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ゴールデンカムイ【ネタバレ】164話「悪兆」感想!

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ゴールデンカムイ163話のあらすじ

尾形VSヴァシリの狙撃対決は、オロッコの棺と棺の中の遺体を囮に使った尾形の勝利で幕を閉じた。

敗れたヴァシリは、頬に銃弾を受けて重症を負う。

一方で、キロランケは自身がロシアに手配されていることと。

手配される原因となった、ロシア皇帝暗殺にアシリパの父も関わっていたことをアシリパと白石に伝える。

アシリパ達は、キロランケを受け入れるのか!?

ゴールデンカムイ164話「悪兆」始まります。

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ゴールデンカムイ164話ネタバレ

【日露狙撃戦争・決着】

ヴァシリを仕留めた尾形は、アシリパ達の元へと戻る。

戻る尾形を最初に見つけたのはアシリパだった。

戻った尾形はフードを着込み、焚き火で暖をとっているが、白石いわく「随分と顔色が悪いな、いつも悪いけど・・・」と尾形の顔色が気になる様子。

アシリパが尾形のおでこに手を当てると・・・・

「すごい熱だぞ」

長い時間、まるで我慢比べのようにヴァシリと対決した尾形は、体調を崩してしまったようです。

「少し雪をくちに入れすぎただけだ・・・・ こんな熱どうってことな・・・」

そう言いながら、尾形が顔を上げると、目の前に軍装で額から血を流している男が見えます。

他の人には見えないらしく、白石は目の前の男の隣で、尾形に白湯を勧めています。

キロランケは軍装の男が見えないようで、一行にその場から移動を促します。

トナカイそりに揺られて、雪原を移動する尾形の前には軍装の男がいます。

「寒くありませんか?兄様?」

どうやら、幽霊のように尾形の前に現れているのは、日露戦争の最前線で尾形が撃ち殺した、腹違いの弟のようです。

弟の言葉に、尾形は弟との記憶を頭に浮かべます。

尾形が思い出しているのは、尾形の弟「勇作」がまだ生きていた頃のことです。

「嬉しいです 兄様の方から誘ってくださるなんて」

「兵舎では避けられているような気がしていましたので・・・」

勇作は尾形の腹違いの弟ではありますが、勇作は仕官であり、階級で見ると勇作の方が尾形よりも上になります。

以前、尾形はそんな勇作に対して、「敬語で話されては指揮系統に混乱が生じます」と言うなど、避ける節もあったようです。

兵舎で避けられていた気がしたという勇作の言葉に、尾形は目を細めながら、勇作にもう一軒付き合って欲しいと伝えます。

勇作は「もちろんお供します!」と即答します。

尾形と勇作は入った店で酒を酌み交わします。

そんな折に尾形は連隊の旗手について話を振ります。

【尾形と勇作】

尾形は勇作が旗手に選ばれたことについて見解を述べます。

「処女には弾が当たらない」とのゲン担ぎから、その陰毛がお守りとされたように、「童貞」も同じ意味で扱われた。

尾形は続けます。

眉目秀麗、成績優秀、品行方正・・・ 旗手はいわば「連隊の顔だ」 

勇作殿が旗手に選ばれたのには、女を知らんというのもあると聞いています。

旗手は真っ先に駆けて敵陣に突入するので最も戦死率が高い

ここで尾形は本題に移ります。

「ここの女達は口が堅いそうですよ勇作殿」

「ようは、まわりが『童貞』だと信じていれば良いのです」

どうやら尾形は勇作の脱童貞を目的としているみたいですね・・・

しかし、過去に尾形が腹違いの弟に対して抱いた感情は決して良いものではなかったはず。

単なる弟想いというわけではなさそうです。

「男兄弟というのは、一緒に悪さもするものなんでしょう?」

尾形の決め言葉は男兄弟に憧れている勇作にとって断りにくい言い方です。

勇作は一筋の汗を流しながら、少し考えた後に答えます。

「兄様・・・申し訳ありません」

勇作の言葉に尾形は「人目につかぬよう、勇作殿を裏からお見送りしろ」と静かに言います。

【尾形の容態】

熱により体調を崩した尾形は一緒に行動していたオロッコのいとこ家族が生活する天幕で休ませてもらっていた。

アシリパに肩を借りながら、そりを降りる尾形。

その様子を白石は横目で確認します。

天幕に入ったアシリパは尾形のためにアイヌの治療法を施します。

まず、アシリパが取り出したのはスワシ(ホザキナナカマド)です。

(スワシとは「苦い潅木」という意味で、アイヌは風邪をひいた時にスワシの煮汁を飲むのだとか!)

アシリパは更に、毛布のようなものを取り出し、煮立つ鍋のすぐ隣に座らせた尾形に頭からかぶれと言います。

これは蒸気に蒸されてたくさん汗をかくことを目的とする「ヤイスマウカレ」という治療法なんだとか。

(現代でもお布団とポカリの組み合わせはよくありますよね!)

