【キングダム【最新ネタバレ】あらすじ】
十四日目・秦・右翼
すべてを”攻め”に振り切った飛信隊が突き進む!
【 飛信隊 】
趙峩龍の矢が降り注ぐ中、楚水の騎馬隊が敵を押し込む!
「ひるむなっ 進めェ」
その光景を歩兵部隊の尾平と松左が見ていた。
「攻めだけに専念したらあんなに強かったのか・・」
尾平がそう呟くと、松左はそれが河了貂の狙いであることを教えます。そして各隊が攻めに専念している以上、いつもの助け船は来ないことも。
その河了貂の下には続々と戦況が報告されていました。
「楚水隊っ第二陣も突破っ」
「中央、崇原歩兵団も敵第二陣を抜いたっ」
河了貂の狙いは飛信隊の力に驚いているであろう趙峩龍軍に”このくらい”が飛信隊の力だと勘違いさせることにありました。
本命である信と羌瘣が最前線に出た時、飛信隊の力は趙峩龍の読みを上回る。
動揺する間さえ与えず一気に突き進んで趙峩龍の首を取るのだと。
【 昨夜 右翼軍議 】
河了貂に進言する二人の将。
亜光軍大将代理・段茶
「馬南慈軍と岳嬰残党は我らが引き受ける」
玉鳳副将・番陽
「尭雲軍は玉鳳が止める、だからお前達で趙峩龍を倒せ」
【 玉鳳 対 尭雲軍 】
激闘を繰り広げる両軍。
降り注ぐ敵の矢が番陽の肩に当たります。
ドッ ドッ
「副長っ」
側近の兵が心配しますが、番陽は矢を自力で抜き取り、自分に構うなと怒鳴りつけます。
その時、尭雲軍の精鋭「雷雲」兵団が玉鳳の前に!
ドドドドドッ
そして「雷雲」の中に、あの小隊の姿を見つけ玉鳳の兵達がざわつきます。
「見ろあれ あの飾りつきの槍・・十槍とかいう・・奴らまで来たのかっ」
玉鳳にとっては宮康の仇討ち相手。
その十槍の一人が叫びます!
「殺せェェ!玉鳳残党を皆殺しにして横の飛信隊に襲撃をかけるぞォ!」
オオオオオッ
番陽も黙ってはいません。
「ひるむなァ!一人も飛信隊には行かせるなァ!」
【 趙左翼・馬南慈軍 】
秦軍との初日の激闘で傷ついた兵達も大分戻り、充実した兵力になっている馬南慈軍。
戦況を静観していた馬南慈が号令の合図を下します。
いよいよ馬南慈軍第一陣が亜光軍に突撃を開始。
【 秦右翼・亜光軍 】
馬南慈の動きを見て段茶も号令を下します。
「こちらも出せっ 一歩も退くでないぞっ!後退はない!後退は即ち敗北と心得よォ!」
オオオオオッ
段茶の横にいた亜花錦も動きます。
「ギギ」
段茶がどこへ行くかたずねると亜花錦は馬南慈の顔を拝みに行くと。
亜花錦は馬南慈軍相手に単純なぶつかり合いをしては敵わないことを理解していました。
『誰かが命がけでかき乱す役をやらねばな』
【 趙左翼・趙峩龍軍 】
趙峩龍は飛信隊に第二陣を突破されたことで、チョットだけ己の読みの甘さに気付く。
「少々見くびりすぎたか飛信隊」
趙峩龍はここで次の一手を繰り出します。
「第三防塵に”土雀”を入れて”隔砂陣”を敷け!」
この隔砂陣によって入って来ている飛信隊の全部隊の動きを止めるというのです。
「これで飛信隊の刃は止まる・・戦は”流れ”だ」
【 飛信隊 対 隔砂陣 】
騎馬隊を前に並べて”隔”を整え待ち構える趙峩龍軍第三防壁。
そこに勢いのままに突っ込む飛信隊・楚水騎馬隊、飛麃隊。
ドンッ
まんまと”隔”に入り込んだ楚水隊を趙峩龍軍が囲んで攻撃します。
ドガッ ガッ ドドドッ
勢いを止められてしまった飛信隊の各部隊。
後方から戦況を見ていた河了貂はこの守りこそが本当の趙峩龍の防陣であり、趙三大天の鉄壁の守りだと。
しかし、だからこそあの鉄壁を抜く必要があり、抜く力が信にはあると河了貂は確信していました。
「だってあいつは・・三大天や六将らと並ぶ・・いやそれを追い抜くっ」
「そのまま皆を率いてぶち抜け信!趙峩龍を討つんだ!!」
【 飛信隊・松左 】
小数を率いて歩兵たちの救援に回っている松左の目に、今にも全滅しそうな歩兵小隊が映る。
河了貂から言われている指示は
「助かるとこだけ助け、助からないとこには最初から行かない」
後ろ髪をひかれながらも、その小隊を見限って前に向かおうとした時、松左の耳に部下の話し声が届く。
〔あの小隊旗どこのだ?〕
〔あれは安丁のとこだ〕
〔干斗ら新人がいるところか・・・〕
松左の脳裏に以前に干斗から言われた言葉とその姿が思い浮かぶ・・
(松左さん、俺・・本っ当に飛信隊に入ってよかったス)
明らかに干斗たち小隊は助かりそうにない・・
行ったところで助けられるかどうかも・・・
足を止め一瞬迷った松左でしたが、干斗たち新兵を助けることを決意。
「スマン、十人ばかしついて来てくれ 他は先に行ってろ」
キングダム 第591話 END
【 キングダム 592話考察 】
もう斜めから予想したり、考察するのが嫌になるほどベタな展開となってまいりましたキングダム!
【 三大天直伝の防陣 】
上手く説明出来ませんが・・
趙峩龍先生が飛信隊の流れを止めるべく繰り出した「隔砂陣」とは、平面連鎖式袋小路とでもいいましょうか、結構な練度がいる陣だと思います。
趙峩龍先生の真面目な性格が窺えますね。
でも結局、信の勢いと武力に率いられた飛信隊に突破されそうな感じです。
趙峩龍先生のことですから突破された時に備え次の防陣を繰り出すに違いありません。
その防陣は師との合作とでもいえるような陣であってもらいたい。
でないと趙峩龍先生は最初から最後まで独自性皆無のキャラになってしまいます。
いやしっかし・・最初から出オチだったのかな・・あのラーメンマン。
【 信に続け! 】
信の敵は今回あえて他の将よりも小物をあてがわれたのかもしれませんね。
ここらで信の回りにいる人物を底上げ(覚醒)させないとこの先ズレや違和感を読者に感じさせてしまうでしょうし、ヒーロー系漫画になってしまいますもんね。
松左が死んじゃいそうな展開ですが、それによって底上げされるのは誰なんでしょう?
え~干斗なの~干斗かぁ・・
【 尭雲はどこ? 】
信と尭雲がマッチアップならば趙峩龍の前にベタにいるでしょう。
王賁と尭雲がマッチアップならば雷雲・十槍の後方にでもベタにいるでしょう。
【 亜花錦の活躍 】
亜花錦は常に遊撃の要素が強くて魅力的に映ります。
良いサブキャラを原先生は手に入れましたね。
馬南慈相手に縦横無尽の活躍が待っているでしょう。
ただ、それでも馬南慈を討つまでには至らないと思います。
何か決定的なアシストで光るキャラであり、ポジションではないでしょうか。