ血筋から「鬼」が出ている・・・
その者を倒しなさい・・・
そうすれば一族は絶えない・・・・・

そして、代々「神職」の一族から妻をもらい・・・
子供も死にづらくはなったが・・・
それでも我が一族の誰も・・・三十年とは生きられない・・・

「反吐が出る。」
無惨が、語り終わった耀哉に吐き捨てる。
「そんな事柄は何の因果関係もない。なぜなら―——————」

「私には何の『天罰』も下ってはいない。」
無惨は微笑みながら嘯く。

「限りない数の人間を殺しても私は許されている。
          この千年、神も仏も見たことが無い。」

そう断言する無惨に、耀哉は静かに訊き返す。
「この千年間・・・君は一体・・・どんな夢をみているのかな・・・」

無惨は会話を続けながら違和感を感じていた。

奇妙な感覚だ。 全然憎しみが湧かない・・・
むしろ懐かしさや安堵感すら滲み出してくる・・・

「君の心が私にはわかるよ。」

耀哉の言葉が無惨の「思考」を中断する。
「君は永遠を夢見ている・・・不滅を夢見ている・・・」

「・・・その通りだ。」
その言葉に無惨は答える。
「それも禰豆子を手に入れさえすれば間もなく叶う。」

「君の夢はかなわないよ、無惨。」
耀哉はさらに言葉を畳み掛ける。
「君は思い違いをしている。」

「何だと?」と無惨。

「私は永遠が何か・・・知っている。」

「永遠というのは〝人の想い〟だ。
      〝人の想いこそが永遠〟であり、不滅なんだよ。」
産屋敷耀哉はそう〝強く〟言い切るのであった。

ついに、なぜ耀哉が無惨を追い続けるのかが明らかにされる。
前にもチラリと触れられていたように、
耀哉と無惨は・・・やはり同じ一族だったのだ!

そして、千年にもわたって「命」や、「系譜」に関わる―—————
根深く哀しい「因縁」が横たわっていたのだ。

そして今回、とんでもない「名言」が生まれている。

それは―—————―——
「人の想いこそが永遠であり、不滅なのだ。」である。

これは人間に生まれた限りは誰にも当てはまる、
「絶対的な永遠の真理」なのである。

いつもこの「鬼滅の刃」で、いろんな事を学ばせてもらっているが、
今回のこの言葉も、かなり深く心に響く強烈な「名言」である。

3.「君は許されない」

「下らぬ・・・お前の話には辟易する。」無惨は言い切る。

耀哉はその無惨の言葉に応えて、淡々と語り始める。

この千年間「鬼殺隊」は無くならなかった。
可哀想な子供達は大勢死んだが・・・
決して無くならなかった。
その事実が〝人の想いが不滅である事〟を証明している。

大切な人の命を奪った者を許さないという想いは永遠だ。
君は誰からも許されていない。
この千年間に一度も・・・

そして君は・・・
本来眠っていたはずの「虎」や「竜」、
鬼殺隊の「柱達」を起こしてしまった。

彼等は君を逃がすまいとずっと睨んでいるよ。

私を殺したところで「鬼殺隊」は痛くも痒くもない。
私自身はそれ程重要じゃないんだ。

この人の想いと繋がりは—————
君には理解できないだろうね。

なぜなら・・・・・

「君が死ねば全ての鬼が滅ぶんだろう?」

(その場の空気が揺らぐ)

「黙れ」無惨が言葉を放つ。

「うん、もういいよ。言いたかったことは言えた。」
耀哉は満足気に言う。
「あと最後にもう一つだけ・・・」

「私の死は無意味ではない。」

「私は〝柱の子〟達からは慕ってもらっている。
つまり私が死ねば今まで以上に『鬼殺隊』の士気が上がるというモノ・・・」

「話は終わりだな。」メキメキ。
無惨は鋭い爪を伸ばして耀哉の目の前に向ける。

「ああ・・・こんなに話を聞いてくれるとは思わなかった。」

「ありがとう、無惨。」
そう言った耀哉の顔には——————
うっすらと明るい「微笑み」が浮かんでいるのであった。

鬼舞辻無惨が死ねば全ての鬼が滅びる・・・・!?
ここではさらに衝撃の事実が明らかにされる!!

