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キングダム【ネタバレ】563話感想「族王カタリ」!?

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キングダム 第563話 「族王カタリ」ネタバレ

【 秦・壁軍、メラ族カタリ・キタリ軍 vs 趙・ブネン軍 】

ブネンの指示により、ブネン軍弓隊は矢を乱れ撃つ。
その矢は乱戦中の味方騎馬隊にも容赦なく命中する。
その正気とは思えない戦術に動揺する壁軍兵

「味方ごと矢の嵐を・・」

壁はカタリとキタリの身を案じる

「カタリ殿っ キタリ殿ォっ」

降り注ぐ矢の雨の中、キタリが部下に指示を出します。

「一旦、矢の外へ出るぞッ」

敵の弓隊は歩兵であるため、騎馬隊であるキタリ隊は脚を使い一気に引き離して距離をとり、立て直そうということです。

降りしきる矢を意に介さず、キタリに襲い掛かる犬戎族。
ジャマだとばかりに犬戎族の頭を刎ねるキタリだったが、矢を両腕に受けてしまう。

ド  ド  ド

それに気付くキタリ隊の兵、そして壁。

「キタリ殿ォっ」

〈 乱戦が見下ろせる丘の上 〉

舜水樹がお付きの兵と共にブネンの戦い方を見ている。
お付きの兵が呆れながらも犬戎族の勇猛さを称えます。

「矢を受けながら乱戦を続けるとは・・」

ピシャリと舜水樹が正します。

「あれは勇猛ではない」

意味の分からない兵に説明してあげる舜水樹。

犬戎の兵達は家族を人質にとられて戦っていると。
手柄をあげれば報奨をもらえるが、
命令に逆らえば一族は皆殺しにされてしまうと。
つまり、犬戎族の世界は恐怖で支配されている世界なのだと。

「だから あんな理不尽な戦術がまかり通る」

舜水樹を呼びにきたブネン軍の犬戎兵がその話を聞いていたらしく、後ろから説明を補足する。

「ブネン様ノ軍ハ 特ニマカリ通ル」

ブネンは誰よりも下の者に容赦がないと。
例えば、あの矢の中で眉ひとつひそめただけでも、そいつの子を眼前で刻んで殺すと。
恐怖による絶対服従の軍だから、何だってヤレと言われたらヤルのがブネン軍なのだと。

「サァ 舜水樹 本陣ニ戻レ」

〈 秦・メラ族カタリ隊、キタリ隊 vs 趙・ブネン軍 〉

未だに続く、矢による雨霰攻撃。
ブネン軍の主力部隊の隊長ジリが、そろそろトドメを刺しにいきましょうかとブネンに進言をしますが

「まだいい、それより矢が足りなくなってきてる」

慎重なのか、性根が腐っているのか、ブネンは矢の追加を指示します。

矢傷を負った状態で、馬からも落ち、息も絶え絶えなキタリがたまらず呟く・・

「ハァ ハァ しっ しつこいぞ 犬っコロ共 ハァ」

キタリに討たれ横たわる犬戎兵がキタリに話しかけます。

「この矢は止まぬし、新たに騎馬隊もここに投入される・・」

その言葉通り、膝をつくキタリの眼前には犬戎騎馬隊が!
それを見たキタリは死を覚悟し、目を閉じます。

犬戎騎馬隊の矛がキタリに振り下ろされようとしたその時、

ドッ

なんと!
壁が犬戎騎馬兵に対して横からフライングボディーアタック!
右手の矛で一人の犬戎騎馬兵の首を刺し、頭突きでもう一人の犬戎騎馬兵をふっ飛ばす!
あっけにとられるキタリ。

