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鬼滅の刃【ネタバレ】135話「悲鳴嶼行冥」感想!

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鬼殺隊隊士、竈門炭次郎は不死川玄弥から〝反復動作〟のコツを教えてもらう。
そして、コツを繰り返し練習するうちに体が反応し、
あれだけ動かなかった大岩を、ついに動かせるようになるのであった。

その後炭次郎は〝反復動作〟を体得し、大岩を見事に一丁動かす事に成功する。
が、あまりの疲労と脱水症状で彼はその場に倒れ込んでしまう。
そこに現れたのが涙の岩柱・悲鳴嶼行冥で、炭次郎の口に水を流し込むのであった。

礼を言う炭次郎に悲鳴嶼は自分の過去を淡々と語るのであった。
そして悲鳴嶼は「炭次郎を認める。」と言い切り、
ソッと彼の頭を撫でる。

「よくやり遂げたな・・・」
炭次郎に優しい声をかけた岩柱の目からは、
いつもの涙が消えているのであった―——————。

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鬼滅の刃【ネタバレ】135話「悲鳴嶼行冥」

1.大岩を動かせ!

〝反復動作〟とは、全ての感覚を一気に開く技で、
岩柱と玄弥は〝反復動作〟を使うときは―—————
怒りや痛みの記憶を思い出す。

それにより心拍と体温を上昇させるのである。

この〝反復動作〟をすることで、
いつでも一瞬で集中力を極限まで高められるのである。

これが玄弥が炭次郎に語って聞かせた、
〝反復動作〟の概要とコツであった。

炭次郎は集中力を高めるために、
「大切な家族の顔」と
「心を燃やせ」という煉獄さんの言葉を思い出す。

この一連の流れで炭次郎の集中力は極限まで高められる。

「ぐああああ!」

―————〝反復動作〟から全力を出す!―—————

始めはできなかったが、        グッ(炭次郎は大岩を)

何度も何度も繰り返す内・・・       ググッ(力を込めて押し続ける)

〝反復動作〟からの全力。       ズズッ(僅かに大岩が動く)
 
やがて、この工程を―—————       グググッ
炭次郎の体が覚え始める。      (大岩がだんだんと移動する)

ズズズズズ・・・・・        (そして炭次郎は大岩を動かしていたのだった!)

「いったァァァ!! 炭次郎!!」横にいた善逸が絶叫し、
「くそォ、負けたぜ・・・!!」伊之助が悔しがる。

クッ・・・まだだ!!
一瞬でも気を抜くと押し負ける。
一秒でも長く押し続けるんだ。

炭次郎は思考しながらも〝反復動作〟を続ける。

腕だけじゃない、足腰で押すんだ!!
上半身より下半身の方が筋肉量も多い!

「ぐぬああああ!」
炭次郎はひたすら大岩を押し続けるのであった!

「天ぷら! 天ぷら!!」 
ドン ドン  その横で伊之助が叫びながら胸や肩を叩く。

「猪突ゥ! 猛進!!」 岩に両手をかける。

「ウガァァァァ!!」

ズズズツ 伊之助の目の前の大岩も動き始める!

「伊之助も動かしちゃった! 最悪・・・!!
     あとできてないの俺だけじゃん!!!」善逸は心の中で毒づく。

チュン、チュン。 
と、善逸の足元で一羽の雀が泣きわめく。
その雀の前には「こより」が置いてある。

「え? 何? 手紙・・・?」
善逸の顔に戸惑いの表情が浮かぶのであった———————。

その頃炭次郎は大岩を背に疲労困憊で地面に座っていた。
「は―———————」 ヒィーッ ヒィ
「は——————————」 ヒィヒィ ヒィ―————ッ!!

一丁動かせた!!
これで修行が終わりだ。 ハアッ ハアッ

アレッ? 炭次郎は地面にくずおれ・・・全く動けなくなる。

全く水を飲まず、大量の汗をかき続けたために
体が〝脱水症状〟を起こし、意識が朦朧としてきたのだ。

ぜっ・・・善逸!! 伊之助・・・!!
だ・・・れか・・・!!

炭次郎が意識を失いかけた時———————

ザッ  炭次郎の目の前に一人の影が現れたのであった。

〝反復動作〟のコツを玄弥から教わり、
集中するためにカギとなる記憶を思い浮かべるのだが・・・・
それが「家族の笑顔」と、「心を燃やせ」という煉獄さんの言葉。

悲鳴嶼行冥や玄弥は「痛み」や「怒り」の記憶らしいのだが・・・・・
炭次郎が選んだ記憶のポイントは「笑顔」と「𠮟咤激励」なのである。

ポジティブな事で最大の力を発揮し続けている彼ならではの思考である。
さすが炭次郎らしいと言うべきだろう!

