彼女、お借りします【ネタバレ】68話
「ちょっと墨ちゃん どこに・・・っ」
和也の手を取り 外へ連れ出し歩き出した墨ちゃん。
墨ちゃんを見かけた周囲の「カワイーあの子」「付き合いてー」声が飛び交います。
『外？別の場所に？』
墨ちゃんは 血相を変えてひたすら進み 着いた先は・・・
デパートでした。
さっきも別のデパートにいたのに、なぜまたデパートに来たのか。
『何？どゆこと？ツッコんだ方がいいの？墨ちゃんデパートからデパートに移動してるよって。
それともこのデパートでしか買えないものが・・・？』
近くにあった商品を手に取り あれこれ和也は考えます。
墨ちゃんはキョロキョロ辺りを見 何かに気づき
また和也の手を取り、今度はエレベーター前に連れてきます。
二人は乗り込み、墨ちゃんは屋上階のボタンを押しました。
「屋上に何かあるの？」和也が聞くと 墨ちゃんはいろいろジェスチャーで示しますが、
『あっムリだ！！』解読不可能と和也は判断します。
とりあえずついていけば・・・と真剣な顔の墨ちゃんを見て 和也はとりあえず考えます。
屋上につき、エレベーターが開くと たくさんの子供たちの歓声が聞こえてきました。
歓声が外から聞こえてきたことに気づき 二人は向かいます。
途中の立て看板に『仮初め戦隊 レンタレンジャー』の文字が。
外へ出ると大勢の子供達の前に 舞台がありました。
「おーっ ヒーローショー！ 懐かしーっ！」
舞台では「くらえ レンタロック」「ぐぅ〜〜っ」と、
悪役とヒーローたちのショーが始まっています。
『で!? これがプレゼントと何の関係が!?』
訳がわからない和也は 墨ちゃんを見ると ぽわああんとした顔で楽しそうに。
『まさか普通に 好き!? 俺のプレゼントとか関係なく』
『あれっ 忘れてる？ プレゼントの件とか 忘れてる？』
まいっか 楽しそうだし・・・と和也も一緒に観ることに。
『へー今のヒーローものってこんななのか テレビで見たかも
ヒーローショーなんて観るの 何年ぶりだ？』
和也は自分の子供の頃を思い出します。
そこへ舞台では レンタレンジャーのピンクが登場。
スタイル抜群 動きもキレキレのピンク。 ワイヤーなしでの実演。
「おおっ あのピンク凄・・・」
子供達の応援の声も大きく 心なしか目立っています。
「あなたたちに会場の子供達は渡さないわっ！」とピンクのセリフ。
「・・・えっ」和也はその声に反応。
『えぇ!? この・・・声・・・！！」
パッと隣の墨ちゃんを見ると 墨ちゃんはニッコリしてうなずきます。
『やっぱり 水原・・・っ！！』
「レンタルされたからには 地球は守り抜く！」熱演中の千鶴の姿が。
『そうか墨ちゃんは 何かのヒントになればと ここに・・・！！』
和也は このデパートに連れてこられた理由が ようやくわかりました。
『そうか水原 レンカノだけじゃなくこんなバイトまで・・・
やっぱ演技の練習か？ レンカノの合間を縫って こんなことまで
どこまでストイックなんだよ・・・！！
頑張れ・・・！水原・・・！！』
会場の子供達の応援の声も高まる中、和也は心の中で千鶴を応援します。
墨ちゃんは和也をちらっと見ました。
和也は真剣な眼差しで まっすぐ前の舞台を見つめています。
そんな和也の様子に 墨ちゃんの目にじわっと涙がにじみます。
墨ちゃんは 思わず服のボタンをぎゅっと握りしめて 気持ちをこらえます。
「水原のプレゼントはこれを踏まえて ナイ頭ひねってもう一回 考えてみるわ」
夜6時。レンタルタイムの終了です。
墨ちゃんは またスマホを取り出して操作。
『プレゼントは物じゃなくて気持ち
気持ちが伝われば 何をもらっても私なら嬉しいな』
画面を和也に見せます。「墨ちゃん・・・」
「そうかっ そうだよな なんか自信ついたよ
今日はレンタルしてよかったよ ありがとう墨ちゃん じゃ気をつけて」
和也は ニッコリ笑う墨ちゃんに手を振り 一人で歩き出します。
墨ちゃんは 和也を見送りながら少し悲しそうな表情に。
以前『だから 諦めるなんて言うなっ！！』と言った
和也の言葉が頭の中にフラッシュバック。
今日 和也と撮ったプリクラを取り出して見、何かを考えます。
一方の和也は
『よし じゃあまずは 1階の化粧品売り場から攻めて・・・』とあれこれ考え中。
ふと和也は 自分の服の袖を 後ろから引っ張られたのに気づきます。
「え？」足を止めて 後ろを見る和也。
「待っ・・・て・・・・・」
「墨ちゃん？」
和也の袖口をつかんで 顔を赤くしてうつむく墨ちゃんがいました。
時刻はレンタル時間を過ぎています。
彼女、お借りします68話の感想！
まさか千鶴が ヒーローショーに出てるとは思わなかったですね。
千鶴は本当に 努力家なのがわかります。
墨ちゃんは和也を引き止めて どうすのでしょう？
和也は千鶴のプレゼントを 買えるのでしょうか？
いろんなことが気になる終わり方でした。来週も楽しみですね。