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約束のネバーランド【ネタバレ】第121話「よかったね」感想!

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約束のネバーランド【ネタバレ】第121話

「この世界に全食用児の楽園を築こう。」と呼びかけるノーマンに、
子供達は大きな歓声を上げる。

ノーマンの計画に誰もが同意し、安心し、笑顔になる。
ただ一人・・・違和感と困惑を感じるエマを除いて・・・。

そんなエマに気付くのはレイだけであった——————————。

そしてノーマンはエマ達を新しい住み家へ案内する。
そこは広い寝室、お風呂、キッチン、リビングと
全てが完備された住み心地の良さそうな建物であった。

みんな揃った温かい夕食、いっぱいの会話、いっぱいの笑顔。

久し振りにくつろぐエマ。

夜半―————
ギルダとジリアンがエマ達の寝室を訪ねると、

ベッドを背にしたエマとノーマンとレイの3人が、
寄り添い合って寝ている微笑ましい姿があるのであった—————————。

 

1.「作ろう新しい未来」

ノーマンはみんなに語りかける。
「農園を潰せばいずれ鬼は滅びる。
そして―————
鬼も、
大人になれない世界も、
ラートリー家も・・・・・僕が全てを終わらせる。
もう逃げなくていい、この世界に全食用児用の楽園を築こう!」

エマはその言葉に唖然とする・・・
「あ・・・・」
私は・・・・・・・・・・

(エマが口を開こうとした瞬間・・・・)

わ    あ   あ   あ  あ  あ  ぁ ぁぁっ!!!

子供達全員から大きな歓声が沸き上がる。

「!!」(エマが一瞬凍りつく!)

「すごいや!」  「農園さえ潰せば・・・」
「考えもしなかった・・・・鬼達を倒せるかもしれないなんて・・・」みんなが口々に話す。

「確かに鬼のいない世界にできるのならば、それが一番確実だよな。」
ザックも頷いている。

「人間の世界へ逃げるのも不安だったし・・・・」ナットが言う。

「鬼がいなかったら〝狩り〟も〝出荷〟もない!
つまり食べられずに、怯えずに済むもの。」ジリアンが叫ぶ。

「けど〝七つの壁〟は? 鬼に追われない世界にするために
今まで〝七つの壁〟を目指してきたんじゃ・・・」チビッコ達が質問する。

「いや、あれにもリスクや条件がある。」とドン。

「ああ、もし戦略的に鬼をなくす方法があるのならそっちの方が確実だ。」
レイも力強く言うのであった。

「そっか! 良かったねエマ。」

「!」

「全食用児助かるよ。」
「食用児なんていない世界をつくれるよ。」チビッコ達が浮足立つ。

(エマの表情に違和感が現われる。)

「これが一番確実だって!」
「一緒に鬼もラートリー家もやっつけてくれるって!」
「これでみんな笑って暮らせるよ。」 子供達はエマに呼びかける。

(エマは口を開けてキョトンとしている。)

「よかったぁ。」

「!」(え・・・ギルダも・・・!?)エマは振り返る!

「これでもうエマに無茶させずに済む。」それはギルダの本音であった。

「今までずっと一人で引っ張ってきてくれたもんな。」
「これで少しは肩の荷を下ろせるね。」ヴァイオレットとオリバーが言う。

ノーマンが微笑みながら言う。
「今度こそ一緒につくろう、誰一人失わない未来を。」

そうだ
迷うな
私の望む未来。 (エマは考える。)