しかし、尾形の体調は悪くなる一方に見て取れます。

そんな時、天幕の中に頭に草のような飾りをつけ、太鼓を手にする男が入ってきました。

男の不思議な格好にアシリパから「なんだ?」と疑問の声があがります。

天幕に入ってきたのは、この天幕の持ち主であるオロッコのいとこです。

キロランケが言うに、いとこは「サマ」なんだそう。

「サマ」というのは神と人間のあいだを取り次ぐ者らしく、祈祷によって病気の治療も行うとか。

(ウイルタ民族はツングース系民族間で信仰されているシャーマニズムの思想を持っているのだそう)

(また特権者がおらず、社会秩序はシャーマニズムから生じる禁忌や戒律に結びついた道徳によって維持されるとのこと)

「サマ」が太鼓を叩き儀式を始めると、どうやら尾形には、よくないものがとりついているらしい。

尾形の様子を見てみると、大量の汗をかき、力ない表情の尾形の隣に顔から血を流す勇作の姿が・・・・

(完全に勇作がとりついてますね・・・)

ここで場面は尾形に過去に戻ります。

勇作が帰った後、遊女よ部屋に残る尾形の元に鶴見が現れます。

鶴見が現れると、尾形は遊女に「もう結構です」と言い、緩んでいた首元を直し正座で鶴見を迎えます。

「噂通りのお人柄だな弟君は・・・」

そういう鶴見に尾形は場の雰囲気に怖気づいただけどと言います。

「たらしこんでみせましょう」

尾形の言葉からするに、勇作の脱童貞作戦は鶴見も関わりがあったようです。

「正義感が強ければ、こちらに引き込んで、操るのは難しいぞ、なにせ高貴な血統のお生まれだからな」

鶴見の言葉に尾形は吐き捨てるように言います。

「血に高貴もクソも、そんなもんありませんよ」

どうやら鶴見は尾形を通じて勇作を自身の陣営に組み入れて、連隊内での影響力を伸ばそうと考えていたようです。

【未来への決意】

「サガ」による太鼓が天幕の中に鳴り響きます。

そんな時、白石はアシリパを外に呼び出します。

どうしたと尋ねるアシリパに白石は・・・

「逃げよう・・・ 尾形がああなっている今しかねぇ」

驚くアシリパに白石は続けます。

キロランケの皇帝殺しは2何年も前なのに、この広い国境線で待ち伏せされていたこと。

待ち伏せがあったことから、行動が誰かに把握されていること。

そして、なによりもキロランケと行動するのは危険すぎると白石はアシリパに訴えます。

白石の言葉は止まりません。

「ウイルクがアイヌの軍資金で何をしようとしていたのか、キロランケは『わからない』俺の記憶ではそう言ってたぜ」

「でも、嘘をついていた」

「ウイルクが帝政ロシアと戦うためにアイヌの金塊を奪おうとしたことを知っていたんだ!キロランケもウイルクと同じ目的で金塊を持ち出そうとしてるんじゃないのか!?」

白石はキロランケに対して完全に不信感をもっているようです。

しかし、ここまで話を聞いたアシリパの答えは「私は残る」というものでした。

「なんで!?」

驚く白石の声に続いて、キロランケが現れます。

「俺の昔の名前はユルバルス」

キロランケはタタール人として生まれたが樺太アイヌの血も混ざっていて、曾祖母はツングース系の民族に借金のかたとして、アムール川流域に連れ去られた樺太アイヌとのこと。

またウイルクの母親も樺太アイヌであり、キロランケ達は極東の少数民族独立のために戦っていた。

「その中には俺の息子たちやアシリパたちも含まれるはずだ」

キロランケの真剣な顔に白石は反論することが出来ません。

アシリパは言います。

「私はもっと知りたい、アチャがどういう人なのか、どうしてのっぺら坊になったのか・・・」

それにこの旅でアチャの足跡を辿れば金塊の暗号を解くカギが見つかるかもしれない。

そのカギが本当に私以外に解けないものなのか確認する必要がある。

アシリパの頭に杉元の顔が浮かびます。

殺し合いの果てに金塊見つけてその先は?

その金塊を使って更に殺しあうのか?

その呪われた金塊は本当に見つけるべきか

それとも闇に葬り去るべきなのか

アシリパの決意と共に今回はここまで!

ゴールデンカムイ165話考察

勇作の霊にとりつかれ、体調を崩す尾形、自身の過去と如何にケリをつけるのか!

また白石のキロランケ不信感は、かなりのもの旅は続けられるのか!

今回のアシリパの決意は一行の旅の継続に関わるだけでなく、物語の大きな区切りになりそうですね!

次回は誰にとっても見逃せない話になりそうです!

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