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【青い彼岸花】の力を求めて…藤の花と鬼の関係も!

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「鬼滅の刃」の悪の根源である鬼舞辻無惨が、上弦の鬼たちに課した命令は鬼殺隊の殲滅である。

だが鬼達にはもう一つの隠された重要な使命が存在する。

それが「青い彼岸」を探し出して鬼舞辻のもとに持ってくるというものである。

「青い彼岸花」

なんて魅力的で想像力を掻き立てられるアイテムであろうか。

今回はその「青い彼岸花」についていろいろと考察してみようと思う。

ちなみに余談だが、青い彼岸花というものは実在しない。

花言葉なるものがあるのかどうかが気になっている人もいるみたいだが、そもそも実在していない花に対して花言葉なんてものも存在しないのである。

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[青い彼岸花の手掛かり]

この物語りにおいて、「青い彼岸花」が記述された箇所はたったの2つしかない。

初めて「青い彼岸花」がでてきたのは鬼舞辻無惨が上弦の参・猗窩座を、人間界での仮の姿、〝製薬会社の社長の子供〟の住まいである屋敷に呼びだす場面である。

「例のものはみつけたのか?」
無惨は蛇の如き瞳孔を光らせ、跪く猗窩座に問う。

「調べましたが確かな情報は無く、存在も確認できず……」
猗窩座は畏まり言う。 

「〝青い彼岸花〟は見つかりませんでした。」  
     
第67話(単行本8巻)より

もう一か所の登場場面は、無限城での〝上弦の鬼の会合〟のときである。

「〝青い彼岸花〟はどうした?」
鬼舞辻はスポイトやビーカーで実験をしながら言う。

「なぜ何百年も見つけられぬ。」

そして、額に青筋を幾筋も浮かび上がらせながら怒りを滲ませて言い放つ。

「私は——貴様らの存在理由がわからなくなってきた。」
    
第98話(単行本12巻)より

あと、これは見落とされがちなのだが、実はもう一か所、「青い彼岸花」の姿がちらっと現れる場面が存在する。

竈門炭次郎が下弦の伍・累と闘ったときのこと。

鬼の血気術にかかり、絶対絶命で「死」を覚悟したとき、彼の脳裡に走馬灯が走るのだが……、

その様々な場面の一つに「青い彼岸花」が写り込んでいるのだ……!
     
第39話(単行本5巻)より

[鬼と花との関わり]

「鬼滅の刃」では、「藤の花」と「鬼」との関係性が語られることがある。

それが最初に語られるのは、竈門炭次郎が鬼殺隊の最終選別試験を受けるために藤襲山(ふじかさねやま)を訪れた際に、
「この山は麓から中腹にかけて鬼達が嫌う「藤の花」が一年中狂い咲いているので鬼が外に出ることはできません。」
という説明を受けている。

第6話(単行本1巻)より

炭次郎が響凱との闘いで負傷した後に手当を受けた〝藤の花の家紋〟の家は、鬼狩りに命を救われた一族であり、鬼狩りであれば無償で尽くしてくれるとのことだった。

第27話(単行本3巻)より

この「藤の花の香り」には優れた抗酸化効果(フリーラジカルを消去する効果)があることがわかっている。

フリーラジカルとは細胞や遺伝子を傷つけ、がん・生活習慣病・老化の原因となるモノである。

この香りを嫌う鬼達の体の構成要素が、フリーラジカルに関係しているであろうこと事がこのことから推察される。

では「彼岸花」についてはどうだろうか?

彼岸花はすべての部分に毒性物質アルカロイドが含まれる全草有毒の植物で、特にそれは鱗茎(球根)に多く含まれており、経口摂取すると吐き気や下痢を引き起こし、最悪、中枢神経のマヒを引き起こして死に至るのである。

これを踏まえると、「青い彼岸花」にも何らかの有毒物質、若しくは違った何らかの生薬作用があり、鬼舞辻無惨の研究には無くてはならないものだということが理解できる。

[青い彼岸花の先に———]