「良かったね!」「良かったねエマ・・・!」と子供達。

そして————エマは笑顔を作る・・・・・・・・

その不自然な笑顔を・・・・
レイ一人だけが気付いていた。

「さて!」ノーマン両手をポンと打つ。

「今日はもう疲れたでしょう?
みんなにゆっくり休んでもらおうと部屋を用意したんだ。案内するよ!」
ノーマンは笑顔で会話を締めくくるのであった―——————。

ノーマンの言葉で一気に沸き立つ子供達。
だがちょっと待て! エマの表情がどこかおかしい・・・・・

エマはノーマンの言葉に引っかかるものを感じているのだ。

それはやはり「鬼を滅ぼす」という事だろう。
それはつまり「鬼とは共存はできない」ということ。

エマが今まで動いていた方向は〝無駄な殺生は極力避ける〟というもの。
そして鬼達と〝新しい約束を結び直す〟こと。

このままでは自分が考えていた「未来」とは違うと気付いたエマの気持ちが、
そのまま表情に出てしまったのであろう。

エマの笑顔がこの先見れるのか注意して先へと進もう。

2.「新しい家」

ノーマンが新しい仲間達を案内しに外へ出ると、
みんなの動きが一斉に静止する。

「ボス~~~!!?」
ノーマンに気付いた人々が動きを止める。

「あ、大丈夫だから、楽にして。」
ノーマンは笑顔でみんなに手をかざす。

ザワザワ 「ボスだ・・・」
ざわざわ 「えっ、ミネルヴァさん!?」
ざわわわ 「なんでボスがこんなところに!?」

みんながノーマンにざわつく。

「なあノーマン、みんなスゲー驚いてるけど?」とドン。

「ハハッ、珍しいんだよ、普段は部屋にこもっているから。」
ノーマンは笑顔で答える。

「あ! 着いたよ!!」
ノーマンが一つの建物に手を差し出して紹介する。

おおおおぉ!!

それは3階建てはあろうかという大きな〝洋風のお屋敷〟であった。

「家―—————————ッ!!?」
正面玄関を開けると子供達は広い廊下を走り抜け、階段を駆け上る!

「ベッド―———————!!!」
大人数が寝れるであろう広大な寝室のベッドに子供達がダイブする!
「フカフカ―————ッ」 「あったか―———い!」

「ねえこっち! おフロある!」
「キッチンとでっかいリビングがあるよ!!」
「トイレもブラボ―——!!」

もう子供たちのテンションは上がりっ放しだ。

「ここと隣の2棟は好きに使ってくれて大丈夫だから。」
ノーマンは笑顔で説明する。「ごはんもじきに用意するね。」

「ありがとうございますぅ!!」全員が直立でお辞儀するのであった。

じっ・・・・・・

「?」 ノーマンは自分に注がれるチビッコ達の視線に気が付く。

「?どうしたの?」 ノーマンは屈みながら尋ねる。

「あの・・・あのね・・・ノーマンは〝ボス〟・・・なんだよね?」
「ハヤトが言ってたよ・・・ボスは神様だって・・・」

「さっきみんなも驚いていたし・・・
ノーマンってすごい人で、こんなアジトも持ってて・・・
今はミネルヴァさんなんだよね?」

「じゃあノーマンのこと何て呼べばいいの?」
「ミネルヴァさん? それともボス?」

(ノーマンは目を閉じて考えこむ・・・・)

「うーん・・・そうだなぁ・・・
大勢の前では〝ボス〟の方がいい時もあるかなぁ・・・
確かにハヤト達にとっては僕はW・ミネルヴァだし・・・・」

子供達は心配そうにノーマンを見上げ続けている————————

(そして・・・ゆっくりと目を開く。)

「でも僕はノーマンだよ。」

子供達の顔にパッと笑顔が広がる!

「たとえ何があっても僕はみんなが知っているノーマンだよ!!」

「本当!?」

「うん本当! ほらおいで!!」

と、その時―——————————
ハヤトがアンナとサンディを案内してきた。

そしてアンナが見たのは
ノーマンが子供達に抱き着かれてひっくり返っている姿であった。

「やあアンナ、久し振り!」 ノーマンはチビッコに乗られながら言う。
「クリス達の具合はどう?」

!!!??  涙のアンナ、固まるサンディ!!

!!??  ハヤトも凍り付き絶句するのであった———————!!

小さい子にも優しいノーマンは昔と全然変わっていない!!
複数のチビッコ達に抱き着かれている彼に自然と笑顔になってしまう。

が・・・ノーマンの事で少々気になる件があるのも事実。
1.普段は部屋にこもって人前には出ないという事。
2.ハヤトや一部の人々から〝神様〟のように思われている事。

この事から、
まだエマには見せていない別の顔や・・・・・・・
厳しく冷酷な指令を下す〝ダークな彼〟がいる可能性があるのだ!

そうならないでほしい・・・・・・いや、そうなってはいけないぞと思いつつ・・・
早く次へ話を進めよう。

 

3.「温かい食卓」

その頃大食堂では——————
80人以上の子供達が夕食で賑わっていた。

テーブルにはパンや野菜をはじめとして
鶏肉やローストビーフ、その他諸々の豊富な食材が
所狭しと並べられていた。

「さあみんな召し上がれ!」
ノーマンがみんなに呼びかける。

「 い っ た だ き ま ぁ す !! 」

ドンが鶏肉を頬張る。
ザックも肉を口に運び、
アダムも無心で食べている。
みんな笑顔だ。

(エマは心の中で思う―———————)

みんなで食べるご飯はやっぱり美味しい。
いっぱい話して
お腹が痛くなるまで笑った。
そして、いっぱい笑うと元気になれる。

エマはそう実感するのであった————————————。

 

 

今までこの物語で、
こんなにも和気藹々と楽しい食事を見たことがあったであろうか!

