「☆ゴールデンカムイ第158話 ネタバレ・考察☆」
【前回のあらすじ】
鯉登によってハラキリショーで使う刀身を本物に摩り替えられた杉元。
その背景には、杉元より鯉登が目立ってしまうことを恐れた月島はがいた。
鯉登が日頃大切にしている鶴見中尉の写真とそっくりな写真を綱渡りの綱の上に置き鯉登の注意を引こうと考えた月島。
しかし鶴見中尉の写真を見た鯉登は超人的な軽業の才能で「演目を続けながら」鶴見中尉の写真を保護する鯉登。
その様子は座長にも「軽業の神様」と言わせるほどであった。
自身の演目を妨害された鯉登は写真による妨害は杉元によるものと即断。
ステージ裏には、意地返しとばかりに杉元が使う刀身を自身の軍刀のものと摩り替える鯉登の姿が・・・
鯉登がせっせと刀身を変えている頃
汗と涙と猛練習の末に「月島と谷垣の少女団」も成功裏に役目を終え、「ヤマダ曲馬団」もいよいよクライマックス!
演目の最後である「杉元佐一のハラキリショー」本物の刀身で杉元は腹を切るのか!?
【杉元佐一のハラキリショー】
太鼓の音と共にステージに立つ杉元。
最後の演目の内容に観客も息を呑んでいます。
お腹をかっさばく前に腕を使って試し斬りを行う杉元。
観客は二度、三度と切る素振りを見せては切らない杉元に緊張と安堵を繰り返します。
三度目の素振りの頃には観客もじれったいのか「早く斬れッ!」と声が飛びます。
これまでハラキリショーをしていた座長は舞台の袖で杉元が「痛い」と言わないようにハラハラしています。
(演技で痛いとアピールすると観客受けが良くないのでしょうか?)
煽るのも十分だと見たのか杉元も意を決して腕をざっくり!
しかし杉元が持つ刀は本物です。
不死身の杉元にも痛覚はあります。ざっくりと斬れ、瞬く間に血がにじむ光景に「痛だだッ」と声が漏れます。
溢れる血も杉本の表情も演技だと思っているのか、座長は心配していた通りだとため息が出ます。
しかし一番、混乱しているのは杉元です。
自身の腕から流れる血に理解が追いついていません。
その混乱具合は「マジで斬れてる?」と声に出してしまうほど。
そんな混乱状態にある杉本が舞台袖に目を向けると、真顔の鯉登と月島が・・・二人の手には一本の刀身が握られています。
刀身が二本ある状況にあっけにとられる座長を横目に、杉元はその手にもっているのが真剣であることを悟ります。
「真剣かよッ!!」
杉元は自身が置かれた状況を悟り、思考を巡らします。
中断するか? 本来使うはずであった刀身と取り替えるか?
どちらにせよ絶対に観客が盛り下がると判断した杉元は唇をかみ締めて右足のスネを使って試し斬りを続行します!
その様子に舞台袖の鯉登と月島はドン引きです。刀身を摩り替えた本人である鯉登でさえ冷や汗が止まりません。
「こんな大舞台で引き下がるわけにはいかんッ」アシリパを見つけるため決意を固めます。
杉元はハラワタだけは傷つかないように集中し切っ先をお腹に当てます。
そんな中ステージに入ってくる3人のロシア人の姿が・・・
杉元の目の前まで来たロシア人はいきなり杉元に対して拳銃を向けます!
(拳銃はナガンM1895です!ゴールデンカムイは出てくる銃の種類や描写の細かさも見所の一つです!)
拳銃を向けられた杉元は着座した姿勢から自身に向けられた拳銃に向かって一閃!
見事な斬り上げにより拳銃を握っていた手を切り落とします。
杉元は返す刀で手を切り落とされて狼狽するロシア人を仕留めます。
仲間を斬られたロシア人もその光景に汗を流しながら杉元に発砲します。
一発目は杉元のマフラーを掠めるに留まり、続いて二発、三発と打ち続けますが、大胆にも杉元は前転で避けます!
前転を終え立ち上げる杉元はその動きの流れのまま、ロシア人に狙いを定め刀を投槍のように構えます。
ロシア人も投げさせまいと発砲しますが四発目の弾丸は杉元に当たることはありませんでした。
杉元の度胸と技量により一発も弾は当たることなく、ロシア人の首元には刀が深々と刺さる結果になりました。
「すごい仕掛けだ!」
一連の杉元の動きに場内の観客は沸き立ちます!
