名探偵コナン ゼロの日常【ネタバレ】31話「サバイバル教室」感想!
名探偵コナン ゼロの日常 31話 あらすじ
前回、帝丹小学校でパン教室の先生として務める安室透。しかし、事故により、地下室に閉じ込められる。三人(安室透・東尾マリア・坂本たくま)のサバイバル教室が開かれる。機転を利かせた安室の手により、明かり・食料の確保していく。そして、三人で協力し合うことにより、風見へと助けを求めることに成功する。無事に脱出を果たした三人は、それぞれ別れを告げて、帰路へ就く。
助けを求められた風見は、安室に対し、「これでよく、公安が務まるな」と一言を言おうとした。が、安室の顔を見て、何でもないと言葉を濁す。
サバイバル教室の始まり
≪地震がおさまりました・・・
念の為、 余震に注意してください!≫
外では、地震による注意喚起の放送が流れていた。
校舎の様子。外から見える倉庫。物によって、塞がれた入口。
地下室で少し散らばった道具に囲まれた三人の様子。
地下室の中では、安室の周りにマリアとたくまが囲むように、手元の火が灯った缶詰を、目を丸めながら見ていた。
明かりができたことによって、元気になったのか、涙を浮かべていない様子。
なぜ、光っているのか? 疑問を持つたくま。
缶詰がろうそくみたいになっている。 考えを述べるマリア。
「その通り! 仕組みはろうそくと同じなんだよ!
ティッシュで作った芯が油を、 吸い上げて、燃料にしているんだ・・・」
缶詰ろうそくの仕組みを説明する安室。マリアは、どうやって火はつけたのか?と尋ねると、その言葉に、するどいね!と褒める。
安室の荷物の中に入っていたのか、
・たわし用のスチールウール
・ガスコンロ用の乾電池
この二つを使い、電極に触れれば、火種ができると、実際に二人の目の前で見せる。
見せられたたくまは、少し目を輝かせていた。
しかし、利点だけでなく、欠点も二人に説明する。
「炎は酸素を消費するから、 地下室では酸欠に注意しなきゃね!
ここでは空気の流れがあるからいいけど、 念の為必要最低限にしておこう!」
「さて、サバイバル教室その1・・・
明かりの確保完了!」
サバイバル教室と称しながら、二人に笑顔を向ける。そんな安室の笑顔に二人も笑顔を浮かべている。
その2は食料の確保。
パン教室で使い残ったものがあるので、心配は不要。しかし―――
「缶切りないじゃん・・・」
たくまは、安室に不満げな目で見る。しかし、大丈夫!と笑顔を浮かべ、
「固くて平らな地面でこすりあげると・・・」
手に持った缶詰を地面にガリガリとこすりつける。
その様子を見守るマリアとたくま。
こすりあげられた缶詰を開けてみせ、たくまを驚かせる。
「スプーンで こすっても開けることが できるんだよ!」
さらに、スプーンでも応用できることを説明する。マリアは、感動の声をあげる。
どうやら前話の揺れは、地震によるものだったらしい。最初は、物が動いたことによる揺れなのかと思っていましたから、驚きました。本来なら、緊張した状態となる密室であるが、安室の機転の利かせ方のおかげで、泣いていた二人が嘘のように笑顔を見せている。安室さんらしい、人の感情を良い方向へと向かわせる技ですね。
閉じ込められた時の状況だけでなく、別の時にも、使える技を見せてくれましたね。
次へ向かいましょう!
助けを呼ぼう
明かりを確保したことにより、少し明るくなった地下室。
安室は、入口の塞がった階段へと向かい、足元に明かりを置きながら、ガタガタと動かしてみる。
その様を不安な表情のマリア、不満な表情のたくま。安室に状態を尋ねる。
どうやら、何かがひっかかっていることを伝える。すると、動かしていたことにより、うまく入口を少し開けることに成功!
「出口は・・・・・・」
少し開けたところ、出口を確認した安室は、すぐさま荷物から何かを探し出す。
その様子に、マリアは何をしているのか、尋ねる。
しかし、質問には答えなかったが、
・エプロンのヒモを外す
・外したヒモをスマホに巻きつけると、
「サバイバル教室 その3!
助けを呼ぼう!」
巻き付けられたスマホを二人に見せるように掲げる。
・あらかじめ助けを求めるメールを送信待機状態にしておく
・電波が入る可能性がある倉庫の出口まで投げる
「わずかでも受信すれば、 助けを呼ぶことができるはずだよ!」
説明しながら、助かる可能性を二人に告げる。
しかし、問題がある。
「この体勢では 僕は出口を 見ることができない・・・」
それは、僅かにできた隙間に、横向きの体勢で腕を差し込む姿。確かに、この体勢では見ることはできない。
その問題に対し、たくまは自分が投げる?と提案する。
しかし、大人が目一杯 腕を伸ばした状態で投げなければ、僅かな隙間を通せないと返す。
「僕の目の代わりに なって欲しいんだ!」
そう言われた二人は、不安な表情をみせながらも、たくまはそんな安室に対し、頷く。
僅かな隙間に向けて、投げる安室。しかし、なかなかうまくいかない。
たくまの指示を受けながらも、苦戦している様子。
それだけでなく、スマホを一度手に戻すと同時に、腕を戻す際に、物に擦れたりするせいか、傷だらけになっていく。
その状態に心配するマリア。
「カスリ傷だよ・・・
みんなで無事に出られたら 安いものさ・・・」
そんなマリアを励ますように、笑みを浮かべながら答える安室。
そんな安室の様子に、たくまは絶対無理だという。ケガを負っていく安室の様子に、不安な表情へと変えていく。
しかし、そんな二人に安室は告げる。
「窮地からの脱出に 一番大切なこと、
それは・・・」
その1、その2と確保していくが、その3の助けを呼ぶことに苦戦している安室。スマホでそういう使い方ができることが知らなかったので、驚きでした。しかし、隙間から電波へと、届くところまで投げることは難しいでしょう。目の代わりになってくれている二人がついているが、なかなか届かないともどかしい状態に。
不安な顔を見せ始める二人だが、二人の前では絶対に笑顔を崩さない安室。頼れる大人の雰囲気を感じますが、怪我を負っていく姿にこちらも不安な気持ちになります。しかし、安室は不安な気持ちを吹き飛ばすことを言ってくれるはず・・・!さあ、次へいこう。
一番大切なこと
「あきらめないこと!