集まった人数も凄ければ、
食卓の上の豪華なメニューの数々はどうだ!!

そして圧倒的な笑顔の数はどうだ!!
どこを見ても笑顔に次ぐ笑顔で―—————

こんなに明るさで溢れた回はそうは見られないだろう。

やはり「食」はヒトを幸せにするのだ。

子供達も「至福の時間」を味わったようで我々読者も嬉しい限りである。

そして、この時間が少しでも長く続くことを心から祈るばかりである。

 

4.「幸せのひと時」

「ああ、楽しい!」ノーマンが心から笑う。

ここはエマ達の寝室。
エマとノーマンはベッドを背にして床に座り、
チェスやボードゲームを楽しんでいた。

レイもベッドに座ってくつろいでいる。

「エマの家族、みんないい人達ばかりだ。」
ノーマンが寝室を見渡して言う。

「良かった。」エマの表情に安堵が広がる。
「本当に変わってない、ノーマンだ。」

そして満面の笑み―———————
「今、ノーマンが生きて隣にいるんだ。」

(ノーマンとレイの口元にも笑みが浮かぶ。)

「あ~! 寝るのが勿体ない!!」
エマはノーマンへ向き直る。
「ねえノーマン、もう一勝負しよう!」

エマはチェスボードを握り締めている。
「次はレイと!」

「は!?」とレイ。
「そんなもん片づけてさっさと寝ろ!」

「とか言いつつ勝負するじゃんレイ~!」
エマとノーマンが声を合わせる。

エマは本当に楽しくて
怖いことも、辛かったことも全部忘れた―——————。

暫くして―———————
エマ達の寝室をギルダとジリアンが訪ねるのだが、

そこで彼女たちが見たのは———————

遊び疲れたレイ、ノーマン、エマの3人がベッドを背にして
寄り添って眠る無邪気な寝顔なのであった————————————。

寝る前の安らぎのひと時。
エマ、レイ、ノーマン3人で過ごす久し振りの時間である。

困惑気味だったエマの笑顔も、今は笑顔へと変わっている。
やはり3人だけの時間はエマの心にも安らぎを与えたようで―————
このエマの笑顔を見れただけでも読者は嬉しいのである。

そして3人寄り添って寝ている姿を見ると、
平和を満喫していたグレイス=フィールドの頃の3人を見ているようで、

ほんの束の間の平和でも、このまま時間が止まって幸せを味わってもらいたい―————。
そう思う読者も少なくない筈である!

約束のネバーランド第121話の感想

さて、今回のキイワードは〝笑顔と不安〟だ!!

〝笑顔〟は冒頭のノーマンから始まって―———————

希望を持った子供達全員は沸き立つ笑顔だ。
新しい家を見て回る驚きの笑顔に、
食堂での楽しい夕食時の笑顔の渦に、
寝室で歓談してボードゲームに興じる幸福な笑顔。

もうどこを取っても「笑顔」だらけなのである。
まるで〝笑顔の金太郎飴〟だ。

が・・・忘れてはならないのが〝不安〟である。
それがエマの表情に如実に現れる。

そのエマの〝不安と困惑の表情〟は、物語の1/3以上にも渡っている。

この原因は一目瞭然で・・・
エマが理想とする未来と、ノーマンの目指す未来が
「乖離」しているであろう事はもう間違いない。

あともう一つ気になるのが―—————エマのナレーションだ。

一見明るいようなのだが・・・・どこか儚げで・・・
この幸せな時間があまり続かないような空気を感じさせるのである。
これは近い将来に何かが起こるのではないか? と危惧する次第だ。

が! 暗いことは考えちゃいけない!!

現に今、子供達は安全で笑顔なのだから!
エマもその事には確かに安心しているのである。

さあ! 来週! エマはみんなの笑顔がもっと輝くように考え動くはずである。

そして私達読者も子供達みんなの笑顔を望む気持ちは誰にも負けない筈だ!!

この想いを胸に―—————————
これからもエマの背中を追い、さらなる後押しをしていこうではないか!

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