キングダム【ネタバレ】「二突きの勝負」
全力で雷獄を抜け出た王賁。
追撃して来た尭雲から王賁を逃がすため
王賁と入れ替わる形で雷獄に入る関常。
関常は尭雲の前に立ちはだかります。
「若ぁ！そのまま走れェっ！」
尭雲が関常に矛を振り上げる！
ゴゴゴ
【 尭雲 vs 王賁 】
関常の頭部めがけて振り下ろされる尭雲の矛！
ドッ
関常は間一髪、槍で防ぐ！
ベキッ
槍はくの字に折れ曲がり、関常のこめかみにヒット！
意識を飛ばされた関常が落馬する間際
間髪入れずに尭雲が止めとばかりに矛を振り下ろす！
ブオッ
その瞬間！
尭雲の顔に数センチまで迫る一突きの槍！
ドヒュッ
まさに間一髪でかわす尭雲！
その槍は王賁の槍でした。
王賁は関常を救うべく再び雷獄の中へ戻って来たのです。
「バカが！雷獄の中に自ら戻って来たぞ」
十槍たちは再び王賁を取り囲もうとします。
ドドドッ
かろうじて意識を取り戻した関常。
「し・・正気か若・・なぜ・・」
また雷獄が完成してしまっては今度こそ逃げられません。
王賁もそれは百も承知のこと。
「囲いが閉じる前に脱する！」
見す見すそれを許すはずもない尭雲の一撃が王賁に！
ドォゴッ
その重い一撃を槍で受ける王賁・・
ここで尭雲に背を向けることは死を意味します。
この場から脱するには、もはや尭雲を討つ以外ありません。
ドゴッ
尭雲の矛を受け続け、腕の感覚が失われてきた王賁。
『もはや”全力”は撃ててあと二突き・・・
だが！二突きあれば尭雲を討てる！』
王賁は松琢と宮康に両脇を十槍たちから守れと命じます。
それは尭雲だけに集中させろ、決着をつける！という決意。
ドッ
真正面から尭雲に突っ込む王賁！
『俺の槍が尭雲を討てぬ道理はない』
振り下ろされる尭雲の重矛！
ゴゴッ
放たれる王賁の鋭槍！
『全ての力をこの”龍指”に!!』
ビュオッ
尭雲の振り下ろす重矛が王賁に届くよりわずかに早く
王賁の繰り出した”龍指”が尭雲の右腕を貫く！
尭雲の右腕が粉砕！
尭雲はこれで右腕が使い物にならなくなり
左手に矛を持ち替えて相対しなくてはならない・・
そんな時間を与えるほど王賁の槍は甘くありません。
王賁の勝ちは決まったと
王賁自身も周りの兵も一瞬思います。
ズボッ
尭雲の腕から素早く槍を引き抜き
最後の一突きを尭雲に入れようとする王賁！
『尭雲、これで最後だ』
が、しかし！
尭雲は重矛を左手に持ち替えることなく
血が噴き出る右腕を振り上げ
王賁の頭部めがけ渾身の一撃を振り下ろす！
尭雲の予想に反した動きに驚く王賁。
『何っ』
尭雲の矛が先に自分に届くと判断、
瞬間、槍で防御する王賁！
ドガガ!!
尭雲の一撃を槍で何とか防ぎますが
折れ曲がった槍を伝って衝撃が王賁の頭部に届きます。
意識が飛ぶ王賁・・
その威力は凄まじく、
衝撃によって王賁の乗馬する馬の脚骨までが粉砕！
王賁は地面に馬ごと崩れ落ちてしまいます。
ドザッ
玉鳳の王賁親衛隊、関常隊の兵たちは
その光景に言葉が出ません・・
反対に十槍の兵たちはその光景に笑みを浮かべ呟きます。
「フッ やっと終わったな」
その言葉に関常が反応。
「まだ終わってない！」
関常はこの場だけの事を見ていませんでした。
「宮康っ松琢っ、若を連れて脱出しろ！頼むっ
若が・・若がこんな所で終わるわけがない」
十槍の兵が何を今更この状況でと
笑みを浮かべながら関常に言います。
「フッ終わる、ついでに玉鳳も消えて秦右翼も終わる」
関常は諦めていません。
「終わりはしない!!」
玉鳳隊がここで壊滅さえしなければ右翼の勝敗は決しない。
まだ希望があるのだと。
「なぜなら秦右翼にはまだ・・飛信隊が残っている!!」
関常の言い放った「飛信隊」の言葉に王賁の脳が反応。
わずかに王賁の体が動く・・
そのわずかな動きを見逃していなかった宮康と松琢。
『若・・』
『生きてる!!』
キングダム 第５８６話「二突きの勝負」END
【 キングダム ５８７話考察 】
本能型なのに李牧の策通りに動き
王賁を追い詰めた尭雲。
バランス型なのに思慮も浅く反応も鈍く
尭雲にしてやられた王賁。
タイプ設定はキングダムを読むうえで不必要と
改めて思わされる今週でした。
【 王賁の残り攻撃回数は１ 】
今週号で王賁自ら
全力で撃てるのはあと”二突き”と言っていました。
二突きの内、一突きは尭雲の右腕を貫きましたが
残り一突きは温存したままです。
もしかすると防御にその”全力”を使ってしまった？
いや、そうは思えません。
今週のタイトルにも使うくらいです。
”二突き”にこだわるハズです。
飛信隊の誰かに助けられる展開となっても
最後に尭雲を討つのは王賁でしょう。
”全力の一突き”で討つのです。
新技の初お披露目になるかもしれませんね。
【 覚醒スイッチ 】
番陽が趙峩龍に討たれることで
王賁の覚醒スイッチがONになると予想していました・・
「番陽のことかぁぁぁっ！」
って感じにスーパー王賁へ変貌を遂げると。
ですが、どうも無さそうですね。
王賁は読者が思う以上に
信にライバル心を抱いているようです。
尭雲から意識を飛ばされるほどの衝撃を喰らってなお、
飛信隊というワードにピクッと反応を見せる。
王賁の覚醒スイッチはどうやら信なのかも・・
【 誰が尭雲を止めておくのか 】
王賁に意識が戻って”全力の一突き”を撃てるまでの間、
いったい誰が尭雲の相手をするのか？
関常では無理でしょうし、宮康と松琢とも思えません。
となると・・
外部から突然現れるキャラが必要です。
その候補は番陽、亜花錦、そして信でしょうか。
対ロゾの時のダント的役回りなら亜花錦か番陽。
信、飛信隊へのライバル心をあくまで引きずらせるなら、
やはり信に来てもらわなければなりません。
本能で王賁の窮地を感じ取って現れるのでしょうか・・
ここで誰も現れず、玉鳳だけで尭雲らを止める展開だと
もぉ尭雲て何なの？です。
【 羌瘣と河了貂 】
信が王賁の元に現れるとなると・・
残された飛信隊をまとめ、
趙軍左翼を押し込む指揮官が必要です。
幸い飛信隊には信以上の武を持つ羌瘣がいます。
そしてここまでイイトコ無しの河了貂もいます。
尭雲は羌瘣にもかつての秦六将の姿をダブらせていました。
羌瘣も大将軍を目指すと公言しています。
となれば・・
羌瘣隊が飛信隊から独立するきっかけとなる戦いは
ココの可能性が高くなりますよね。
各将軍候補の成長と覚醒
王翦本軍と李牧軍を挟撃し、
李牧を後ろに引かせた功を称えられた結果、独立と。
そして意外にも王翦との相性が良かったりして・・
河了貂の機転もここで発揮されるのかなぁ。