約束のネバーランド100話ネタバレ
エマがいなくなって2カ月後の孤児院では、フィルたち5歳以下の子供たちは、のびのびと明るく暮らしていた。しかし、フィルの仲良しの数人を除き、みんなそれぞれ他の施設へと、ばらばらにされてしまっていた。
そしてフィルは新しいママ、新しい仲間達とで、新しい生活を送っていた。
新しい兄弟たちと親しくなったのもつかの間、一人の少年の里子が決まったことをママが全員に知らせる。
全ての事実を知っているフィルだけが、少年との別れに涙し、胸が押し潰される想いを噛みしめているのだった。
フィルはエマに会えない寂しさに何とか耐えて、笑顔で健気に日常を過ごそうと頑張る。
ある日、突然客と称した男が孤児院を訪ねてくる。その男はアンドリューと名乗り、
「君と話がしたい。」とフィルに親しげに話しかけてくるのであった。
一方、「クヴィティダラ」を目指すエマ達探索チームは目的地へと急いでいた。
野生の鬼を蹴散らし、全員で力を合わせてサバイバルの状況を乗り切っていく。
と———、彼らの目の前に突如として岩が積み上げられた遺跡群のような光景が現れる。
「着いた…! ここがクヴィティダラ?」
エマ達〝探索チーム〟は、今までに無い「新たな世界」へと足を踏み入れたのであった。
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現在、「週刊少年ジャンプ」にて連載中で、『このマンガがすごい!2018』[オトコ編]で1位であり、アニメ化も予定されている———今、この世界で最も熱いマンガの一つが「約束のネバーランド」です。 今回、 ...
1. フィル
孤児院で小さな子供たちが元気に走り、遊び、じゃれあっている。
はた目にはとっても微笑ましい光景のように見える。
エマへ 元気ですか? 僕は元気です。
(フィルが大好きなエマへ、心の中で語りかける。)
エマが5歳以下の小さな子供たちをフィルに託して、「すぐ戻るから」と固い約束を交わして脱出してから……その後の孤児院でのことである。
あれから2ヶ月、いろんなことがありました。
キャロルは話せる言葉が増えて、僕とシェリーは成績(スコア)が上がりました。
エウゲンもチャーリーもミローシュもみんな元気だよ。
でも……他のみんなはわからない。あの火事のあと僕たちはバラバラに違う施設へと引き取られた……。ママともあれから会っていません。
新しい生活に、新しいママ、新しい兄弟はみんないい人たちです。
最年長のジャッキーに、優しいヘレンお姉さん、お調子者のサイモンはムードメイカーで、ちょっとドンに似ています。 みんな元気で仲良く暮らしています。
可愛らしいフィルの久しぶりの登場なのだが、やはりエマが脱出した余波はいろんなところに広がっていたのだ!みんながバラバラにされたなんて、エマが聞いたらどんなに悲しむだろうか。
ただ、フィル自体は新しい仲間たちとともに、笑顔で元気に暮らしていると聞き、まずは一安心といったところだ。 ではフィルの次の「心の声」を聞いてみよう。
2.サイモン
「さあ、みんな、サイモンにお別れして。」
それは、里親のところに行くことが決まったサイモンが、施設を出ていく日のこと。
ママが満面の笑顔で、サイモンにみんなとの別れを告げさせる。もちろん、サイモンも笑顔です。
「ホントにおめでとう。」「元気でね。」
「手紙まっているから。」 子供たちは笑顔で口々に祝福をしていく。
それを目の当たりにし、フィルの心の声はさらに大きくなる。
(フィルの瞳に涙が溢れ出す)。
みんな何も知らない。 けど、僕は知っている。
里子なんて嘘。サイモンは今日シューカクされる。もう大人にはなれないんだ。
言いたい。「逃げて! 行っちゃダメだ!」
でも言えない。 言ったらシェリー達や、小さい子らを守れなくなる。
(フィルの目から涙が止めどなく零れ落ちる。)
レイもこんな気持ちだったのかなぁ。
施設のみんながサイモンの新しい旅立ちを祝福するが、フィルだけはそういう訳にはいかない。一人だけ「里親に行くことの本当の意味」を知っているからだ。
フィルから流れ落ちる涙が、シューカクを止めることができない悔しさと悲しみの涙であることを誰が知ろうか? フィル、耐えろ。 頑張れ。
もうこの時点で読者の心にも涙が溢れてきているはず。さらに次へと読み進めてみよう。
3.アンドリュー
エマへ 元気ですか?
ご飯はちゃんと食べていますか? ケガや病気はしていませんか?
無事に逃げて、ミネルヴァさんに会えましたか?
(みんなとの食事中、ずっとフィルの表情は曇っている……。)
「フィル大丈夫? 具合悪いの?」
ヘレンがいち早くフィルの異変に気付き、すぐにフィルに問いかける。
(その横ではママが厳しい表情で、フィルの様子に注意を向けている……)
寂しい…。 苦しい…。
会いたい。会いたいよ、エマ…!