「大丈夫か キタリ殿」

壁と共に、この矢が降る乱戦の中に入ってきた壁軍兵達を見てキタリが壁に怒ります。

「バカ 何デ来タ 逃ゲロ オ前ラハ バカ 大バカ!」

壁がキタリの両肩を掴んでキタリに怒鳴ります。

「キタリ殿達を置いて逃げるわけないだろうが!」

壁軍は何度も何度も助けてもらってばかり、今度は我々が体を張ってキタリ殿達だけでも助けなければ面目ないと。

ドドド

しかしすぐに矢に打たれ倒れる壁。

ドサ

壁軍兵士が壁に駆け寄り矢を抜きます。
そこへキタリ隊の兵がキタリに指示を仰ぎに来ます。

「ダメだ脱出できん、壁将軍も来てくれたがそれ以上に敵も乱戦に入ってきて意味がなかった。このままでは・・」

キタリは腕に刺さった矢を抜き、壁を見ながら答えます。

「意味がないことはない」

壁軍が入ってきたことにより、この場所に敵の意識が集中した今を我らがメラ族の王であるカタリが見逃すはずがないと。

キタリの言うとおり、ブネンがキタリ隊と壁軍に集中している隙を突いて、カタリとカタリ隊はブネンに気取られることなく、ブネンの真横まで進軍をしていました。

まさか?といった感じにカタリ隊に気付き驚くブネンとジリ。
ジリが慌てて部下にカタリを殺せと命じますが・・

ボヒッ

あえなく細切れにされてしまう犬戎主力騎馬隊のみなさん。

壁が敵本陣の異変に気付きます。
キタリもキタリ隊の兵も、それがカタリの仕業であることを確信。

「行けっ 兄者!」

カタリが犬戎兵を蹴散らすのを見て、ジリがブネンに進言をします。

「私が」

カタリに向かうジリに対してブネンが念を押します。

「分かっているな」

ジリのような隊長クラスでさえ恐怖に支配されているようです。
ジリがカタリに向かう姿を見て、壁がカタリに大声で声をかけます。

「気をつけろ!そいつは犬戎の指揮官だっ 手強いぞ!」

壁は心配しますが、カタリの武は陽端和、バジオウ級であり、そんじょそこらの犬っコロなど敵ではないとキタリ。

ズンッ

キタリの言っていたことは誇張ではなく、難なくジリの体をカタリの曲刀が貫きます。
それを見て、ブネンがお付きの部下から刀を奪い取り、ジリとカタリの方へ・・

刺されたジリは血を吐きながらも力を振り絞り、カタリの体をガッチリホールド。
そこへ犬戎騎馬兵二人が近づき、カタリの首をめがけて刀を振り上げます。
カタリはジリホールドから曲刀を持つ右手だけ抜き取り、近づいてきた犬戎騎馬兵二人を瞬時に切り裂く。
しかし!
斬られた二人はジリごとカタリをガッチリホールド!
身動きのとれなくなったカタリの前にブネンが!

ズプ

ジリもろともカタリの体を貫くブネン!

声にならない壁とキタリ・・

キングダム 第563話 END

キングダム563話感想と564話考察

ブネンは”敵味方もろとも”が好きなんですね・・
こいつはロクな最後じゃありませんよ、きっと。
愛嬌が微塵もありません。
こんなのにカタリが殺されるとは思えませんが、刀が体を貫いちゃっていますからねぇ・・
でも、カタリは死なないでしょう。微妙に刀を避けてるんじゃないかと想像しますがはたして?

なにやら壁とキタリがいい感じな雰囲気なのは気のせいでしょうか?
壁の決死のフライングボディーアタックでキタリがグラっときちゃったとか?
個人的に山の民の女性達が好きなので、
「え~っ 壁なのぉ~」って感じです・・ま、別にいいですけど。

とにかく、壁の読み間違いでキタリ、カタリ隊の両隊は損害が相当出てしまいました。これでブネンを討ち取れなかったとしたら、陽端和、或いは壁は責任を問われても仕方ありませんね。
壁、凹みそう・・。

ブネンに呼ばれた舜水樹が出てくるかもしれませんし、壁とキタリではどうにもならないと思われますので、やはり陽端和姐さんの登場があるでしょう。

いずれにせよ、九日目は朱海平原も遼陽も秦側の敗北で終りそうですね。
それすらも王翦にとっては想定の範囲なんでしょうけど・・

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