ブラッククローバー 194話「業腹(ごうはら)」
ブラッククローバー 193話 あらすじ
前回、影の王宮の前で金色の夜明け団だったエルフ達と交戦中だったバネッサ達の元へ合流したユノ。
クローバー王国各地に散らばっていた魔法騎士団員たちを纏めあげて、王都に駆け付けたユノだったが、アスタが既に影の王宮の中だと知らされる。
すると、ユノが首から下げていたペンダントが光り出すと、その光が影の王宮へと導いていた。
ユノとユノに張り付いていたチャーミーが、影の王宮の中に消えていった。
チャーミーは気が付くと、暗闇の中に独りだったが、辺りを良く見渡すとアスタとミモザのいるリルが作り出した空間にいた。
アスタが驚く中、リルの生み出した不思議な生物達がひしめき合っている空間を見たチャーミーは「地獄だ」と漠然としていた。
ブラッククローバー 194話【ネタバレ】
チャーミーをリルの魔法で生み出された生物達が、次々と攻撃してくる。
自らの綿魔法で作った綿に乗り、攻撃を避けながら移動するチャーミーに、なぜここにいるのか尋ねるとユノに付いてきただけだと言う。
アスタがユノがいる事にも驚くが、それよりもリルの生み出した不思議な生物達はリルの発動している魔法によるものだとチャーミーに説明する。
一方、リルは自分が描きたいものが描けない事で行き詰まっていた。
キレイなものを描きたいのに描けないのは「人間のせいだ」と責任を擦り付けていた。
そんな時、イライラしていたリルの前に不意に現れたチャーミーが、お腹が減ってイライラしていると勘違いし、「ゴハン食べて落ち着きな」と色々なものが乗った丼を差し出してきた。
リルはチャーミーが差し出した丼を手で振り払うと、近寄るなと牽制すると「オマエらが作ったものなんか食べない」と言い放つ。
すると、チャーミーが「ご飯に何をする」と怒り、羊のコックさんも大きくなりリルに一撃を喰らわそうとした。
リルは「想像のために壊すんだ」と言うと、羊のコックさんを怒濤の攻撃をした。
その攻撃で地面に倒れたチャーミーを心配するアスタだったが、自分の中でしか分からないレベルの悪寒を感じた。
倒れたはずの羊のコックさんが顔に傷がついた状態で「出てイイ?」と尋ねてきた。
その瞬間、ミモザが普通の魔力、人間が持つ魔力とは別の力を感知する。
すると、羊から姿を変えた狼と、大きくなったチャーミーが立ち上がった。
リルが昔感じた事がある魔力を思い出し、「キミは、人間とドワーフの混血(こんけつ)!?」と半信半疑で叫んだ。
ドワーフと聞いて驚いていたのは、逆にチャーミーの方だった。
本人も知らなかったようで、ドワーフとは何かと尋ねるとミモザが「大昔にいたと言われる特殊な技能を持った異種族」だと説明された。
また羊から狼となった事や、喋れる事にも驚いていたチャーミーだったが、狼が「そんなことはどうでもいいだろ」と言うと、それに同意した。
そんな事より「オナカすいた」と言ったチャーミーを、邪魔するなら消えろとリルが再び攻撃しようとした。
すると狼がナイフとフォークを出し、食魔法"大喰らいの晩餐会"を発動して「オレのめしダ」と言いながらリルの魔法達を食べていた。
その時リルは混血(ダブル)は、魔法属性を2つ持つことがあると聞いたのを思い出した。
狼に食べられたリルの魔力は、主人であるチャーミーの魔力となった。
次々と描いていくリルより、狼が食べていくペースの方が上回っていく。
自分の想像力が、食欲に劣っている様に納得がいかないリルだったが、先ほどのゴハンの恨みのこもったチャーミーのパンチが炸裂する。
そしてリルの魔力を吸収したチャーミーのスゴイパワーのパンチは、たんぱく質・脂質・炭水化物の分だと言い、連続で喰らわされたリルを吹き飛ばした。
ブラッククローバー 194話 感想
今回はチャーミーが大活躍した回だったなと思います。
以前からチャーミーの強さの秘密は気になっていた所ではありましたが、あまりの事で驚愕しました。
ドワーフとの混血だったのもそうですが、2つの魔法属性を持っていたのも驚きのあまり声も出ませんでした。
チャーミー本人も分かっていない様子でしたが、それはチャーミーらしさが出ていたのかなと思いました。
普段はおっとりしているチャーミーでしたが、ゴハンの事となると烈火のごとく怒っていました。
今回のきっかけもリルがゴハンを粗末にしたからだったので、そこは納得かなと感じました。
また羊のコックさんとして、毎回魔力を回復する料理を作っていた羊が、狼になった時はそれほど驚きませんでした。
以前から都合の良い魔法は裏があるのではないかと思っていたので、狼になるとは予想していませんでしたが、そうなのかと思ったくらいです。
これからは魔力回復のサポートだけでなく、攻撃の面でもチャーミーと狼はアスタ達を手助けしてくれるのではないかと期待しています。
ブラッククローバー 195話 考察
今回でリルとの戦いは終盤に突入したと感じました。
後はエルフに転生しているリルを、どのように助け出すかです。
アスタの剣を使うのだとしても、無理矢理ではなくゴーシュの時のようにエルフも納得する形になれれば、一番良いかなと思います。
またチャーミーと一緒に影の王宮の中に入ってきたユノもどうしているのか気になります。
エルフと戦っている可能性もあるし、チャーミーみたいに誰かと合流している可能性もあるので、今後の行方を見守りたいと思います。
ノエルとファナの対決も、ファナの回復魔法にどうしたら良いのか呆然としていたノエルがどのように戦うのかも今後注目していきたいです。
次の展開も楽しみにしています。