(フィルの心は孤独と、子供には耐えられない重荷で、もう限界を超えてしまっていた。)
でも僕はエマやノーマンと約束したんだ。頑張るって決めたんだ。
負けるもんか! 僕がみんなを守るんだ。
(またフィルの目頭に涙が浮かんでくる)
エマ達は絶対に来てくれる。もしエマ達が来れないなら……
僕がみんなとエマ達に会いに行くんだ‼
だから——————。
「ううん」
フィルは、心配顔のヘレンに向かってあえて満面の笑顔を向ける。
「元気だよ。ヘレン。」
僕は大丈夫。 大丈夫だよ、エマ。
ダメだ。フィルの気持ちを考えると、読むのが辛くなってくる………。
なぜ神様はフィルに、このような途方もない試練を与えたのだろうか。彼には全然悪いところが無いのにである。
フィルは大好きなエマやノーマン、レイ達の「心安らぐ仲間」と、只々一緒にいたいだけなのに。この仕打ちは理不尽すぎる。
そして、彼の小さな心は…もうとっくに限界を超えて崩壊寸前なのに、さらに笑顔で頑張ろうとしているのだから…。
作者にお願いです。もうこれ以上フィルを苦しめないであげて下さい。
心からお願いします。 フィルに本当の笑顔をプレゼントしてあげて下さい。と———。
それからしばらくしてのこと————。
コンコン。 施設の正面玄関をノックする音が響き渡る。
「みんな、今日は特別なお客さんよ。」
ママが笑顔で高らかに宣言する。
トン。 その客は自分の太ももの前を人差し指で、せわしなくタッピングしている。
「こんにちは。 私はアンドリュー。」
その男は冷たい眼差しをフィルへと向ける。「君、名前は?」
「え」 戸惑うフィル。 男は明らかに最初からフィルだけに聞いてくる。
「…………フィル…。」
アンドリューと名乗った男は、蛇のような鋭い眼光をフィルの目に突き刺して言った。
「君と話がしたい。」
ここで何とフィルの前に、あのアンドリューが登場する。
ラートリー家の極秘特殊部隊のリーダーで、一見イケメンだが実はサイコパスそうなアンドリューである。
しかもフィルを見つめる、あの狂ったような眼差し……。
嫌だ。 絶対に嫌だ! もうこれ以上、フィルを苛めないで!
作者に直談判したいぐらいに気分はブルー。こんなに落ち込む回は久し振りな気がする。
4.エマ、クヴィティダラへ
その頃、遠い遠い森の奥ではエマ達、探索チームが一路〝クヴィティダラ〟へ向けて急ぎ足で進んでいるのだった。
ピクッ。「何か聞こえないか?」ヴァイオレットが問う。
「多分、川だ。 地図通りならこの先に川がある。」ドンが答える。
「わかるのか?」ザックが会話に割って入る。
「暗記してきた。」ドンがサラリと言う。
エマ、レイ、ドン、ギルダの4人はここに来る前に地図をすべて暗記してきたのであった。
「ただ情報が如何せん古い。」レイが付け足す。
「どんな鬼がいるかも地図じゃわかんないしね」とエマ。
「まず鬼に遭わないこと、痕跡を観察して徹底的に回避する。」レイは静かに言う。
(巨大な鬼が数匹地面を這っている。それを全員高い樹上でやり過ごす。)
「それでも遭っちまったら、見つかる前に身を隠す。」レイはそのまま続ける。
(一匹の鬼がこちらの気配に気づく。)
「それでも見つかっちまったら。」
レイの言葉とともにエマが鬼の前に躍り出る。
スパンッ、パン、パン。
エマが数発、弓で鬼の急所の「目」に矢を打ち込み、速やかに打ち倒す。
「仲間を呼ばれる前に片づける。」
「す…すげえ」あまりの鮮やかな手際に度肝を抜かれるドンとギルダだった。
「一番ヤバイのは、人型の知性がある鬼。」全員辺りに気を配りながら歩を進める。
「出遭わないように町や都市は、何としても避けるぞ。」レイは言い切る。
目指すはD528-143。 みんながそこに向けて全力で進んでいくのであった。
そして———————
いきなり視界が開ける。そこは、岩が積まれた古墳のようなものがいくつも並ぶ場所。
地図を頼りにここへと辿り着いたのだ。
「着いた…! ここがクヴィティダラ?」
エマ達全員が、まだ見ぬ「新しい世界」への扉を開こうとしているのであった。
エマ達探索チームは野生の鬼を蹴散らしながらサバイバルな状況を乗り越えて、
〝クヴィティダラ〟と思しき場所へと到着する。
果たして、ここには一体何が待ち受けているのであろうか?
今はそのヒントですら提示されてはいない。
だが我々読者は何があろうと、エマ達と一緒に先へと進むしかないのである。
約束のネバーランド101話考察
今週は、兎にも角にもフィルに尽きる! フィルの行く末が気になって仕方がない。
新しいママの監視と、サイコパス野郎アンドリューの登場により、フィルの心のヒリヒリとした緊張感がこちらにも伝わって来る。
早くフィルを楽にしてあげたい。真の笑顔を取り戻してもらいたい。
それができるのはこの世にエマしかいないのである。
そのためにも早くエマには帰還してもらうしかない。
エマ、一刻も早くフィルのもとへ戻り、彼を救って! 彼を解放してあげて!
だが、思い出してみよう。
フィルは小さいながらもエマと親しく過ごして、エマの「揺るぎない意志」を受け継いでいる子供なのである。
その不屈の闘志は凄く、「もしエマが自分に会いに来れなければ、こちらからエマのもとに出向く」とさえ言い切っているではないか! こんなセリフはそんじゅそこらの子供の口から簡単に出る言葉ではない!
エマの「強い意志」を間近で見て、聞いて、感じた者でなければここまでガンと言い切ることはできないであろう。
そう「明日への希望」は、幼いフィルの中にもしっかりと息づき、大きく育っているのだ!
さあ! 来週からはエマの「クヴィティダラ」突入と、フィルの「希望の力」、この2つの素晴らしい希望をしっかり見据えていくことになりそうだ。
そして全員そろって輝く未来へ一歩ずつ、確実に歩を進めて行こうではないか!
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