森のホテル8階
永遠の悪魔がデンジの肩と腕に噛みつき喰い殺そうとする。
ギャアアアあああああ!!ああ!?とデンジは苦しみの声をあげる。
チェンソーが引っ込んだ!!血が足りねええ!!とデンジが言うと、お前の負け!死ね!チェンソー!と永遠の悪魔は言った。
デンジが永遠の悪魔に噛みつくと、あたっ!?と永遠の悪魔は痛みに声をあげた。
そのままデンジは永遠の悪魔の血を飲み、腕に再びチェンソーが生えてきた。
デンジがチェンソーで永遠の悪魔を切りつけると、アアアあア!!アアアア!?と永遠の悪魔は苦しみの声をあげた。
ドブみてえにマヂぃ血でもよお!テメ~のそん苦しい顔見ながら飲めゃあいちごジャムみてえだぜぇぇぇぇ!!とデンジが言うと、ギャアああア!!と永遠の悪魔は痛みに悲鳴をあげた。
墓場(姫野先輩の回想)
姫野先輩と姫野先輩の師匠が悪魔との戦いで命を落とした者達の墓参りをしている。
悪魔が恐れるデビルハンターはなあ、頭のネジがぶっ飛んでるヤツだ、佐原はまともだったなあ、だから死んだ、木ノ内もまとも、昴もまとも、佐々木もまとも、まともだから悪魔の攻撃を恐がっちまう、恐怖が悪魔の力になるからなと姫野先輩の師匠は語った。
一緒に仕事してみてアキの奴ぁどうだ?まともか?と姫野先輩の師匠が姫野先輩に聞くと、銃野郎殺そうとしてる人がまともなワケないじゃないですかと姫野先輩は答えた。
お前も銃野郎を殺したくて公安入ったんだろ?その頭んネジはぶっ飛んでいるか?と姫野先輩の師匠が姫野先輩に聞くと、ぶっ飛んでいませんと姫野先輩は答えた。
そう!お前もだがな、銃野郎をぶっ殺したいなんてだいたいのデビルハンターが思ってる、素直でまっすぐ単純、だから悪魔の奴らもどうすりゃ恐がるかわかっちまう、だがネジがぶっ飛んでるヤツは何を考えてるかわからない、悪魔も理解できんモンは恐がるモンだと姫野先輩の師匠は語り、小瓶の酒を飲んだ。
師匠、酒飲み過ぎですよと姫野先輩が姫野先輩の師匠に言うと、ハイそれまとも、日々の積み重ねがネジを緩めんだと姫野先輩の師匠は言った。
毎月バディの墓参りに来てる様じゃネジは固いままだぞ、俺は帰る、アキはまだまだザコだから鍛えとけと姫野先輩の師匠が言うと、ゆっくりやりますよと姫野先輩は言った。
ゆっくりじゃダメだ、アキの野郎、本気で肉片集めてるだろ?アイツぁそのうち銃野郎に辿り着くぞと姫野先輩の師匠は言いながらその場を立ち去っていった。
墓場に残された姫野先輩は嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だとつぶやいていた。
飲食店(姫野先輩の回想)
姫野先輩と早川が飲食店で昼メシを食べている。
アキ君、一緒にさぁ民間に転職しない?と姫野が言うが早川は無言で食事をする。
かなりいい額でお誘い来てるんだ~、民間だから強い悪魔と戦わなくていいしと姫野先輩が言うが早川は無言で食べ続けている。
銃野郎なんて追わなくてもさぁ~、お昼はここかどっかで食べて、帰りはたまに映画いって、そういう毎日でいいじゃんと姫野先輩が言うと、飲みならいくらでも付き合います、でも、民間には絶対行きませんよと早川は言った。
杏仁豆腐もらいますと早川が言うと、じゃタバコ一本おくれと姫野先輩は言った。
銃の悪魔と戦ったら絶対にアキ君は殺される、私達がまだ実力不足だからでも、相手が一瞬で何百人も殺せる悪魔だからでもない、だってアキ君はかっこよくて真面目で優しくて、みんなみたいに普通の人だから、でも、と姫野先輩は心の中で考えていた。
森のホテル8階
デンジが永遠の悪魔に襲いかかると、ガアっ、あああ!!痛い!!イタい!!アアア!!と永遠の悪魔は悲鳴をあげた。
デンジの背後から永遠の悪魔の腕が襲いかかり、デンジの首を跳ね、ギャとデンジは短く声を出すとその場にベチャと倒れてしまった。
やっ、やったと永遠の悪魔は喜びの声をあげた。
姫野先輩がゴーストの能力を発動させ、デンジの胸のチェンソーの紐を引くと、デンジは再び起き上がった。
ひらめいたぜ~とデンジが言うと、あ、あ!と永遠の悪魔は驚きの声を出した。
テメエが俺に切られて血ィ流して!俺がテメエの血ィ飲んで回復!永久機関が完成しちまったなアア~!!これでノーベル賞は俺んモンだぜ~!!とデンジは言いながら永遠の悪魔に襲いかかっていった。
この最高にネジがぶっ飛んでる男なら、銃野郎を殺せるかもしれないと姫野先輩は考えていた。
あ、アア、ア、痛、あ、と永遠の悪魔は声をあげながら痛みを受け続けた。
三日後
はあと姫野先輩は息をはきながら地面に横たわっている。
荒井とコベニちゃんは意識が朦朧とした状態で地面に座っている。
姫野先輩は起き上がって、アキ君まだ生きてる?と早川に声をかけた。
どのくらい、どのくらい経ちましたか?と早川はベッドに入ったままで姫野先輩に聞いた。
あれから三日くらいかな?と姫野先輩は答えた。
ニャーコとパワーは言いながらベッドで寝そべっていた。
みんなで酒飲みにいこう、終わったからちょっと眠るわと姫野先輩は言いながら、早川のベッドの中に入っていく。
終わった?と早川は疑問の声をあげた。
これが私の急所です、すいませんでした、痛いいイイ、私の心臓です、早く殺してください、もう痛いの無理と永遠の悪魔はデンジに自分の心臓を差し出しながら言った。
も~終わるのかあ!?プール入ってるみてえで気持ちよかったのによお!!とデンジは叫んだ。
デンジは永遠の悪魔の心臓をチェンソーで切りつけた。
終わらない激痛で勝負は終了した。
19話『ノーベル賞』感想
チェンソーの能力を発動させたデンジは狂気そのものですね。
でも、そのネジがぶっ飛んだような行動が今後、悪魔と対決していくなかで、悪魔に恐怖を与えていく存在となっていくんでしょうね。
銃野郎がラスボス的な立ち位置なんでしょうか。
多くのデビルハンターが銃野郎を殺そうとしていて、その多くが命を落としています。
今後、銃野郎の肉片を取り込んだ強化悪魔との対決があり、肉片を回収して指し示された場所に奴がいるんでしょうね。
次回はいよいよ8階を抜けられますね。
まだまだずっと8階を引っ張るかと思いきや、もう終わってしまうんですね。
ホテルを抜けたあとに休養して、次はどんな悪魔が登場してくるんでしょうか。
次回も楽しみですね。