名探偵コナン ゼロの日常【ネタバレ】30話「パン教室」感想!
名探偵コナン ゼロの日常 30話 あらすじ
帝丹小学校にて、安室透と榎本梓は小学生たちにパンの作り方を教えるための、教室が開かれた。
1年B組の小学生たちの中、東尾マリアと坂本たくまという二組のパン作りに挑戦する。いざ、パン作りに取り組む際に、たくまはエプロンを忘れてしまうがマリアから貸してもらい、無事にパンを作り終える。出来上がったパンをお互いに見せ合い、和気あいあいとした雰囲気になる。たくまはマリアに、貸してくれたお礼に良いもんをあげると言う。
パン教室を終え、帰ろうとした時に、二人の姿を見た安室は追いかける。たくまは、ある建物に入り、そこにあった宝物をマリアに手渡す。二人の姿を見つけ、暗くなる前に帰るように忠告をしている最中に、突然揺れだし、建物の中に閉じ込められてしまう。そして、三人のサバイバルが始まる。
手づくり パンきょうしつ
「今日、パンの作り方を教えてくれる
先生方を紹介しましょう!」
原作でもお馴染みの、江戸川コナンの担任・小林澄子先生である。
白板には、“手づくり パンきょうしつ”
「喫茶ポアロの 榎本梓さんと、
安室透さんです!」
「よろしくお願いしま―――す!」
小林先生は小学生たちに、二人を紹介する。少し照れた様子の梓と笑顔の安室は、笑顔と元気な声で迎えられる。
そして、今回のお話のメインとなる小学生の男女。
東尾マリアと坂本たくまの二人である。
「コナン君も来られたら 良かったのになァ―――」
「あぁ、そうだな」
1年B組に在籍しているはずの江戸川コナンの姿がないようである。コナンがいないことに残念がるマリアだが、たくまは逆に頬杖をつき、不満げな表情で肯定する。
梓は、小学生たちに一次発酵を済ませたパンの生地を配る。そのパンの生地を説明した際、一次発酵について質問をされる。イースト菌が栄養を食べて、生地をふくらませてくれることです、と笑顔で答える。
「じゃあ好きな形にこねてみようか!」
調理台に小学生たちと並びながら、パン生地を切り分けていく。
小学生たちは手に取ったパン生地を触って、もちもち! やわらかい!と楽しむ姿。
「? あれ?」
たくまは、荷物からエプロンを取り出そうとするが、見つからない。出てこないようで、あせる。
しかし、そんな様子のたくまにマリアは着けていたエプロンを外す。
「ウチ、こね終わったから これ使(つこ)て!」
「あ・・・ ありがとよ・・・」
マリアは外したエプロンを笑顔で手渡す。笑顔で渡されたたくまは、照れながらもお礼を言いながら受け取る。
マリアに見守られながら、パン生地をこねるたくま。難しいのか、少し苦戦しているような様子。
切り分けられたバターに、ボウルに入れられた塩、砂糖。
ラップに包まれた様々な形のパン。
「それではみんなで でき上がったパンを
自分の前に 並べてみましょう!」
教室の皆に、笑顔で呼びかける小林先生。
マリアは、出来上がったパンを楽し気な表情でお友達と見せ合う。見せ合った後、たくまのパンはどうか?と尋ねる。尋ねられたたくまは、得意げな表情でマリアにパンを見せる。
たくまのパンを見て、驚きの声をあげるマリア。
見せられたパンが、何の形なのか考えるマリア。
「・・・・・・」
「サ・・・サッカーボール?」
「ちげぇよ!!」
考えて出した答えをたくまに言うが、即座に否定される。
「どう見ても サイコロだろ!!」
「あ、そっかぁァー! サイコロか!!」
身振り手振りで説明するたくま。パンの形がサイコロと言われ、大袈裟な笑い声をあげながら肯定するマリア。
そんなマリアの様子を気にしていないようだ。
「お前、スゴロク好きだったよな!!
エプロン貸してくれたお礼に
良いもん見せてやるよ!!」
「良いもん?」
パン教室というのは、どうやら帝丹小学校で開かれるものだったようです。
コナンたちの担任の先生・小林先生や、コナンのクラスメイトである東尾マリアと坂本たくまが登場。
小学生たちのやり取りや行動の一つ一つが微笑ましいですね。マリアとたくまとの、エプロンを貸すときのやり取りもまた微笑ましいものです。
パン作りの体験というのも、なかなかないものですので、羨ましいですね。
マリアの着けているエプロンにサイコロの絵に“Dise”という文字があるので、スゴロクが好きなのかと考えていましたが、その通りで分かりやすい!
さて、たくまのいう“良いもん”とはなんなのか、次へいこう!