という事は・・・つまり・・・鬼舞辻無惨さえ倒せば・・・・
上弦の鬼は勝手に滅んでくれる・・・この世の他の鬼達もいなくなる・・・・

今までの戦いの傷跡と、
そしてこれから先の戦い―——————その全てを終わらせることができるのだ!

そう、これは物語の「根幹」に関わる超重要事項なのである!

そして・・・凄いのは「耀哉」と「柱達」との絶対的な信頼関係!!
無惨には到底理解できないであろう強過ぎる〝心の絆〟である。

「耀哉」は「柱達」のためなら全てを投げ出し、
「柱達」は「お館様」のためなら自分を捧げる―——————。

これこそ壮絶で美し過ぎる〝真の絆〟なのである。

4.「間に合えっ!!!」

「緊急招集、緊急招集―————————ッ!!」
伝言役の鎹ガラスが夜の森を舞う!

「産屋敷邸襲撃ッ・・・産屋敷邸襲撃ィ!!」

〝お館様・・・・!!〟

急報を聞きつけた——————

不死川実弥が、
小芭内が
甘露寺蜜璃が、
時任無一郎が、
胡蝶が、
富岡義勇が、

そして、竈門炭次郎が—————————

〝お館様〟の元へと―——―——
         急ぎ疾風の如く駆けぬける―—————!!

「間に合えっ・・・!!!」

その必死で駆ける炭次郎の表情には・・・・
計り知れない不安が重たく纏わりつくのであった—————————。

全員が〝お館様〟の元へと急ぐ!!
この展開は、さすがの〝柱〟達にも読めなかったようだ・・・。
しかも全員〝柱稽古〟の真っ最中である。

それだけに不意を突かれた動揺が柱たちに襲い掛かるのである。

こんなに・・・・不安と焦燥が滲みでた表情の柱達を見るのは初めてだ!
それだけ〝お館様〟は―————みんなにとって
〝掛け替えのない唯一無二な存在〟だという事を改めて思い知らされる。

「どうか間に合って!!」

読者の心も柱達や炭次郎と同じく〝お館様〟の元へ駆けつけているのだ!!

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第137話の感想

今回のテーマはズバリ、〝人の想い〟である。

耀哉と無惨の対話が全編に渡って続くのだが・・・・
耀哉の口からは————————

呪いにかけられた一族の想い、
鬼殺隊の柱達への想い、
無惨へのある種の憐憫の想い、
無惨を倒したいと願い続ける自分自身の想いなどが
赤裸々に語られる。

そして無惨の方も———————
瀕死の耀哉を前にしての毒づく想いや、
呪いや因果を否定する自分への想い、
懐かしさや安堵感が浮かぶその場への奇妙な想い、
永遠を叶えようとする強い想いなど―———————

ななりの雑多な〝想い〟が無惨の中にも現れては消えていく。

そう、〝人の想い〟の前に「善」も「悪」もないのだ。
あるのはただ一つの〝心〟だけなのだ。

耀哉も無惨も自分だけの〝一つの心〟に純粋に従い邂逅し、
お互いの想いをぶつけ合うのである。

そして耀哉を助けに走る、
柱達や炭次郎の想いも、その表情に現れているのである。

さて、来週である。

炭次郎たちは耀哉救出に間に合うのか?
このまま「最終決戦」に突入してしまうのか?
そして禰豆子はホントに隠し通す事ができるのか?

次回も様々な疑問と出来事が渾然一体となって、
読者の心にどっと押し寄せて来るのである。

が、我々〝読者の想い〟も計り知れない強さを持っているのである。
だからちょっとやそっとじゃ負けやしない!

これから何が起ころうと、
この〝強い想い〟で、
炭次郎と共に笑顔で乗り越えていこうではないか!!

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