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鬼滅の刃【ネタバレ】133話「ようこそ・・・」感想!

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不死川実弥邸の廊下で不死川兄弟の言い争う場面に遭遇した竈門炭次郎。
邪険に扱う兄・実弥に、必死に食い下がる弟・玄弥。
炭次郎はそんな玄弥に影ながらエールを送るのであった。

と、その場を去ろうとした実弥が突然玄弥に襲い掛かった!
炭次郎は玄弥にタックルし、攻撃から玄弥を庇うのであった。
その弾みで2人は障子を破り、他の隊士が休んでいる庭へと飛び込んでしまう。

あとを追ってきた実弥と激しく口論する炭次郎。
分かり合えない2人はとうとう乱闘へと突入する。

その後、隊士全員入り乱れての大乱闘へと発展し、乱闘は夕方近くまで続いたのであった。
結果、炭次郎は上からのお叱りを受け、風柱との修行は中断となり、
実弥への接近禁止命令が下されるのであった。

そして炭次郎は善逸と共に次の稽古場へと向かう。
そこで彼らを待ち受けていたのは岩柱・悲鳴嶼行冥による「筋肉強化訓練」であった。

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鬼滅の刃【ネタバレ】133話「ようこそ・・・」

1.実弥と玄弥の溝

「馴れ馴れしく話しかけてんじゃねぇぞ。」
風柱・不死川実弥は玄弥を冷淡に突き放す。
「テメェは鬼殺隊辞めろォ。呼吸も使えない奴が剣士名乗ってんじゃねぇ。」

「・・・・・そんな・・・」玄弥は愕然とする・・・。
「待ってくれよ兄貴、俺はずっと兄貴に謝りたくて。」

(「がんばれ玄弥・・・負けるな・・・」炭次郎が影ながら応援する。)

「どうでもいいわ、失せろォ。」風柱は踵を返し去っていく。

「そんな・・・俺・・・鬼を喰ってまで・・・戦ってきたんだぜ・・・」玄弥が呟く・・・。

「!?」

「何だとォ?」いきなり実弥が振り返る。
「今何つった? テメェ・・・鬼をォ?」

ビリビリ! 辺り一帯の空気が激しく振るえる。 ビリビリビリ!!

「喰ったダトォ?」

トッ!  その瞬間玄弥の視界から兄の姿は消えていた!

「玄弥!!」  炭次郎がダッシュする!?

次の瞬間—————————
玄弥の両目に、鋭く突き出された兄の指が迫っていたのであった!!

実弥と玄弥、久し振りの兄弟の再会なのだが、その間には果てしない溝があった!
それにしても兄実弥のあの冷淡すぎる態度は一体何だ?

弟を思ってのことなのか? それともホントに弟だと思っていないのか?
まさか昔の記憶が無くなってたりするのでは?

いろいろ考えられるが・・・今の時点では全く判断がつかないのが非常にもどかしい。
とにかく、せっかく再会したのだから仲良くしてほしい限りである。

話は変わるが——————
エールを送る炭次郎の健気さが場の緊張を和らげているのがお茶目だ。

2.邪魔はさせない!

疾風の如く突き出された実弥の指が
玄弥の両目を突き刺そうとした瞬間―———————

炭次郎の強烈なタックルが玄弥に命中する!

辛うじて玄弥の両目は守られたのだが・・・

ドバコン!!

勢いあまって2人して障子に激突、破壊し、外の庭へと飛び出してしまう。

「うわあああああ!!」そこに居た善逸が絶叫する!

庭では他の隊士達が風柱がいないのをいいことにのんびり休憩していたのだ。

「風柱が戻って来た! みんな伏せろ、失神したふりだ。」
善逸がバタリと倒れ込む。

が・・・善逸がふと顔を上げると・・・そこには乱入してきた2人。
「あれっ? 炭次郎か?」

(えええ——————!! 殺されるぞ炭次郎。 何してんだ、建物ぶっ壊して・・・)
善逸は心の中で思はず叫んでいた。

ズ ン !!  すぐに風柱が後を追って外へと現れる!

