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上弦の弐の鬼【童磨】その笑顔の裏側で……。

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十二鬼月、上弦の鬼の中でも、そのあっけらかんとした物言いと、イケメンな風貌で異彩を放つ「なんとも掴み処がないキャラクター」が上限の弐・童磨である。

今回はこの若き(?)イケメンの鬼の心と言動にスポットを当て、ちょっとした空想の翼を広げいこうと思う。

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[童磨登場、そして周りは無視をする]

まず、注目すべきなのはその登場シーンである。それは何の前置きもなくやって来る。

「俺は優しいから放っておけないぜ。」

死にかけた妓夫太郎と梅の兄妹に、あくまで淡々と、飄々と現れて語りかける。
「お前らに血をやるよ、〝あの方〟に選ばれれば鬼となれる。」 
                         第96話(単行本11巻)より

そして、その後の上弦の鬼の集会において、本格的にその性格や人物像がほんの少しだけ垣間見ることができる。                

「俺は皆を凄く心配したんだぜ!」と、なれなれしく上弦の参・猗窩座の肩に手をかけ、
玉壺にもらった壺に「女の生首を入れてかざってあるよ。」と喜々と顔を崩し、
鬼舞辻から指令を受けた玉壺と半天狗に「俺も一緒に行きたい。」と駄々をこねる始末。

挙句の果てに猗窩座に顔を吹き飛ばされても「良い良い、俺は何も気にしない。」と言い放ちながらも自分と猗窩座の力の差を平然と語り諭して、却って猗窩座の心をえぐりながら煽るという〝スーパー天然ドS〟な一面をシレっと出して見せる。
第98・99話より

上弦の鬼のメンバーの中でもかなり自由に発言し、鬼舞辻無惨に忠誠を誓いながらも彼に恐怖しているわけではなく、そこも飄々としていて自由に自分を謳歌している。

しかも鬼舞辻もそれを黙認しているようで、あらゆる点で異彩を放つ上弦の鬼であるといえよう。

[童磨の内面へダイブしよう]

ここでは童磨の内面へもっと踏み込んでみよう。
昔、上弦の陸時代に鬼舞辻無惨の血を使って瀕死の兄妹を鬼に生まれ変わらせた童磨。

彼は伊達や酔狂で、適当に鬼になる者を選んでいるのではなく、しっかりと観察し、死にゆく者の激しい憎悪やこの世への執着など〝強い想い〟を持つ者をしっかりと見定めて、鬼に生まれ変わらせている節がある。

それでなくては鬼舞辻無惨がこの童磨の行為を許すわけがない。いや、鬼舞辻無惨は童磨の人を見る目、人の本質を見抜く能力を見込んでいるからこそ、鬼を増やす(スカウトといってもよかろう)役目を彼に与えている可能性がある。

その能力が顕著に生かされているのが現世での仮の姿、新興宗教の教祖なのである。
童磨は人と出会い、相手の本質や本能を瞬時に見抜く。その相手は驚愕し、それを他の人に伝え敬い、噂を聞いた人々が「自分も自分も」と、童磨に会いに押しかけて来る。

それを繰り返すうちに取り巻き連中は童磨をカリスマ性がある〝神の子〟と囃し立て
彼が気付かないうちに教祖、リーダーとして祭り上げられてしまったのだ。

こうしてみると、一見順調に「成功の道」を歩んでいるように見える童磨だったが……、
しかし彼の心はもう既に壊れていたのである。

〝人の本性を見抜く能力〟により、幼い頃から人の〝ドス黒い本性〟を見続けてきたがゆえに、童磨の幼い心はその闇の深さに耐え切れず……闇へと飲み込まれていく。

そして、彼の心の中の「感受性」も、人としての「倫理観」も「常識」もすでに何もかも破壊され、飲に尽くされてしまっていたのだ。

童磨の心の奥底に巣くうのは、人に対する「嫌悪感」と「絶望」と果てしなく広がる闇でばかりであった。

「いけない、このままでは廃人になってしまう。」童磨の本能は、わずかに残った自我を守るために「笑顔」と「人懐っこさ」を盾にして、唯一の〝自分〟を守り続けているのである。