「全員でご挨拶!!」 「そのスキに遺体を回収だッ」
座長はこんな非常事態でも冷静な指示を飛ばします。(ここまでやってもバレないあたり、もう何をしても大丈夫な気がします)
※最後に残ったロシア人は月島の鉄拳制裁によって打ち倒されました。
万来の拍手のなかステージで挨拶をする芸人達、その中にはもちろん少女団と一際目立つ谷垣の姿が・・・
紆余曲折ありながらもヤマダ曲馬団の演劇は無事?成功に終わったのでした。
【襲撃の真相】
その夜、月島は鉄拳制裁によって捕虜にしたロシア人から、襲撃の狙いは山田座長であり、ロシア政府の人間から依頼されたと情報を聞き出します。
なぜ座長がロシア政府から狙われるのか疑問を口にする杉元を横目に月島が確信をつきます。
「スパイ・・・ですね?」
月島の一言に座長は少し沈黙した後に自身が元陸軍将校であることを認めます。
山田座長は日露戦争前から何年も巡業の裏で諜報活動を行い集めた情報を日本陸軍の特務機関に報告していたのです。
それに対して諜報活動に感づいたロシア政府はスパイの息を止めるべく殺し屋を差し向けたのが今回の背景になります。
しかし予想外だったのは普段ハラキリショーを行っていた山田座長ですが、今回に限ってその役は杉元に変わっていたことです。
「・・・ッたく、三流スパイだよあんたは」
ここまで話を聞いていたフミエ先生はタバコを燻らせながら捕虜を撃ち殺します。
「3つともテントの下に埋めときな、明日の朝には、私たちも去ってここは元の空き地さね」
相変わらずのフミエ先生のハードボイルドに谷垣がドン引きしながら朝を迎えます。
【公演の結果】
朝になると少女団のメンバーが(谷垣を含む)紅子先輩を囲んでいます。
どうやら紅子先輩は曲馬団を離れるようです。
紅子先輩から谷垣に別れの言葉に谷垣は涙を止めることが出来ません。(その顔はまさに”ゴリラ”)
そんな感動的である別れのシーンを月島はお決まりの真顔で見ています。(もうコイツがのっぺらぼうでいいんじゃないかな・・・)
樺太新聞に公演の記事が掲載されているのを見つけた月島。
杉元は自身のことがなんと書いてあるか興味津々です。
しかし新聞のほとんどは鯉登のことが書かれており、杉元はたったの二行でした。
「大トリは不痔身の杉元ハラキリショーだった。」
これには杉元も「誤字ッ!!」と声をあげ、悔しさのあまりに地面を転がります。
山田座長は鯉登に自身と曲馬団がアメリカに渡ることを告げ、鯉登にヤマダ一座に残ってくれるよう頼みます。
しかし鯉登はキメ顔をしながら、鶴見中尉に叱られてしまうからと山田座長の誘いを断ります。
鯉登に断られ落胆する山田座長に月島はある男たちを追っていると伝え何か情報をもってないか尋ねます。
月島から追っている男たちの一人は、パルチザンの男と聞いた座長はひとつ心当たりがあると申し出ます。
それは樺太で最大といわれるアレクサンドロサカヤ刑務所の存在でした。
座長によると、その刑務所に帝政ロシアに対する解放運動で捕まった極東の少数民族たちが数年前に大勢懲役囚として移送されたとのこと。
それを聞いた杉元はキロランケの目的地がそこで間違いないと確信を得ます。
ヤマダ曲馬団を後にした一行は次の目的地にむけて移動を始めます。
樺太での公演は失敗だったが、座長から貴重な情報が得られたと言う月島に杉元は反論します。
たったの二行で誤字だけどアシリパさんは賢いから読めば気づくはずだという杉元。
「いまこの瞬間にアシリパさんの綺麗な青い目に俺が生きている証拠が映っていますように・・・」
その頃、アシリパは白石の野グソを獲物のものだと騒いでいました・・・。
【第159話はどうなるのか!?】
当初の目的である杉元が目立つことが達成できたかは疑問に残るものの、座長から貴重な意見をもらった杉元たち。
遂にキロランケの目的地がわかり次の話では大きく物語が進む予感がしますね!
逆に杉元たちが公演している間のアシリパ一行の動きも気になるところ・・・
どちらにせよ次の159話が見逃せません!