名探偵コナン ゼロの日常【ネタバレ】29話「ニッカポッカ」感想！
名探偵コナン ゼロの日常 29話 あらすじ
喫茶ポアロの出前で、鶴山おばあさん宅にお届けに来た安室透。鶴山さんだけでなく、華道教室の方々もいて、賑やかな様子。しかし、鶴山さん宅では、様々な問題が出ていることを知った安室は、修繕を始めることに。
修繕が終わった後、華道教室のおばあさんの一人に電話がかかり、電話の会話から、振り込め詐欺だと気づく。気づいた安室は、騙されたフリをと指示し、詐欺グループに繋がる情報を得る。その情報をもとに、詐欺グループ逮捕へと至る。
翌日、鶴山さん宅に工務の修理の方が来た。その際、アンテナの不調や雨漏り防止のための対策を上手くしていたおかげで、瓦代だけの修理となる。そのことを知った鶴山さんは、修理された屋根を見上げ、お礼をしなくてはねと言う。
出前のついでに
二輪バイクに乗る安室の姿。その向かった先は、
「お待たせしました、喫茶ポアロです！」
「出前お届けにあがりました！」
インターホンに向けて声をかける。その表札には、鶴山の文字。
箱二つと大きな袋を片手ずつ抱えた姿の安室。
ガララと玄関口が開けられると、出迎えたのは、鶴山さんとは違うおばあさんたちの姿。
安室の姿を見たおばあさんたちは
「まあ 素敵な方！」
「いらしたわよ 鶴山さん！」
「背高いわねぇ！！」
「遠いところまで ありがとう 安室さん・・・」
呼ばれた鶴山さんは、おばあさんたちと玄関口で安室を出迎え、お礼を言う。
大人数の様子に、笑顔で尋ねる。
「今日は 皆さんで お茶会ですか？」
「えぇ、華道教室のお友達と一緒に！」
「こんにちは―――――」
鶴山さんは華道教室のお友達と紹介する。紹介された方々は笑顔で挨拶する。
「これが 鶴山さん お気に入りの
ポアロの ハムサンドね！
いただくのが 楽しみ！」
喫茶ポアロのことを教えていたようで、おばあさんたちは届けられたハムサンドをみて、喜びな様子。
出前を届けに来た安室に、お茶でも一杯と、出迎える。
しかし、安室は断りを入れようとするが・・・目線の先に、
天井を見上げる。しかも、天井の壁紙がわずかにめくれている。
それだけでなく、雨漏りがあるのか、水の張った洗面器が床に置かれている。
また、電話の置かれたそばの、メモ帳には“屋根 工務店”の文字。
「あら またテレビが・・・・・・」
「ごめんなさい・・・
アンテナが 傾いている ようなの・・・」
居間から聞こえた声に反応した鶴山さんは、お友達のおばあさんたちにアンテナの不調を伝える。
困った様子のおばあさんたち。
調子が悪いようで、テレビからザザッと音が鳴るだけでなく、画面が映らない。音声だけが聞こえるような状態。
その様子を見かねた安室は、屋根を見てみると提案する。
危険なことをお願いできないという鶴山さん。また、修理を頼んでいることも伝える。
「遠慮なさらず！
今夜荒れる みたいですし・・・
脚立あります？」
強引に進める安室にタジタジな様子。しかし、梃子でも動かぬ様子の安室に洋服が汚れるといけないと、ニッカポッカを手渡す。
「へぇ・・・
ニッカポッカですか・・・
元は野球やゴルフのスポーツ着だったみたいですね！」
「語源はニッカーポッカーズだとか！」
「さすが 安室さん！」
「そりゃそうよ！」
「なっていっても 探偵さん なんだから！
それもあの 毛利先生の 一番弟子！」
「すごいわねー！！」
ニッカポッカを受け取った安室は着替えると、いつもの豆知識を披露する。物知りな安室に感嘆の声をあげるおばあさんたち。その称賛に、満更でもない笑顔の安室。
工具箱を持ち、屋根に上る。屋根瓦を歩いた先のアンテナを見つけ修繕に取り掛かる。
アンテナの修繕を終えた安室は、屋根瓦を見渡すと、ガムテープを取り出した・・・
安室の二輪バイク姿の登場。前にも、一度登場していましたが、こうした姿を見ると警察官であること忘れてしまいますね。喫茶ポアロに出前があることに驚きを隠せませんでした。
また、鶴山さんが以前言っていた華道教室とそのお友達のおばあさんたちが登場！前の話とつなげているところがいいですね。
さらに、安室の日曜大工姿。もう、なんでも似合いますね。
ガムテープを取り出した彼は、一体何を直したのかは、のちのちに。では、次へ行きましょう！
怪しい電話
「ありがとうね 安室さん！」
「改めて明日、 専門の方に
見てもらって ください！」
修繕を終え、梯子を下りる安室。終えた安室に、お礼の一声をかける。
突然、電話が鳴りだし、一人が輪の中から外れる。
「もしもし？」
≪大変なんだ おばあちゃん！≫
「もしかして 博（ひろし）かい？
どうして 非通知？」
≪そうそう ヒロシ！！
仕事でトラブっちゃって・・・！！≫
「え！？」