[リ・イマジネーション:童磨の生き様と笑顔の奥に…]

それでは、童磨の物語を想像の翼で駆け巡ってみよう。

江戸時代の後期、裕福な反物問屋に美しい赤子が誕生する。
長男として生まれたその子は、あまりの愛らしさから「童を磨いた素晴らしい子」という意味である〝童磨〟と名付けられ、幼いころから何一つ不自由のない暮らしを送っていた。

童磨は幼い頃から人懐っこく、誰からも好かれる反面、相手の本質を見抜き、痛いところをズバッとつく天然で辛辣な物言いから、人から恐れられることもしばしばであった。

童磨は奇抜なモノを好み、髪型を乱してシンメトリーにしたり、変な色に染めてみたりと、それは常人の理解が及ばないところであり、勿論、着る物に至っては超ド派手であった。

童磨の周りは、彼のカリスマ性と評判を聞きつけた人々で溢れかえり、とんでもない数になりつつあった。その集団は武士をはじめとして、商人、農民、隠密の類まで様々な人たちが集まり、その数は優に百人を超えていた。

そして、いつしか童磨を取り巻く集団は、童磨を教祖とする「新興宗教」へと変貌していた。
童磨の歯に衣着せぬ物言いと、天然さと素直さに、そして度を越えた変質的なまでの優しさに魅了された人々は彼に心酔していくのであった。

が、悲劇は突然やって来る。彼を快く思わない他の新興宗教の者や、面と向かって自分の本性を指摘され、恥をかかされたと逆恨みする輩の奸計により童磨は猛毒を盛られ、死の淵へと追いやられてしまったのだ。

意識が朦朧とする中、「これも俺の人生。ここまででも十分面白かった……。」と、
気持ち良く永遠(とわ)の眠りにつこうとしたとき……目の前にスッと人影が現れる。

「ん?あんたは…。」
童磨には、その人物には見覚えがあった。何回も彼を訪ねてきてはじっと見つめていた人物。
そして、その人物は童磨が唯一、本質や本性を見抜くことができなかった人物であった。

「お前は面白い。」その人物は微笑んで語を続ける。
「生に何の執着も見せず、かといって何の敗北感も後悔も持たない者も珍しい。」

影はさらに続けて言う。
「だが私には分かる。一見笑顔で楽しそうなお前の心の奥に……、
今まで隠してきたドス黒い残忍さと、すべてが凍る哀しさが見える………。」

童磨は夢うつつで彼の次の言葉を聞き続ける。
「お前を鬼にしてやろう。」

「お…鬼?」童磨はオウム返し呟く。

「そして、お前の能力を使い、私のために〝青い彼岸花〟と強い鬼を見つけ出すのだ。」
影はさらに続けて言う。
「お前の不躾で高飛車な言動もすべて黙認してやろう。」

そして影の人物、鬼舞辻無惨はその場からスッと搔き消えた—————。

———————どれだけの時間が経っただろうか……。
目を覚ました時に……童磨は〝上弦の陸の鬼〟となっていた。

「面白い。面白ければ鬼でいい——。」
その後、童磨は生まれ持った格闘センスと信者の武士や隠密から学んだ剣術でみるみる腕を上げていき、強敵である猗窩座を易々と倒して〝上弦の弐〟まで恐るべき早さで上り詰めていったのであった。

そして人の世界では、そのまま新興宗教の教祖として信者を集めながら、飄々と町を闊歩し、鬼となれる者を見定めては鬼舞辻の血を与える役目を担ったのであった。

[おわりに]

今回も好き勝手に想像の翼を広げて自分だけの〝童磨の物語〟を紡いでみたのだが、つくづく彼の「無邪気さ」と、その奥に隠された果てしなく広がる「闇の深さ」のギャップの激しさには、知れば知るほど驚愕させられてしまう。

そして、皆さんが持つそれぞれの〝童磨物語〟にも、魅力溢れる彼が微笑んでいるに違いない筈である。

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