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鬼滅の刃【ネタバレ】117話「刀鍛冶」感想!

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鬼滅の刃【ネタバレ】117話「刀鍛冶」

上弦の鬼、玉壺によって水の壺に逆さまに閉じ込められた鬼殺隊霞柱・時透無一郎。
窒息する前に最後の一撃を繰り出すもその攻撃は効かず、意識が遠のき始めるが、
その時、竈炭次郎の幻が現れて無一郎に語りかけてくるのであった。

一方、森の奥のあばら屋に侵入した玉壺は自分に目もくれず一心不乱に刀を研ぎ続ける刀鍛冶師・鋼鐵塚に憤りを覚え攻撃を仕掛けるが、それでもなお、刀を研ぐのを止めない
鋼鐵塚に嫉妬や憎悪に似た怒りを感じ始める。

その頃―――。
時透無一郎は遠のいていく意識の中で、炭次郎の幻と対話を続けていたが、その視野の片隅に身を挺して「水の壺」を破ろうと奮闘する傷だらけの小鉄少年の姿を認める。

小鉄少年の命を賭けた献身により僅かだが呼吸が行え、気力が回復した無一郎は
水の結界を内側から破裂させるのに見事に成功するのであった。

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1. 薄れゆく意識の中で……。

肺に残る空気でもう一太刀、何とか出せる……。
上弦の鬼、玉壺に水の壺の結界に逆さまに閉じ込められ窒息しかけている時透無一郎は
それを破る術を模索する。

霞の呼吸、壱の型。 〝垂天遠霞〟

ゴボ。 ぐいいいぃっ! 無一郎の渾身の一撃は無惨にも水の膜に吸収されていく。

この技でも破れない……この刃毀れした刀じゃ当然か。
カプッ、水が肺へと容赦なく侵入してくる。
ダメだな……終わった――――。

薄れゆく意識の中で―――。
お館様が脳裏に浮かぶ。
応援が来てくれるといいけど……。お館様、俺は死ぬからせめて2人、柱を頼みます。
――――その時。
どうしてそう思うんだ? 先の事なんか誰にもわからないのに。
いきなり竈炭次郎が優しく無一郎に語りかける。

なんだ? 違う!
炭次郎にはそんなことは言われていない。
言ったのは誰だ。
炭次郎の幻を見据えながら無一郎は必死に自分に問い続けていた――。

久し振りの霞柱・時透無一郎の登場だ!
が! 全身針を刺され血まみれで、しかも体は〝逆さ状態〟で
水の壺の結界に閉じ込められて窒息しかけているときては―――。
もう絶体絶命を通り越し、死にかけ寸前ではないか!

しかも彼の渾身の一撃も封じられて……もう八方塞がり。
あの霞柱をここまで追いつめる上弦の鬼って、やっぱ半端ねえぇ!

そして驚いたのは〝幻の炭次郎〟の登場である。
お館様が脳裏に浮かぶのは成程よく分かるのだが……問題は炭次郎である!

今まででほんの少ししか話していない炭次郎が死の瀬戸際で無一郎の目の前に現れる。
それだけ無一郎にとって炭次郎は異質でとんでもない「正の力」を持っていた――
心の奥底まで一瞬で入り込んでしまう爆発的なインパクトを持った存在である事が
この心象風景の出現だけで理解できる。

炭次郎のポジティブ・パワーは凄すぎる! と改めて実感した次第である。

2. “ひょっとこ”の集中力!

森の奥の刀鍛冶師が籠るあばら屋の入り口では上弦の鬼・玉壺がいとも簡単に刀鍛冶師
鉄穴森を倒し、中へと侵入しようとしていた。

「こんな所を必死で守ってどうする?もしやここに里長でもいるわけではあるまい?」
倒れている鉄穴森に問いながらも、奥から聞こえてくる刀を研ぐ音に気付く玉壺。

「んんんん?」

ジャコ、ジャコ、ジャコ。
「すごい鉄だ。すごい刀だ…何という技術…素晴らしい。」
その音の先には、ひたすら集中して刀を研ぎながら、何か呟く「ひょっとこ面」の
刀鍛冶師、鋼鐵塚の姿があった。

ジャコ、ジャコ。
若い人間だな。 四十前の肉体。 長とは思えぬ。
侮りの表情で玉壺が問う。「おい、そこの人間。」

ジャコ、ジャコジャコ。 鍛冶師は研ぎながらブツブツ呟く。
「作者は誰だ?なぜ自分の名を刻まずこの一文字を…。」
ジャコ、ジャコ、ジャコジャコ。
「いや、わかる…わかるぞ…。」

ジャコ、ジャコ………。
鬼の言葉は一切耳に入らないらしく彼は呟き続けながら一心不乱に刀を研ぎ続ける。

こいつ!! 何という集中力!! この私に気付かない程の没頭!!
鬼は歯軋りをする。

きっ…気に喰わぬ!! 私とてこれ程集中した事はない!!
芸術家として負けている気がする!!

