レンリルの町を今後来るノッカーからの襲撃から守ろうと準備しているフシ一行。
前回88話でフシは、カイの発案でレンリルの家を直すことで民衆の信頼を得る事が出来ました。
更にフシは直した家を自分の一部と同化させる事で、ノッカーの襲撃に備えます。
一方ハイロは兵士たちの訓練に参加し、兵士たちの信頼を得ていきます。
残る仲間のメサールは城の信頼を得られるのでしょうか?
不滅のあなたへ【ネタバレ】89話
1.メサールと女王の過去
広い庭にて子供の頃の女王と子供の頃のメサールと思われる人物達が、ゲーム盤を挟み向かい合っております。
顔を隠すためにベールをしている理由やメサールの噂話など色々話し合っているも、メサールはゲームに負けてしまいます。
「まだまだね、あなたが私のゲームに勝つ事が出来たら、あなたが望むものを何でもひとつあげるわ」
と子供時代の王女は言います。
「アルメ様」
と言う臣下の声にハッとなる女王。
今までのシーンは女王の回想でした。
回想で話を聞いていなかった為、臣下のノッカーに対する対応策に適当に答える女王。
そこにメサールが来て
「本気か?」
と注意します。
城の地下の設計図を欲しがるメサールに、女王は信頼していないから無理だと答えます。
逆に一晩で家を直してしまう事を聞く王女に今度はメサールが
「言えねぇ、俺はあんたの事を信用してないんでねぇ」
と言って去っていきます。
2.メサールの真意
その頃フシは町中の家をノッカーに対応する為、自分の一部へと作り替えていきます。
しかし、カイが
「ざっと計算していたのですが、今のままじゃ3か月後に間に合いません」
「全ての家を作り替えるには昼も稼働させるべきです」
と提案します。
そして、民に家を壊させてフシに家づくりに専念させる案を出します。
兵士や民衆に手伝って貰う為には女王の協力が必要だと思われ、ボンは女王の幼馴染であるメサールにお伝えてくれないかを聞きます。
メサールは
「ああ…、さあね」
と曖昧に答えます。
そしてカイにゲームの必勝法を聞きます。
「またゲームかよ! たまには何かしたらどうなんだ!」
と怒るフシ。
「うるせぇなガキ大人のお仕事に口を挟むんじゃない」
とメサールは言い返します。
その後食事になると、フシはボンに何故メサールを仲間にしたのか聞きます。
そこでボンはメサールが貴族と思われると言う事を伝えます。
そして、ボンはメサールとは20年以上前の貴族の集まりで出会って仲良くなった事を言います。
その後フシは作業に戻る一方、メサールは女王とゲームを行いに行きます。
「俺がゲームに勝ったら何でも望みを叶えてくれるって」
とメサールが言うと
「覚えていたのですね、勝ったら何を望むのですか?」
と言う王女に
「欲しいのはあんたの信頼だ」
とメサールは答えます。
3.城の信頼
フシは作業中に休んでいると、
「賢者様! 瓦礫を運ぶのでそこをどいてもらえますか?」
と民衆や兵士がが急に協力的になったのを感じます。
ボンに何故か聞くと、メサールが王女に掛け合ってくれたことを教えてくれます。
「私とのゲームに勝ったからっていい気にならないで下さいね。」
と言う王女にメサールは息を吹きかけベールに包まれた女王の素顔が見えます。
恥ずかしがって女王は走り去っていきます。
そして、メサールはボンに
「俺とアルメ(女王)は腹違いの兄妹だ」
と言いメサールは出来るだけ近くで妹を守りたいことを伝えます。
「メサールは王女の事は好きじゃないの?」
と聞くフシに
「バカ言え、これだからガキは困るぜ」
「さあな」
とメサールは去っていきました。
不滅のあなたへ89話【ベールが秘めるもの】感想
今回はメサールの活躍した回でした。
メサールは言葉遣いが荒い為、一般人かと思ったら実は王子様だったというのには非常に驚きました。
その為、国の信頼を得るのにはうってつけの人物だったと思われます。
いい加減な人物にも見えましたが、しっかりと王女を仲間に付け、王女の事をとても思いやっているのが印象的でした。
しかし、王女との人間関係は複雑そうで異母兄弟と言う状況を知っているメサールはともかく、王女の方はメサールの事を異性とみている所も有るように感じました。
結ばれないとはいえ、今後二人がどうなっていくのかが気になります。
全体的な流れとしては新しく仲間になった、カイ・ハイロ・メサールの活躍は一通り見られました。
それによりレンリルのノッカーの襲撃への備えはかなり進んだと思われます。
フシも以前よりかなり強くなっており、ここまで準備できた町がノッカーの襲撃でどうなるのかが気になります。
新しい仲間はボンがフシがピンチの時に吸収させる為に連れてきており、実際彼らの運命がどうなるのかも心配です。
次回はノッカーの襲撃になる可能性もあり、無事に撃退できれば良いですが撃退できなかった時フシがどのような判断を下すのか、次回90話も楽しみです。