らしいといえば伊之助の「天ぷら」って!! (笑)
こんなキーワードが伊之助を奮い立たせるなんて!
全く規格外の人物である。

そして、炭次郎は大岩の試練を見事に乗り越える。
力尽きて倒れるのだが・・・そこには誰が現れたのであろうか!

次へと進もう。

2.「認める」

ドボボボボ  その人物は倒れている炭次郎の口に水筒から水を注ぎこむ。

「あっ・・・悲鳴嶼さん・・・助かった・・・」
その人物は岩柱・悲鳴嶼行冥であった。

「南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏・・・」
悲鳴嶼は相変わらず涙を流しながら合掌して念仏を唱えている。

「あっ・・・ありがとうございます。」
ガバッと炭次郎は急ぎ飛び起きる。

「岩の訓練も達成した。そして先日の里での正しき行動。」
悲鳴嶼は炭次郎の口に水を注ぎながら呟く。

「私は君を認める・・・」

「君は〝刀鍛冶の里〟で妹の命より、里人の命を優先した・・・。」
岩柱はさらに呟き続ける。

「いいえ違います。そう決断したのは妹であって俺ではありません。」
炭次郎は強い目と口調でハッキリ言い切る。
「俺は決断ができず、危うく里の人が死ぬ所でした。」

「認められては困ります。」

(その時、悲鳴嶼行冥の脳裡に数々の子どもの姿が去来する。)

岩柱は涙しながら炭次郎を見つめて思考する・・・。
子どもというのは純粋無垢で弱くて・・・
すぐ嘘をつき、残酷なことを平気でする我欲の塊だ。

だがこの子供は違う・・・・。
悲鳴嶼はじっと炭次郎に向き合う。

「いつもどんな時も〝間違いない道〟を進みたいと思っています。」
炭次郎はそんな岩柱に言葉を投げる。
「いつも誰かが助けてくれるので、間違わずに済んでいるんです。」

「だから、俺を簡単に認めないでください。」

炭次郎の言葉に迷いはない。

「水ありがとうございました。」
そして炭次郎はペコリと頭を下げる。
「訓練も今日までありがとうございました。」

「疑いは晴れた。」
「竈門炭次郎。誰が何と言おうと私は君を認める。」
悲鳴嶼はもう一度そう言うと、淡々と自分の過去を語り始めるのであった―———―——。

疲れ果てた炭次郎の前に現れたのは岩柱であった。
あの癖があって難しそうな岩柱が、
「君を認める」と炭次郎に言い切るのだ。

凄いぞ炭次郎! と思った矢先、彼の口から
「認めないでください」という言葉が飛び出す!

炭次郎はなんて真面目で堅物なんだ!

この心、この心こそが誰にも真似する事が出来ない、
炭次郎の本当の強さなんだと————————
しみじみと実感する次第である。

勿論、この言葉が岩柱の信頼をさらに強固なものにしたはずである!

3.悲鳴嶼行冥の過去

昔私は寺で身寄りのない子供達を育てていた。
(若き悲鳴嶼が9人の子供と和やかに食事をする風景がフラッシュバックする)

皆、血の繋がりこそないが助け合い
仲睦まじく家族のように暮らしていた。

ところがある夜、一人の子供が外で鬼と遭遇し、
自分が助かる為に「私と8人の子供達」を喰わせると鬼に言ったのだ。

その子供は「鬼除けの香炉の火」を消し、鬼を寺へと招き入れた。

すぐに4人が殺された。

残った4人を守ろうとしたが・・・
3人の子供達は言う事を聞かずに外へと逃げた。

私のような〝目も見えぬ大人〟は何の役にも立たないと———————
子ども達は判断したのだろう。

(「!!」 悲鳴嶼さんは目が・・・!?  炭次郎は気付く)

私の言う事を聞いてくれた一番幼い沙代だけが私の後ろに隠れた。
外に逃げた子供達は既に襲われて死んでいた。

私は「沙代だけは守らねば」と、鬼と戦った。

生まれて初めて全身の力を込めて振るった拳は恐ろしい威力だった。
あの気持ちの悪い感触を私は一生忘れない。

そして、鬼に襲われなければ・・・自分が強いという事を知らなかったろう。

私は夜が明けるまで鬼の頭を殴り続けた。

こうして私は全てを失い、傷付きながら命を懸けて沙代を守ったが・・・・・
沙代は助けに来た者たちにこう言った。

「あの人は化け物、みんなあの人が殺した。」

(「そんな・・・」 炭次郎が愕然とする。)

まだ四つの幼い子供だ、混乱して無理もないこと・・・

それでも紗代にだけは労ってもらいたかった。
「ありがとう」と言ってほしかった。
その一言があれば私は救われた。

しかし子供はいつも自分の事で手一杯だ。

鬼の屍は日の光で塵と消え、
子供達の亡骸だけが残った。

そして・・・・・私は「殺人の罪」で投獄された。

悲鳴嶼行冥は言葉を静かに区切り、
涙しながら合掌し続けるのであった———————。

思っていた通り・・・
岩柱・悲鳴嶼行冥にも「とんでもなく哀しい過去」があった!!

