東京卍リベンジャーズ【ネタバレ】90話「Chrismas Eve」
東京卍會参番隊隊長・稀咲鉄太は、小学生の時、塾の全国模試で何度も1位になる
ようなガリ勉タイプの秀才でした。
東京卍會壱番隊隊長・花垣武道は、小学生の時に稀咲鉄太と出会っていたことを、彼女の橘日向に知らされて驚きました。
小学生の時の花垣武道は、ビビリながらも中学生相手に挑んでいくような正義感の強い男の子で、橘日向もまた正義感が強く自分より強い相手にも挑んでいきます。
そんな橘日向のピンチを救った花垣武道との出会いは、橘日向が花垣武道を好きになった日だったのです。
「あの日、ヒナは君に恋しました」
そんな心温まる出会いのエピソードを知らされた花垣武道は、涙ぐんでしまいま
す。
「イブは、海下公園で待ち合わせだよ!」
黒龍総長・柴大寿とのトラブルから始まり、なにかと慌ただしかった東京卍會壱番隊隊長・花垣武道は、束の間の安らぎを感じました。
「メチャクチャ嬉しいぞ!」
と、舞い上がる花垣武道ですが、海下公園というキーワードで未来を思い出します。
花垣武道は、海下公園で橘日向に別れを告げていたのでした。
未来で別れを告げたことを思い出した花垣武道でしたが、どうして別れを告げたのか、なぜ別れなければならなかったのかを思い出せないのでした。
「オレが、ヒナを振るなんて100%ありえねぇじゃん!」
約束のクリスマスイブまでの1週間で、花垣武道が、橘日向を振る気持ちになるなんてありえないのでした。
橘日向との別れの理由を、いくら考えても思い出せない花垣武道の前に、橘日向の弟の直人にそっくりな男が現れます。
「ヒナタとナオトの父、橘正人です。」
父親の突然の登場に恐縮し、深々と頭を下げる礼儀正しい花垣武道でした。
緊張してガチガチの花垣武道に優しく接する父親の正人、そして、息子の直人があまり家に帰れない父親の職業を嫌っていたが、最近では警察官になりたいと言い出し、それは花垣武道のおかげだろうといい感謝しています。
「ありがとう、感謝している」
家に帰った橘日向は唐突に、
「お母さんはお父さんの事、今でも好き?」と母親に聞きました。
突然された質問にビックリし吹き出しながらも、「大好き!」と答える母親でした。
「ヒナも10年後、タケミチ君にそう言いたい」
しかし、父親の正人は花垣武道に、娘の日向と別れてくれないかとお願いします。
「君は不良だ、娘を巻き込まないと言い切れるかい?」
不良の世界のトラブルに娘が巻き込まれる事を恐れ、深々と頭を下げ別れることをお願いする父親に、何も言い返せない花垣武道でした。
雪の降り積もるクリスマスイブの街に集合する歪なチームのメンバー達、黒龍総長・柴大寿との決戦前日に姿を見せない花垣武道を心配する稀咲鉄太でした。
「大丈夫か?決戦決行は明日だぞ!」
その頃、橘日向との待ち合わせ場所、海下公園で花垣武道は、橘日向に別れを告げていたのでした。
「別れよう、ヒナ」
東京卍リベンジャーズ90話「Chrismas Eve」感想
「あの日ヒナは君に恋しました」
この言葉に本当に感動してしまいました。
そして、この言葉を言わせた花垣武道と橘日向には、幸せになって欲しいと思いますがそう簡単にはいかないみたいですね。
未来を変える為とはいえ、黒龍との事なんかほったらかしにして欲しいくらいです。しかし、未来を変えなければ橘日向は殺されてしまいます。
嬉しい気分の中、思い出してしまった海下公園での別れ、しかし何故別れたのか理由を思い出せない花垣武道。
ましてや、約束のクリスマスイブまで、1週間しかないのです。
わずか1週間で、橘日向を振る理由が出きるとは思えません。
そんな時に突然現れた橘日向と直人の父親には、嫌な予感しかしません。
橘日向と付き合っていて、不良と分かっていても優しく接してくれる、父親から言われた娘と別れてくれないかのお願い。
「娘を巻き込まないと言い切れるかい?」
何も言い返せない花垣武道の気持ちが、痛いほど分かってしまいます。
実際に未来では、東京卍會の抗争に巻き込まれて、橘日向が死んでしまっていることを知っている花垣武道には、この父親のお願いを簡単には無視することはできないと思います。
花垣武道が橘日向を振る理由なんてできるわけがないと思われていたクリスマスイブまでの1週間で、別れを告げなければならなくなった花垣武道と、突然の別れに驚く橘日向のその後、次の日のクリスマスに決行する隠密作戦、黒龍との決戦の行方から目が離せません。