玉壺がすかさず鋼鐵塚に攻撃を繰り出す。

ズバババッ、ズバッ。
玉壺の壺から放たれた両手が鋭い鎌を持つ「金魚もどき」が鋼鐵塚を無数に切り裂く。
「鋼鐵塚さん!!」思わず駆けよる鉄穴森。

ジャコ、ジャコ、ジャコッ、ジャコ。
だが、そこには全身鋭い切り傷で血まみれになりながらも、さらなる強い集中力で
一心に刀を研ぎ続ける鋼鐵塚が鎮座していた。
顔の「ひょっとこの面」は無惨に砕け散り、精悍な美男子の横顔が確認できる――。

ジャコ、ジャコ、ジャコ……。
美男子の鋼鐵塚はさらに呟き続ける。
これほどの刀に自分の名を刻まなかった理由。
この一文字…この一念のみを込めて打った刀なのだ。
ただひとつ、これだけを目的として打った刀。

ジャコ、ジャコ、ジャコ。

この男!! 手を止めぬ!!!
鬼は憤りを覚える。

気に喰わぬ…殺すのは造作もないことだが、何とかこの男に研ぐのを止めさせたい!!
玉壺は嫉妬や憎しみ妬みなどの、ありとあらゆる感情が入り混じった激しい怒りに
顔を歪め続けるのであった。

ここで初めて刀鍛冶師、鋼鐵塚さんが刀を作る姿を見ることができる。
今まで何かと〝刀を壊す炭次郎〟に喰ってかかってきた変人だっただけに、この人の
刀に対する「愛情」と「執念」が恐ろしいほど直接肌で感じ取れる一場面である。

それにしても「嫉妬」と「畏怖」を感じ取る芸術家気取りの玉壺の気持ちも
ほんの少しだけなら理解できるかも――と、
一瞬だけ…ほんの一瞬だけ共感した事もまぎれもない事実である。

その凄すぎる鋼鐵塚さんの「ひたむきな精神」と対照的な仮面の下の「美男子」ぶりも
ここで初めてお披露目される。なんて超イケメン!

「刀に対する狂気」と「目を見張るぐらいのイケメン美男子」、
この2つが作り出すギャップが測り知れない魅力を醸し出しており、独特の味のある
キャラクターを創り出すことに成功しているといえよう。

味があるといえば、これも久々の登場の「金魚もどき」の雑魚キャラ!
「あのきもカワイイ」キャラの両手が鋭い鎌となった残虐ヴァージョンで再登場だ!
やはり何とも言えない怖くて微笑まし味があり、登場シーンには拍手喝采!
これからも、もっともっとドンドン出てきてほしいキャラの一つであります。

3. 頑張れ! 小鉄少年!

三日月が静かに見守る森の中、すでに意識が朦朧とした無一郎がいた。
ゴボ。 視界が狭窄してきた…死ぬ……。空気が尽きた………。

自分の終わりを自分で決めたらだめだ――炭次郎の幻影が言う。

君からそんなことは言われてないよ。
逆さまの意識が途切れそうになる無一郎。

絶対どうにかなる、諦めるな。必ず誰かが助けてくれる。
炭次郎の幻影がさらに囁く。

何それ、結局人任せなの? 一番だめだろ、そんなの。
無一郎の瞳は動かない。

炭次郎が優しく微笑む。
一人でできることなんて、ほんのこれっぽっちだよ。
彼は親指と人差し指で〝わっか〟を作り、指先の間をほんの少しだけ開けてみせる。
だから人は力を合わせて頑張るんだ。

誰も僕を助けられない。みんな僕より弱いから。
僕がちゃんと判断しなきゃいけなかったのに……。
柱だからって自分の力を過大評価していたんだ…無意識のうちに……。
いつの間にか美少年の瞳は閉じられていた……。

君は間違っていない。大丈夫だよ。  やはり優しい炭次郎の声が薄っすら響く。

いや、いくつも間違えたから僕は死ぬんだよ。

目は閉じられたまま……もう無一郎はピクリともしない――。

ドボッ!!?

いきなり顔の前で激しい衝撃が起こり、そのとてつもない振動が無一郎を
現世へと引き戻す。

目を開けた無一郎の瞳に映っていたのは――――。
無一郎を死なせまいと、必死で抗う小鉄少年の健気な姿であった。

「死なせない!!  時透さん、頑張って!!  絶対出すから!! 助けるから!!」
仮面の下の目からは大粒の涙を流し、手には包丁を握り締め、結界の被膜に向かって
闇雲にこれでもかと突き立てる。

その振動が死にかけた無一郎をこちらへと帰還させたのだ。

ガッ、ガッ、ガ。
「くそォ!! 何なんだこれ、ぐにぐにして気持ち悪い。」
少年はそれでもひたすら突き続ける。

僕が斬れないのに君が斬れるわけがない。
少年を見つめ乍ら無一郎は思う。

僕なんかよりも里長を守れ、いや、そんなことは君には無理か…。
せめて持てるだけの刀を持って早く逃げろ。

カサカサカサ。
!! 金魚の化け物が後ろから小鉄に忍び寄るのが無一郎に見える。
何をしている、後ろだ!!  気付け、うしろに!!