悲鳴嶼行冥は「信じていた子供達」に悉く裏切られ、
子供を全く信じられなくなっていたのだ。

長年一緒に暮らし、家族と思っていた存在に裏切られ、
命を懸けて守った子供にも裏切られるのだ。

これは哀し過ぎる・・・・・・
こんな惨い仕打ちがあるだろうか!!

「柱」はみんな「哀しみの過去」を背負っているのだが———————
岩柱も重すぎる「過去」を背負い続けていたのである。

そしてここで彼の目が見えない事も明かされる。
今までの物事は「心の目」で見ていたのだ!

とすると、いつも流している涙は、
「心の哀しみ」の涙と言っても過言ではなかろう。

あの涙は岩柱の「心の吐露」だったのだ。

〝哀しみの涙の剣士〟
それが岩柱・悲鳴嶼行冥だったのだ!

4.特別な子供

もし「お館様」が助けて下さらねば・・・私は処刑されていた。

それから私は本当に疑り深くなった。

君の事も勿論疑っていた。
普段どれ程の善良な人間も土壇場で本性が出る。

しかし君は逃げず、目を逸らさず、
嘘をつかずに素直でひたむきだった。

〝君は特別な子供だ〟

大勢の人間を〝心の目〟で見てきた私が言うのだから・・・・これは絶対だ。

未来に不安があるのは誰しも同じ。
君が道を間違えぬよう、
これからは私も手助けしよう・・・・・。

ううっ、うううっ。 「・・・・頑張ります・・・・」
炭次郎は岩柱の哀し過ぎる過去に号泣する。
「ありがとうございます・・・・」 ううううっ・・・・

スッ

悲鳴嶼が手を差し出す。

わし わし  (その手は炭次郎の頭を優しく撫でる。)

「へへへ」炭次郎は泣きながら笑顔になる。

悲鳴嶼の脳裡には紗代の頭を撫でたときの感触が甦っていた。

「私の訓練は完了した。よくやり遂げたな・・・・」
そう言った悲鳴嶼行冥の瞳からは、
もういつもの涙は流れてはいなかったのであった—————————。

やはり炭次郎は「特別な子供」だった!!
悲鳴嶼行冥の〝心の目〟がその事をズバリと見抜く。

誰よりも純粋無垢で自分よりも他人本位である竈門炭次郎。
彼の本質が悲鳴嶼行冥によって証明されたのである。

この炭次郎の力は、
岩柱の子供への信頼感を再び甦らせる。

そして彼の哀しみの象徴である「涙」を、
止めることができたのである。

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第135話の感想

さあ! 今週のテーマは〝過去への想い〟。

前半は炭次郎が〝岩運び訓練〟を通じて、
「家族の笑顔」「煉獄さんの激励の言葉」————————
彼にとっては、なくてはならないこの2つの過去の想いがサラッと描かれている。

後半は〝岩柱の過去〟を通して、
自分の想いを裏切られたこと————————
それに伴う哀しみと寂しさ、子供を信じられなくなった絶望感がドッシリと描かれている。

この対象的な2人の心が重なり、混じり合い一つになる。
そして炭次郎の「輝く美しい心」が、
岩柱の心の闇を明るく照らし出すのだ。

そう、岩柱が再び心から信じることができる子供が出来たのだ!

この炭次郎の力は、これからも様々な登場人物に良い影響を及ぼし、
彼のポジティブの輪は周りにどんどんと広がり、
物語全体を眩しい光で照らし続けていくはずである!!

さて、来週である。
〝柱稽古〟も終わりを告げ、新たな展開の予感。

岩柱からも強い信頼を得た炭次郎の新たな冒険は如何に?
鬼舞辻無惨の動向も気になるところだ。

そして前々から言われている、
鬼殺隊と鬼との「最終決戦」も
いつ始まってもおかしくないと思うのは私だけではないはず!!

まあ何がともあれ、
さらに強くなって活躍する炭次郎が見られる事は間違いない!

そして彼の大きな心が、
一刻でも早く、全てを「平和」に導くことを願いつつ今回のレヴューを終わろうと思う。

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