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【 信 vs 岳嬰 】
信に向かって正面から突っ込む岳嬰。
二人の距離が、お互いの間合いに入る!
瞬間、信の頭には王騎のあの微笑が・・
「ンフぅ」
信は王騎から受け継いだ矛を振り下ろした。
ドンッ
空高く舞い上がる岳嬰の上半身・・
落下してくる岳嬰の上半身・・
飛信隊も岳嬰軍も、手は止まり、声も出ない。
ドガッ
地面に落下した岳嬰の上半身・・
「ウオオオッ やった!信が敵将を討ち取ったぞォ!」
「岳嬰様!岳嬰様ァっ」
両軍、声が戻る。
飛信隊の新兵たちも喜ぶ。
そんな中、古参の尾平は泣いていた。
「今のはすごかった・・今のは本当に大将軍の一撃だった!」
喜ぶ飛信隊の歓声は、少し離れた所にいる羌瘣隊にも届いていた。
「羌瘣隊長、あの喚声はきっと信隊長が岳嬰を・・」
羌瘣は言わんでもわかるといった感じで
「見えはしなかったが何が起こったかは 分かる」
〈 後方で指揮を取っている河了貂とお付きの兵 〉
「報告!恐らく隊長が岳嬰をっ、自ら岳嬰をっ」
その報告を受けた河了貂はすぐに軍令をだします。
「全軍撤退!羌瘣隊をしんがりにして脱出をはかる!」
王賁たち玉鳳隊と亜光軍によって、亜光追撃を阻まれた
趙の軍勢と趙峩龍軍が矛先を飛信隊に向け迫っていたのだ。
〈 信と飛信隊 vs 岳嬰軍 〉
撤退の号令を聞き、信の周りにいる兵たちに緊張が走る。
飛信隊の兵達からしてみれば
大将を討たれた岳嬰兵たちが信に襲いかかってくるのは明らかに思えたからだ。
「たっ隊長を守れっ く、来るぞォ」
だが、岳嬰兵たちは動けなかった。
仇を目の前にして・・目の前にしていながら、信に近づくことが出来なかった。
岳嬰を斬った信の一刀は、正に畏れを抱かせる一刀であったのだ。
そして、その一刀は朱海平原から少し離れた山にまで届いていた・・
【 少し離れた山の中 】
林の奥、フードを被った男がひとり、倒木に寄りかかり座っている。
信が岳嬰に矛を振りかざした瞬間、男は反応する。
ピク
男が感じた何か、それはトラウマの王騎の一振り。
そのトラウマを振り払うように男の咆哮が林を震わせる!
ザワザワザワ
男の名は 龐煖(ホウケン)。
【 橑陽 】
〈 秦・楊丹和軍、壁軍 vs 趙・犬戎軍 〉
楊丹和に自軍三軍の報告が入る。
バジオウ軍は、タジフ隊が前面に出ることにより敵の進撃を食い止め、同時にバジオウ隊主力が突撃を開始。
フィゴ軍はフィゴ王自らが先陣に立ち、犠牲を出しながらも全体で前進中、間もなく敵将本隊と激突。
フィゴ王は戦いが大好き。味方の討ち死に報告にも
「ッハハハハハ!」
楊丹和、まるで心配事のように部下に尋ねます。
「右の壁はっ、壁軍はどうなっている!」
なんと、驚くことに壁軍は敵を押していました!
しかもバジオウ軍よりもフィゴ軍よりもです。
壁軍が中央で全軍を引っ張っているのです!
〈 秦・壁軍 vs 趙・犬戎族、ブネン軍 〉
こころなしか壁の目が、主要キャラの大きさのように大きく描かれているような気がします。
何だか悪い予感しかしません(笑)
壁の隊には突出した武の持ち主はいませんが、着実に敵防衛陣をひとつひとつ接戦の末に突破してきました。
やはり、兵糧をまんまと焼かれてしまったことを引け目に感じているからでしょうか・・ここまでは大善戦といえるでしょう。
「壁様 あれをっ」
壁軍兵が指差す向こう
「壁様っ ついに本陣をとらえました!」
ちょっと調子にのってる感が否めない壁。
「よし、いける。全軍突撃態勢!一気に敵将ブネンを討ち取るぞー!」
一方、そんな壁軍に相対するブネン軍では・・
「ブネン様っ 秦軍の敵将自ら入ってきました!」
ブネン、一言。
「・・・アホが」
キングダム 第561話 END
キングダム161話感想と162話考察
出ちゃいましたね、龐煖(ホウケン)。
この男が出てくるとなぁ・・
信に影響を与えた二人を殺ってるわけですので、いつか信と戦うのは間違いないんですけれど、個人的にワクワクしないんですよねぇ・・
同じ意味で李牧にもワクワクしないんですよ。
ライバルでも大将軍を目指すライバル二人には魅力を感じるのですが、敵国側で信のライバルになるのが今のところ龐煖と李牧というのが、何か違和感を感じてしまう。
作者が李牧を大好きなのは別に構わないんですけれど、超人的に描きすぎてる気がします。龐煖も同じ。
作者もそれをまずいかなと思っているのか、時折、今週みたいな感じで龐煖や李牧を描いてますけど、いまさら人間味をチラつかせられても遅いというか・・
読んでいてテンションの上がらないライバルになっちゃってるのが残念です。むしろ下がってしまうくらい。
趙との戦いが終った後、成長した信のライバルとなる人物が超人的じゃないことを切望しますね・・
さて、我ら凡人の代表ともいえる壁が活躍していましたね!
そんで凡人らしく調子くれちゃってましたね!
良いですね。何の前フリでしょうね。
恐らく、楊丹和姐さんに助けてもらうための前フリですね。
壁にはまだ死んでもらいたくないですから、しっかりと助けられてもらいたいと願います。
山の民と犬戎族は北方系民族。
馬を上手く用いた戦い方で、後に世界を統べたモンゴル帝国やトルコ帝国に繋がる民族たちですね。
そう思って読むと、強さも納得って感じです。
時折、カラコンでもいれてるのかなって目をした人物が登場してきますが、あれはヨーロッパ系トルコ人とかを意識してそう描いてるのかもしれませんね。戦闘に長けていたスキタイ系の血が流れてるって設定とか?
いずれにせよ、日本と違って、大陸世界の広さを感じさせてくれる山の民と犬戎族たちですね。
それにしても、この朱海平原の戦いは小物が次々と出て来てちょっと楽しい。
小物から中物に上がった感のある馬南慈と尭雲はどこまで王賁たちを追うのか?
追うのを止めて、引き返して信と羌瘣に狙いを変えるのかが、来週か再来週あたりのポイントになりそうですね。