さあ、この「彼岸花」の特徴をふまえて一つの物語を作ってみよう。

まだ鬼舞辻無惨が人間であった時代———。

彼の一族は「千里眼」や「催眠術」などの特別な力を持っており、世間から隠れた山奥でひっそりと暮らしていた。

その一族は、山奥の寂れた山村で医療活動もこなし、多くの人々の命を救ってもいた。

だが、その一族の男子には短命な者が多く、無惨もその例外ではなく、自分が病弱であることを自覚していた。

そんなおり、彼は二十歳を前にして身体が衰弱していくのを感じ取る。

「このままでは後半年も持つまい……。」

優秀な能力者である無惨は「透視」による「予知」で自分の死期を悟ったのである。

この時から彼の“運命の歯車”は不気味な音を立てて狂った方向へと進み始めるのであった。

古今東西のあるとあらゆる文献を、様々な場所から取り寄せては〝不死になる方法〟を調べ始めたのだ。

だが、そう簡単に目ぼしいモノが見つかるはずはなかった。

落胆を隠せない無惨の心に〝狂気の影〟が徐々に忍び寄ってきていることに、彼自身もまだ気付いてはいなかった……。

数か月が経ち———。

無惨の体はますます衰弱し、とうとう彼は満足に歩くことさえままならなくなっていた。

絶望した彼の心は全てが狂気に浸食されていた。彼に残されたのはもう「死」のみ……。 

無惨は残された力を必死で振り絞って…、

這いながら……

無意識のうちに屋敷の裏手にある「彼岸花」が生え狂う場所までたどり着いていた。

「この…燃えるような赤が…私を呼んでいる……」

燃え盛る彼岸花の上で仰向けになり、なくなりかける意識のまま……、

無惨は千切った「彼岸花」を、おもむろに口の中へと詰め込んだ……。

彼口の中は、彼岸花の花や根でみるみるうちに膨れ上がっていく。

無惨の顔は鬱血し、苦悶の表情に歪む。

そして……

おええええぇぇぇぇぇ。

げふっ。

無惨はこと切れていた。

——————冴え冴えとした三日月が見える。

どれくらいの時間が経ったのだろうか?

ゆっくりと周りの景色……星空や夜景が形となり、目の奥に像が結ばれていく………。

「私は……生きて……いる…。」

無惨はゆっくりと体を起こす。

しかし今の彼は…既にもう人間ではなかった……。

鬼舞辻無惨は———

「人間」という古い生命(いのち)の皮を脱ぎ捨て、

「鬼」という新しい生命の形を纏ったのであった。

この驚くべき新たな生命は強力な再生能力と途方もない力があった。

が、しかしそれは「闇」の中、あくまで光のない世界だけでの事であった。

鬼舞辻無惨は自分を生まれ変わらせた「彼岸花」について、徹底的に調べ上げ、代々から伝わる「薬草」の古文書の中に「青い彼岸花」の記述を発見したのである。

「青い彼岸花」

それは30年に1回だけ咲く幻の彼岸花で、普通の「赤い彼岸花」とは全く逆の効果を持っているという。

「これだ! これこそが本当に完全な生命を生み出すモノだ!」無惨は思わず叫んでいた。

普通の彼岸花と真逆の効果を持つ「青い彼岸花」を手に入れるということは、真逆の効果、つまりは今の身体能力と再生能力のままで、日中でも普通に活動できる「完全な力」を手に入れるということなのだ。

それからの無惨は狂ったように研究を繰り返し「青い彼岸花」を探し求めたが、いかんせん生息場所がわからず、範囲も狭く、さすがの彼の力をもってしても何百年と見つけることはかなわなかった。

無惨は1人での探索は到底無理だと悟り、自分以外の手足となる鬼達を増やし、さらなる探索を続けて今に至っているという次第である————。

[終わりに]

今回も、かなり大胆に自分だけの「物語り」を空想の大空に羽ばたかせてみたのだが、鬼舞辻目線の語りは思いのほか新鮮で楽しく考察できたと思う。

ここで忘れてならないのは、炭次郎自身が無意識のうちに「青い彼岸花」を見ているという事。

(走馬灯の中にしっかりと現れている) 炭次郎が関わってくることは間違いない!

そしてもう一つ、「青い彼岸花」は、炭次郎の妹の禰豆子を人間に戻せるかもしれない唯一の方法であるかもしれないのである。

これからの「鬼滅の刃」は、この2つのテーマを軸に進んでいくに違いない! と強く確信することができた今回の「青い彼岸花」の考察であったと思う。

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