それがサバイバル教室 最後の課題だよ!」
腕に傷を負いながらも、笑顔を崩さず、強い言葉を二人に投げる。
その言葉に、不安は消えたのか、安室の言葉に頷く。
二人は、できた隙間をのぞきながら、安室に指示していく。
「絶対に・・・・・・ みんな揃って・・・
ここから出よう!!」
二人の言葉に従いながら、諦めないと感じさせる瞳を見せながら、力強く言う安室。
隙間に向けて、スマホを投げる!
そして、スマホは倉庫の入り口へとうまく投げ込まれた。
投げ込まれたスマホに固唾を呑む、マリアとたくま。
すると、ピコンという軽快な音が鳴る。
その音を聴き、スマホを手元へ戻していく。手元に戻ったスマホを見る、不安な表情のマリア、厳しい表情のたくま。
そして、そんな二人にスマホを掲げる。
スマホには 送信完了 の画面。
「やった――――――――――!!」
助けを呼ぶことに成功!!
成功できたことにマリアとたくまは、ハイタッチをする。そんな二人の様子を笑顔で見守る安室。
しばらく待つと、ガタガタと音を立てながら救出者が現れる。
開けられた扉にいたのは、風見だった。
安室が助けを呼んだ相手は、風見だった模様。
助けにきた風見に手を振るたくま。
たくまに並ぶように、笑顔を見せながら立つマリア。
安心した様子で、胡坐をかいた安室。
三人の足元には、開けられた缶詰が三つある。待っている間に、缶詰で食事をしたのか、それぞれにスプーンが差し込まれている。
「やっと出られた―――!!」
出られたことに喜びながら、外へ走るたくまとマリア。
被害を尋ねる安室と被害報告を伝える風見。はしゃぐ二人に聞こえないように、ヒソヒソ声で話している。
マリアとたくまに、怖い思いをしたのによく頑張ったと褒める安室。それだけでなく、地下室の危険性の理解を促すことと、人目の届かない場所で遊ぶことを注意する。
わかったと返事をし、また、サバイバル教室も楽しかったと伝える。
ありがとうと感謝を述べた二人は、今度すごいサイコロでスゴロクしようと約束を交わし、はしゃぎながら駆けていく。
子どもたちを見送った安室。
今日は、別の任務と聞いていたという風見に、
「いろいろあってね・・・
君が付近にいてくれて 助かったよ・・・」
感謝を伝える。
しかし、そんな安室に不注意にも程があると言い、
「これでよく こ――――・・・」
途切れた風見の脳裏に、あることが思い浮かぶ。
―――
『これでよく 公安が 務まるな!!』
片腕をあげられた風見と叱咤する安室の姿。
―――
「ん? 何だ?」
「・・・・・・」
以前に安室に言われた言葉を言おうとした風見。
しかし、いつも通りの姿の安室に、言葉を途切れさせ、無言になる。
「な・・・ 何でもありません・・・」
「?」
その姿に、冷や汗をかきながら言葉を濁す。
その言葉に、何も思わなかったのか、聞こえなかったのか、疑問符を思い浮かべながらも尋ねなかった。
無事に脱出でき、明るい外へ駆け出すマリアとたくまの姿に微笑ましさと、安室の最後の課題・あきらめないことを教えられたことで成長したと思いたいです!
大人として、見習い部分がたくさんありますね、安室さんという人は。大人という存在がいかに、子どもに対して、教えていく存在であることを見せてくれる姿でもありました。
安室一人では、できない部分があるのだなと意外性を感じさせられました!
名探偵コナン ゼロの日常 31話の感想・考察
サバイバル教室という言葉にふさわしい内容であり、日常という名のつく非日常なお話でしたね。
ですが、日本では地震の多い国でもありますので、もしかしたらこういう状況に陥る可能性もゼロではないでしょう。
日常ではあまり使わないかもしれないですが、役に立つ知恵を知ることができ、なかなか面白かったです!そんなスマホの使い方を知らなかったので、調べてみようと思います。
やはり、どんな状況になっても、安室という笑顔のフェイスが剥がれることがありませんでした。子供たちの前というのも、あるかもしれませんが、安室という存在は安心感を感じさせるものなのかもしれません。その安心感を与える笑顔と力強い言葉のおかげで、二人の子どもと共に、出ることが叶ったのでしょう!
褒めるところはきちんと褒め、その後、危ないことはダメだと叱るところは、安室だけでなく、警察官である降谷の言葉でもあったのだと思います。
来週から、しばらくお休みなので、次回は24号まで待ちましょう!!