お礼の良いもん
無事にパン作り教室を終え、お礼を述べる小林先生。
梓も、こちらこそと述べ、子供たちが喜んでいたことに笑みを浮かべる。
パン作りに使われた材料・機材があるようで、梓はそれを安室に任せていいのかと不安げな様子。しかし、安室は車でポアロに届けて帰ると告げる。
先に、出る小林先生と梓に気を付けてと見送る。
荷物をボストンバッグに詰め終え、学校を出る安室。そんな安室の目に二人の小学生の姿が見える。
「たくま君 待って―――」
「早く 来いよ!!」
「あれ? 確か・・・」
(あっちの方には・・・・・・)
たくまとマリアは、少し寂れた倉庫の前にいる。たくまはその扉をあけて中に入っていく。マリアは、先生に注意されていたことと、お化けが出るとたくまに言うが、否定される。
「怖くねーから来いって!!」
倉庫の中には、地下へと通じる扉があるようで、開けて地下へと降りていく。そんなたくまに不安を覚えながらも、下りていく。下りながらも、やはり不安なようで、勝手にしていいのかと聞くが、聞いていないようで。
中には、跳び箱やハードルなどと、体育授業に使うものをしまう倉庫のようだ。
「ええっと・・・・・・
確か この辺に・・・」
「あった!」
たくまは、勝手知ったるが如くに、倉庫の中にあった段ボールの中から目的のものをみつけたようだ。
それは、12面サイコロのようだ。
珍しいサイコロだと言い、12もあるからスゴロクに使えば、強いと勧める。
見せられたサイコロに嬉しそうな声をあげるマリア。
「お前にやるよ!」
「ええの?」
「エプロンのお礼だって 言ったろう?」
「俺には他にも 宝物が あるから・・・」
エプロンのお礼に宝物を貰うマリア、マリアにサイコロ以外の宝物を見せるたくま。
宝物を見せていると、そこに声をかける者が現れる。
「安室さん!」
エプロンのお礼で、サイコロを渡すたくま。相手の好きなものであることを理解して、渡してくれるのは、いいものである。秘密基地というロマンが詰まっていて良い!
しかし、マリアの不安な表情にこの場所がどういうものか、怖いですね。
次にこの場所についての説明もあるので、いきましょう!
密室になってしまった秘密基地
地下への入り口から声をかけてきたの安室。入ってきた安室は、秘密基地みたいだと嬉しそうな表情。しかし、たくまは大人である安室を立ち入り禁止と拒否する。
「そう言わずに、 ここは危ないよ!
前に事件もあったらしいし・・・」
安室は、たくまの拒否に臆することなく、出ることを勧める。事件という言葉に、二人は不安な顔を見せる。
死体が出た事件だと言い、帰るように促していた瞬間、突然建物が揺れだす。
「二人共、 床に伏せて!!」
地震が起きたかのように、扉が閉まり、扉の取っ手に引っかかるように棒が差し込まれ、それだけでなく、バスケットボールやハードルなどの道具も扉の上へと乗っかっていく。
突然の出来事に驚きながらも扉をたたくが開かず、閉じ込められたことに驚くたくま。
安否を確認し、そんなたくまに大丈夫と言い、スマホを取り出す安室。
しかし、ここは圏外のようで、繋がらない。
閉じ込められたことに冷静に対応する安室。
コナンが来たら助けに来てくれたかもしれない、ついてないと悪態とため息をつくたくま。
だが、マリアはこの状況を自分のせいだと言い出す。
「多分呪われてるねん・・・」
「お前のせいなんかじゃねよ!!
元はと言えば オレがこんな倉庫に・・・」
マリアは、以前にも閉じ込められたことがあるようで、自分が呪われているからこの状況になったと思っている様子。
泣き出すマリアを、自分のせいだとたくまは慰めるが、泣き止まない。
泣き止まない姿に、ついには涙を浮かべるたくま。
そんな二人の暗い雰囲気を破る光が灯る。
それは、缶詰に灯された火のようだった。その火をみて、涙を見せるものの、泣き止んだ二人。
「仕方ない・・・」
「授業は延長・・・」
「パン教室の次は、 サバイバル教室だ!!」
火の灯った缶詰を持ちながら、力強い言葉をかける安室。
閉じ込められてもすぐに冷静に対応する安室。驚きながらも悪態をつくたくま。自分のせいだと悲観するマリア。それぞれ三者三葉の反応と、子ども相応の感情を見せてくれることで、不安を煽っていく雰囲気であるが、そんな暗い雰囲気を壊すように力強さを感じさせる安室。
もし、子どもだけでいたら、泣き出したままになっていたが、大人の存在である安室がいることで、安心感を感じさせてくれる。
こんな状況でサバイバル教室をするという、ちょっと変わっていると思いました。
名探偵コナン ゼロの日常 30話の感想・考察
今回のお話では、次へと続くものの話でした。
さらに、メインは安室ではない感じでしたね。今回では、東尾マリアと坂本たくまという江戸川コナンのクラスメイトに、スポット当たっていた感じです。
小学生たちの行動に、これが本来の年齢相応の姿なのだろうなと思いました。微笑ましい雰囲気でした。
作られたパンを見て、マリアと同じようにサッカーボールと思い、サイコロと言われ、どこが?と考えていました。しかし、サイコロを見て、納得しました!なるほど、12面は思いつかなかった!
さて、密室となってしまった倉庫を三人はどう過ごしていくのか、缶詰の火はどうやって付けたのか、パン教室で使用していた材料と機材をどう利用していくのか、続きが楽しみです。
来週は、お休みなので、次回は20号まで待ちましょう!!