「どういうつもりですか!! 玄弥を殺す気か!」
傷だらけの炭次郎が激しく詰め寄る。

「殺しゃしねえよォ。再起不能にすんだよォ。」
実弥は両目を血走らせながら猛る。
「鬼殺隊を辞めるなら許してやる。」

「ふざけんな!!」とうとう炭次郎がキレる!
「あなたにそこまでする権利はない。辞めるのを強要するな!」

「さっき弟なんかいないっていただろうが!!」
炭次郎はもう止まらないい。
「玄弥は命を懸けて鬼と戦うと決めてんだ!」

「兄貴じゃないって言うんなら、絶対に俺は玄弥の邪魔をさせない!」
炭次郎は拳を握り締める。
「再起不能なんかにさせるもんか!」

「そうかよォ、じゃあまずテメェから再起不能だ。」
風柱が凄まじい殺気を漲らせる。

(うう・・・来る・・・)
炭次郎がその殺気を感じた瞬間!

ボ グ ッ ! ?

彼の腹には強烈なボディ・ブロウが食い込んでいたのだった!!

え? まさかの目潰し!? 普通弟にこんなことする?
やっぱり玄弥を弟として認識していない? もう混乱の極みである!

にしても!! 炭次郎の友情と正義感が大爆発である!!
これぞ竈門炭次郎たる決め台詞の連発だ!?

「玄弥が何を選択したって口出しするな。」
「絶対に玄弥の邪魔はさせない。」

最高にカッコイイ! この熱い想いは玄弥にもビシバシ響いてるよ!
仲間や弱い者を守る炭次郎の真っ直ぐな瞳はいつもブレない挫けない!
これだから「鬼滅の刃」は止められない!

が・・・情け容赦ない実弥の攻撃が炭次郎に炸裂する!
急いで次へと進もう。

3.大乱闘

「うっわ・・・炭次郎・・・!!」
強烈な一撃を腹に受けた炭次郎に、善逸が驚き叫ぶ!

!! コイツ !! 風柱の目の色が変わる。

「止めやがった!!」

炭次郎は咄嗟に両手を腹の前でガードし、
体を浮かされながらも、実弥の拳をガッチリと掴んでいたのだ!

「ふんがァ!!」
そのまま炭次郎が右足を蹴り上げる!!

ド ゴ ッ  「!!」

その〝蹴り〟は強烈な一打となって実弥の後頭部に炸裂した!

「うおあああ~~!! 一発入れたアアアア!!」
善逸は、この凄すぎる展開に叫ぶしかできない。

デン!  ドン!  衝撃で2人の体が離される。

「善逸っ、この隙に玄弥を逃がしてくれ! 頼む。」
炭次郎が四つん這いのまま叫ぶ!

ゴッ  いきなり風柱の「カポエラ蹴り」が飛んでくる!

「いい度胸ォしてるぜ、テメェはァ。」
もう実弥には怒りしか見えない。
「死にてェようだからお望み通り殺してやるよォ。」

「待ってくれ兄貴! 炭次郎は関係ない。」
堪らず玄弥が叫ぶ!・・・が!?

グン その玄弥の腕を善逸がグワッと掴む。
善逸はそのままグングン逆方向へと走って行く。

「誰だお前、放せよ!!」玄弥が叫ぶ!
「揉めてる人間は散らすといいんだ、だから距離をとる!!」
善逸がいつになくハッキリと言い切る。

「アレお前の兄貴かよ? 完全に異常者じゃん」
善逸は走りながらしゃべり続ける。「気の毒に・・・」

ボコン!! 「俺の兄貴を侮辱すんな!!」
玄弥が怒りに我を忘れて、善逸の言葉を遮り、殴りつける!

それから——————
この後はもうぐっだぐっだのグッチャグチャ。
夕方近くまで全てを巻き込んだ大乱闘が続いた。

そして炭次郎は懇々と上からお叱りを受け、
風柱との修行は中断の上、接近禁止を命じられたのであった。

結局、炭次郎は不死川兄弟の仲を取り持つことはできなかったのであった。

スゴイ! 風柱の強烈な攻撃を防ぎ、一発入れることができるなんて!
炭次郎が確実に強くなっているのが実感できる鋭いシーンだ!!
しかも戦いながら玄弥のこともちゃんと考えいるところがエライ!