「あっ…!! そうだ。」小鉄が咄嗟に何か言いかけようとした―――――――

ザン! いきなり小鉄が体中を切り刻まれる。
血飛沫が幾筋も上がる。

「ギャッ、痛っ…!! うわあ、血だ!」

何をしている!! 早く逃げろ!!
無一郎が声にならない叫びを上げる。

ドス!  無一郎の心の叫びが終るか終わらないうちに
化け物の刃物が小鉄の鳩尾に無惨にも突き刺さっていた。

死へと向かう無一郎にひたすら優しく語りかける炭次郎の幻影。
無一郎が死なないように彼が必死に優しく支えている様に感じるのは私だけではないはず。

そしてそして、涙ぐましい小鉄少年の身を挺する献身。
彼をここまで突き動かす「勇気」と「誠実さ」に心からの称賛を日本中の読者が送っているに違いない。 そしてこの大人には真似できない「純粋さ」には敬服あるのみです。

4.ひとつの呼吸。

無一郎の「悲しみの瞳」が語る。
鳩尾、急所を刺された……君は死ぬ。

無一郎は声なき叫びを上げ続ける。
君じゃだめなんだ。 どうしてわからない。
傷口を押さえろ。 そして早く逃げろ!!

が、それに反しヨタヨタと無一郎に近寄る小鉄。

僕のところに来るな、助けようとするな! 今君にできることは何もない!
それでも少年はハアハアと虫の息で結界の被膜に近寄り―――。

ブウ!!?
水の膜の表面に口を付け、ひと呼吸、息を吹き込む!
それは無数の大きな気泡となって――――。

ゴボボボボボボッ。 無一郎の口元へと運ばれて行く。

依然、炭次郎の顔が見える。
人のためにすることは巡り巡って自分のためになる。

炭次郎の顔がいつしか違う人物の顔へと変わっている………。
その人物は続けて言う。

そして人は自分ではない誰かのために
信じられないような力を出せる生き物なんだよ、無一郎。

ひと呼吸分の気泡の数々が、ひと呼吸の空気の塊が無一郎の口へと入っていく―――。

うん、知っている!  そう叫びカッと目を見開く!

無一郎の瞳に強い光が漲る!!?
霞の呼吸、弐の型。   〝八重霞〟!!!

刹那、無一郎を包んでいた水の壺の結界は激しく破裂し、そのすべての液体は
四方八方へと飛び散り、今までの果てしない悲劇が雲散霧消していくのであった!

〝ひとつの呼吸〟がすべてを変える。
〝ひとつの呼吸〟に小鉄の想いが全てのり、無一郎へと確実に伝わっていく。
熱い心のバトンがリレーの様に伝わり続け、最後に大きなゴールへと雪崩れ込む。
これはもう素直に感動するしかない!

「鬼滅の刃」はそれぞれの心の物語でもあるのだから。

鬼滅の刃117話感想と118話の考察

今回は時透無一郎が主役であり、炭次郎は直接出て来ないのだが、実は最初から最後まですべてに関わり、影の主役としてしっかりと君臨している。

炭次郎のみんなに対する「言葉」や「言動」や「真っ直ぐな瞳」が、誰しもが持つ
「負の感情」や「ネガティブな行動・思考」を優しく包み込み、「安らぎ」と「希望」と
次へと紡ぐ「新たな原動力」とを、関わったすべての人びとに与えていくのである。

時透無一郎しかり、小鉄少年しかり、鋼鐵塚さんしかり、読者しかり……である。
そう! 炭次郎の分身が死にかけた無一郎を励まし労り、小鉄少年を無一郎救出へと向かわせ、鋼鐵塚さんには常に新たな刀へと向かわせ、読者には応援し続けさせるのである!

一人でできることなんてほんの少しだよ。
だから人は力を合わせて頑張るんだ。
人のためにすることは巡り巡って自分のためになる。

炭次郎のなんて美しく力強い、真理を突いた鋭い言葉たち。
それらは彼の口から放たれ、矢のようにみんなの心の奥底に突き刺さり
強く新しい未来と絆をずっと創造し続けていく。

きっと来週も炭次郎をはじめとした登場人物たちは、
読み続け、応援し続ける読者のためにも、そしてすべての人のためにも
信じられない力を発揮し、途方もない活躍をし続けてくれるに違いない。

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