キングダム 第568話 考察
【 楊端和の実力 】
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趙・正規軍と犬戎王ロゾ軍の猛追撃によって、楊端和率いる山の民連合軍は”壁面の地”と呼ばれる断崖絶壁の地に追い詰められてしまいました。
楊端和自身は疲弊しているようには見えませんが、バジオウ、シュンメン、タジフら山の民は、趙・犬戎連合軍の追撃によって大きな損害を受けており、単純に兵士の数を趙側と比較して見ても勝機があるとは思えない状況です。
楊端和の激で山の民の士気は高まりましたが、勝てる見込みも、この場から脱出できる見込みもあるとは思えません。
となると、やはり第三者、軍の登場がない限り、山の民連合は全滅となる可能性が高いです。
現在、この戦場の近くで自由に行動が出来る軍は、
山の民連合側では、トアクを討ち取ったフィゴ王の軍。
カタリを失ったものの、キタリを中心に気概を取り戻したメラ族の軍。
そのキタリを救い、カタリを見殺しにしたようなもんの壁軍。
趙軍では、カタリを味方もろとも討ったブネンの軍。
舜水樹が隠していそうな軍。
これらの軍が今の戦況を変える働きをするのではないかと考えられます。
キタリたちはカタリの仇であるブネン軍に固執する可能性が高いので、楊端和を直接救うとは思えません。
フィゴ王は楊端和を救うことにはなるのでしょうが、それは自己の欲求を満たした結果そうなるということであって、「端和様ーっ」って駆けつけるわけではないでしょう。
壁軍は楊端和を救うことを第一に動くのは間違いありません。山の民でもない壁ですが、山の民でないからこそ命懸けで将軍としての楊端和を救いに走ると考えられます。
もしくは楊端和の意を察して、キタリと城取り、または兵糧取りに向かうのではないでしょうか。
趙のブネンは性格の悪い男です。
自ら激戦区に入っていくタイプではありませんから、この戦局をどうこうするとは思えません。基本、待ちの戦術を得意としているように見えますので、”壁面の地”に向かったとは思えません・・
【 一発逆転 】
ここで気になるのが、現在は兵が出払って警備が薄くなってしまっている趙軍の城です。
舜水樹もロゾも居ない状態の城で何かが起きる気がします。
楊端和はあえて城から趙軍を誘い出した感があります。
自分が餌となり、まんまと趙軍を城から離すことに成功したという訳です。
城内では楊端和と取り引きをした何者かが動いていると思われます。
舜水樹も念には念を入れて、ブネン軍を城の警護にまわしたのかもしれません。
城が落とされたら負けです。
兵士の士気も下がりますし、脱走者も出ます。
楊端和は最初からこれを狙っていたと見るのは考えすぎでしょうか・・
たとえ城を落とせなくても、兵糧を奪い取れたら”勝ち”です。
【 まとめ 】
個人的には楊端和が恐るべき武を持って、この事態を打開する展開よりも、先に書いたように城が落ちる、又は兵糧を奪う方が先っていう展開を期待してしまいます。
壁の言っていた”立て直し”の言葉も生きてきます。
そもそも今回の戦いの始まりは兵糧からでしたので、その意味でも逆転とは兵糧を手中に収めることだと思われます。
それに今は後ろが断崖絶壁でも、位置が変われば相手を閉じ込めておくことになるわけですから、相当な被害が出るでしょうが、一発逆転できるのも”壁面の地”なら可能ではないでしょうか。
城か壁面上の森に一発逆転の楊端和の策が隠れている気がします。
今回の戦いの裏テーマである”兵糧”が展開を左右することだけは間違いないように思われます。
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