遂にアシリパと再会した杉元。
しかし、二人の再会は尾形とアシリパが互いにに銃と毒矢を向けているところだった。
杉元は尾形に大声で威嚇するが、その声に驚いたアシリパは尾形の眼に毒矢を当ててしまう。
尾形は毒矢を眼に受けつつも、アシリパが人殺しをすることに満足なのか、微笑みながらその場に崩れるが杉元がそれを許さなかった。
杉元は尾形の眼をくりぬき、自らの口で毒ごと血を吸出すという荒療治で尾形の一命を取り留める。
すべてはアシリパを人殺しにさせないためだった。
一方で、キロランケと谷垣が壮絶な白兵戦を繰り広げるが、キロランケは谷垣によって腹部を刺されてしまう。
キロランケの腹部を貫いたマキリは、以前にキロランケがインカラマッを刺した時のものだった。
ゴールデンカムイ【ネタバレ】189話
『忘れ物は返したぞ』
キロランケにマキリを刺した谷垣は一人で倒れているところを鯉登と月島に発見される。
だれにやられたと月島が問いかけると、谷垣はキロランケと答えている。
しかし、受け答えができても谷垣は深手を負っているらしく、月島から「起き上がるな、後は俺たちがやる」と言われてしまう。
その時、鯉登は氷の上に血痕が続いているのを発見する。
鯉登は「行くぞ、月島」と言いながら軍刀を抜き、キロランケを追う。
鯉登と月島がキロランケを追うと、谷垣の銃が落ちているのを発見する。
血痕はさらに続いているが、鯉登が落ちていた銃を拾うと、引き金の部分に二本のヒモが付いていた。
ヒモを不審に思う鯉登の隣で、月島の行動は早かった。
月島は銃が落ちていた付近で仕掛け爆弾を発見し、銃についていたヒモで仕掛け爆弾が爆発することを察すると、上官である鯉登をかばい地面に倒れこむ。
(月島は日露戦争で、砲撃の折に鶴見を庇って負傷した過去があり、上官を爆発から庇うのは二度目である)
その直後に二人のいた付近は爆発を起こし、その音は離れた所にいた、杉元や白石にも届くほどだった。
爆発が収まってから、仕掛け爆弾であることを理解した鯉登は月島の安否を気にするが、月島は首の後ろから出血していた。
出血しているものの、意識はある月島は、首を手で押さえ止血しながら、鯉登に怪我が無いか問うが、鯉登は部下の怪我に怒りが抑えられないのか、無言でキロランケを追う。
月島を置いてキロランケの血痕を追う鯉登だが、血痕が途中で途切れている。
海にでも落ちたかと立ち止まる鯉登だが、その背後には銃を持つキロランケがいた。
必中の距離で鯉登に狙いをつけるキロランケだが、その時、海中からアザラシが現れ、その泣き声でキロランケは一瞬気をとられてしまう。
鯉登がキロランケに気付くには一瞬で十分だった。
気付かれたキロランケは発砲するが、鯉登は軍刀で銃を下から切り上げて弾道をそらす。
そのまま鯉登は猿声をあげながら、上段から振り下ろすが、キロランケも銃尾で反撃を試みる。
鯉登の軍刀がキロランケの銃尾に食い込み、軍刀が抜けずに焦る鯉登をキロランケは殴り飛ばし、そのまま押し倒しマウントをとる。
マウントをとられた鯉登はマキリで刺されそうになるが、自信の右腕を盾にして致命傷を避ける。
「おぉおのれよくも・・・ 私の部下たちをッ」
鯉登の怒りは、谷垣と月島の二人に深手を負わされたことだった。
鯉登はキロランケのお腹に「刺さったまま」になっていたマキリを引き抜くと、キロランケの首元に差し込んだ。
キロランケと決着がついたところで、今回はここまで!
ゴールデンカムイ『次回190話はどうなるのか?』
杉元と尾形に続いて、キロランケの方も決着がついたようです。
首を刺されたら、キロランケもさすがに無事ではないでしょう。
そうなるとなぜキロランケは、ウイルクを殺すように仕向けたのか、また脱獄させたソフィアはどうするのか!?
杉元たちの今後も気になります。
次回も見逃せませんね!