≪まとまったお金が必要なんだ！！
おばあちゃん 助けてくれないかな！？≫
電話の声が聞こえるのか、電話を受ける姿に不安な様子を見せる鶴山さんたち。反対に、厳しい表情を見せる安室。
≪おばあちゃん、 聞いてる！？≫
その電話を受けたおばあさんは、冷や汗をかく。
そして、背後から静かに安室が声をかける。
「スピーカーに切りかえて・・・」
おばあさんは後ろに目線を向けると
「そのまま話して、
騙されたフリ・・・
できますか？」
真剣な様子で伝える安室。しかし、すぐに安心させるように、
「怖かったら すぐに電話を
切っても 構いません！」
言われたおばあさんは唖然とした顔を見せる。しかし、どうやらこの「だまされたふり」を実行したようで、電話先に振り込むことを伝える。電話の者は、急かすように伝えてから切る。
電話を終え、緊張したのか、ため息を吐き出す。
その後、安室は
お孫さんと確認を取ること
振り込め詐欺だと確定したら警察に連絡
口座凍結の対処をしてくれる
すぐさま伝える。
警察が推奨する「だまされたふり作戦」を実行したおばあさんに、
「怖かったですよね・・・」
「よく情報を聞き出してくださいました！」
その行動を褒め、行いが他の誰かを救うことにつながること。
非通知は着信拒否にしておくこと。
相手にカマをかけてみること。
現金が絡む事案は、まず疑うことと家族と連絡・相談すること。
ペラペラと口が止まらない安室に、おばあさんたちは彼が帰るまで呆然として、ポカーンと口をあけて驚く。
鶴山宅を後にした安室は、すぐさま、風見へと連絡し、犯罪集団の情報入手と警視庁の担当部署に徹底的に洗い出すように指示を出す。
「頼んだぞ・・・」
突然の電話で、戸惑う様子はこのおばあさんだけでなく、私たちにも当てはまるような出来事なので、無視できない出来事です。
警察である安室の迅速な対応のおかげで、ここにいるおばあさんの被害も防ぐことができ、彼の行動もまた、誰かの助けに繋がっているものと信じたいですね。
まさか、ゼロの日常で、金銭関係の迷惑電話の対策を教えてくれるとは、１話１話が役に立つようなことがあるので、とてもためになりますね。
さあ、彼の行いによって、どうなったか見ていきましょう！
見えないところで
後日―――
鶴山さん宅で、トントンと金づちの音が響く中、縁側で新聞を眺める鶴山さんの姿。
そこの記事の見出しには、【振り込め詐欺 グループ逮捕】の文字。
屋根の修繕を終えた工務店のおじさんは、玄関先でお茶を頂きながら、疑問を投げかける。
「うちのモン
昨日 上 登った？」
「昨日 雨漏り
しなかったでしょう？」
そう質問された鶴山さんは、きょとんとした顔をし、床に置いた洗面器を確認する。
そんな鶴山さんの、心当たりのある様子に、
「うまく ビニールとガムテープで
応急処置してあったよ！」
安室の行いが、功を奏したようだった。
さらに、アンテナは問題なかったので、料金は瓦代だけでいいという。
また何かあったら、呼んでと伝え、去っていく工務店のおじさん。
ご苦労様ですとお辞儀をする鶴山さん。
顔をあげた鶴山さんの表情は、朗らかな笑みを浮かべている。
修理を終えた屋根の様子を見ながら、
「今度 ポアロで お会いしたら、
お礼を しなくちゃね・・・」
なんと、安室の取り出したガムテープはここに使われていたのだ。アンテナの修理だけでなく、雨漏りまで応急処置を施してくれたのだ。優しく、気遣いがとてもできていい男だ。
どうやら、情報は上手く活用され、詐欺クループの逮捕へと繋がった模様。おばあさんたちの行いが、後々に繋がる被害を防ぐことへとなったようだ。
名探偵コナン ゼロの日常 29話の感想・考察
今回は、喫茶ポアロでの修繕の話かと、思っていたのですが、まさかの鶴山さん宅という大穴ところでした。また、おばあさんたちという癒しな雰囲気を出しながらの、暗い雰囲気へと突き落とす詐欺の電話という中々面白い展開のお話でした。
安室さんは、優し気な雰囲気を持ちながら、やはり本職の警察の顔が出てきてしまっているところも面白さを感じさせます。
修理する前は遠慮していたのに、修理しますよと言った瞬間には、先程の遠慮はどこへやらと強引なところもあるようで。
今回の見どころは、日曜大工姿と振り込め詐欺対策というところだろう！前者は、本当によく似合っているし、カッコいいし、本職が警察であることを忘れさせられる程の衝撃でした。後者のアドバイスは、本当に役に立つことなので、身近な家族でも友達でも、危ういところがあれば食い止めることにつながるので、このことを肝に命じていきたいです！
さて、来週はパン教室とのこと。
喫茶ポアロでの出来事なのか、それとも何処か町内の公民館といった施設のものなのか、気になりますね。次回も楽しみに待ちましょう！