ブラッククローバー【ネタバレ】197話あらすじ
(何ですの― この状況は・・・!?
何ですの あの異質な存在は・・・!!?)
ミモザは、悪魔の姿を見て戦慄し、身震いした。
しかし、一緒に入ってきたアスタは、相変わらず叫ぶ。
「なんっっだぁぁぁー!!?あの黒くて気持ちワリーのは!!!」
しかし、どこかで知っているような違和感をアスタは覚え、剣を握りしめた。
悪魔は、アスタ達を一瞥し招かれざる客が来たと言いつつもまずはパトリに手をかける。
「こっちへ来なさい」悪魔はパトリへ囁く。
すると、パトリは深手を負ったライアの治療をしていたのに、一瞬で悪魔の下へと移動した。
そこで、パトリは気づく。ロンネの「入れ替え魔法」も再現して成りすましていたと。
怒りのままにパトリは光創成魔法を発動する。
しかし、悪魔が一言「消えなさい」
すると、パトリの光魔法は一瞬で霧散した。
さらに、悪魔は続ける。「鉄(くろがね)の槍」
すると地面より発生した無数の槍がパトリを襲い、彼を磔にする。
ユノはアスタの名を叫ぶ。
「あの黒くて気持ちワリィのが元凶だ!!」
「だろうな!!」
アスタとユノは悪魔へ突進した。
しかし、悪魔は「刃の嵐」と一言。すると、無数の刃が空から降ってきた。
アスタは、剣を振り薙ぎ払うも、魔法に混ざって本物の武器もありアスタの剣では打ち消せない。
ユノも同じく、かわすだけで精一杯だ。
悪魔は間髪入れずに「真空の壁」と言った。
すると、アスタとユノは見えない壁に上から押しつぶされる。
さらに、「潰れなさい」「拉げなさい」「毀れなさい」「欠け穿げなさい」と続ける。
ミモザが二人の名前を叫ぶも二人の居た場所は、地面が大きく崩れていた。
「私の邪魔は許しませんよ?」悪魔は不敵な笑みを浮かべながら言った。
「五百年前は彼らに邪魔されて惜しいところで受肉を失敗させられました・・・」
悪魔の脳裏に浮かぶのは、エルフと人間の二人の姿。
そのまま、磔にしたパトリへ振り返り続ける。
「あの時私が次に目をつけたのがアナタです・・・!
マナに愛されまだ若く揺さぶり易い新たな贄…
悲劇と使命感・・・それだけで簡単にアナタは転生(きんじゅつ)に手を出した…!」
パトリは自分を転生させたのはリヒトであり、禁術魔法に手を染めてでも最後の希望を自分に託したのだと悪魔に訂正する。
しかし悪魔は、それは違うと言いパトリにとって衝撃の言葉を述べた。
エルフを転生させたのは自分だと。
パトリは青ざめて絶望の表情を浮かべた。
リヒトは人間の根絶やしなど望んでおらず、エルフの再興も復讐もすべてまやかしであると。
悪魔の用意した筋書きを、綺麗に歩んでいただけだと。
「嘘だ」何度も磔にされたパトリは呟く。
たどり着いたのはリヒトの望まない未来と、悪魔の受肉。
「僕は…リヒトさんと同じ…四つ葉に選ばれた―」パトリは絞り出すように言葉を発するも
「そう、アナタは選ばれた優秀で愚かな私の駒でしたよ…!!!」
悪魔はパトリを見据え嘲笑い「ご苦労サマ」と。
するとパトリは狂ったように叫んだ。
パトリのグリモワールの四つ葉は黒く滲んでいく。
さらに悪魔は笑う。エルフも人間も、夢や欲望は最高の玩具だと。
「フザけんなよ・・・!!!」
がれきの下から声が聞こえる。
アスタとユノだった。
「いきなり湧いて出てメチャクチャしやがって・・・」ユノは起き上がる。
「スゲー強ぇし怖ぇけど・・・何様だオマエは・・・」アスタも起き上がる。
「とにかくテメェーはムカつく・・・!!」ユノの左腕が魔法が発動し輝く。
「テメーみてーなクソヤロー相手に・・・」アスタの右腕はアンチ魔法の黒い影に覆われる。
相手が何でもオレは折れねぇ・・・
オレにはコイツがいるから・・・!!!
二人の気持ちは一つだった。
「オレの夢は負けねー!!!」
ユノの湧きあがる魔力が周りの物質を風化させていく。
意識の薄いライアは思う。ユノの中でリヒトの子どもが目覚めつつあるのかと。
アスタの溢れ出たアンチ魔力が周囲の魔法を打ち消していく。
悪魔はアスタの中の悪魔が自分の魔力に共鳴しているのかと。
ユノとアスタは叫んだ。
「オレの邪魔をするんならお前が壊れろォォ―!!!!」
二人の攻撃はついに悪魔へ届いたのだった!
ブラッククローバー197話の感想
今回はとても内容の濃い回でした。
元凶の悪魔が語り、徐々に見えてきた悪魔の目的と真実はとても興味深かったです。
そして、ユノの中のエルフはリヒトの子供でしたね。
アスタもやはり、五つ葉のグリモワールには悪魔が居ることが分かりました。
二人は果たして、悪魔に勝ったとして真実にたどり着けるのでしょうか?
そして、エルフと人間は五百年越しに分かり合えるのでしょうか。