やはり近い将来リーダーとなりうる風格の片鱗が見え隠れする!
今回の炭次郎はいつもに増してカッコイイのである。

それにしても踏んだり蹴ったりなのが我妻善逸!(笑)
炭次郎の頼みに従ったはいいが、殴られて挙句の果ては大乱闘!

善逸の人の良さと運の悪さが———————
一気に垣間見られるこの爆笑エピソードに、心和まされるのであった。

4.修羅場の修行

「こんなことするつもりじゃなかったんだけどな・・・」
炭次郎は次の修行場へと向かいながら善逸に話しかける。
「痣もまだくっきりしないし、修行の成果でてないなぁ。」

「いや、出てるよ、風柱とやり合えたじゃんか。」
てくてく歩きながら善逸が答える。

と——————
「滝だ!! 人がいる・・・!」炭次郎が叫ぶ!

ドドドド・・・ 2人の前方に大きな滝が見えてくる。

ドドドドド!!

(うわああああああああああ!!)
炭次郎と善逸は声にならない悲鳴を上げる!?

2人が目を凝らして見たもの・・・

それは激しく流れ落ちる滝の水圧に耐え、
両膝を90度に曲げたスクワットの姿勢で合掌しながら—————
必死で修行する伊之助達のとんでもない姿であった。

「心頭・・・滅却すれば・・・・」
ハッと炭次郎たちが振り向くと・・・・

ゴオオオオオオオオ

そこには———地面は炎に包まれ、両肩の上に大木と大岩をにのせ
〝蹲踞の姿勢〟で合掌し、念仏を唱える・・・・岩柱の姿があった。

「ようこそ・・・我が修羅場へ・・・」
岩柱は涙しながら2人に呟く。

(うわああああああ!!)

そのあまりの異様さに2人の心の叫びはマックスとなる!

岩柱・悲鳴嶼行冥の———————
修羅場の「筋肉強化訓練」はこうして幕を開けるのであった。

ナント! 天然少年炭次郎は自分が強くなったとに一向に気付いていない様子。
が、この無邪気さも炭次郎の魅力の一つなのは間違いない!
そう、この人間臭さがたまらなく親しみを覚えてしまうのである。

そして! 出たぁ~~~!!

岩柱・悲鳴嶼行冥!? 今一番気になるキャラだ!
彼は果たしてどういう人物で、どういう過去を持っているのか?
残念ながらそれは来週へ持ち越しなのである!

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鬼滅の刃134話の考察

今回の「鬼滅の刃」のテーマは一言でいうと〝友情〟である。

不死川兄弟の会話をきっかけにして
2つの友情が描かれる。

1つは炭次郎と玄弥の友情。
もう1つは炭次郎と善逸の友情。

炭次郎と玄弥、炭次郎と善逸、2つとも一見表面には現れないが
その奥には燃えたぎる友情が眠っているのである。

それは玄弥をはじめとした当の本人たちも気付いていない―——————
〝無意識の見えない友情〟と言っても過言ではない。

この友情が今回の物語を引っ張る役目も果たしている。

炭次郎は体を張って玄弥を助け、守り、叫ぶ!
そして善逸も炭次郎に協力しようと走るのである。

この想いの前には「柱」も「兄弟」も関係ない。
ただあるのは炭次郎の「仲間を想う」気持ち、ただそれだけである。

この「想いは」自然と善逸にも浸透し、
彼も普通に「玄弥」を守ろうとするのである。

こんなに強い友情に人生で一度は触れてみたいと思わせてくれる、
「熱い気持ちが溢れる」回となった今週であった。

さてさて、来週は岩柱の訓練だ!
炭次郎、善逸、伊之助の3人も久し振りに集合して———————
かなり細かい動きがある、賑やかで騒々しい回になるに違いない。

がその分、3人のパワーをもらって元気になれる事も間違いないであろう!
鬼殺隊のメンバー全員が切磋琢磨し
みんなが強くレベルアップしていく姿を見られるのは・・・

作者から読者への〝素敵なプレゼント〟に他ならない。

さあ! 来週も作者や炭次郎から〝活きがいい元気〟をいっぱい受けとって、
〝明日への活力〟にしてシッカリ進んで行こうではないか!!

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