ランウェイで笑って77話ネタバレ
進路に悩んでいた郁人は、インターンへ行くことを決意した
ビルの前で、マジマジと見上げた
「ここが 〝Aphro I dite〟· · ·」
綾野遠に電話した時の、遠の言葉を思い出す
「まぁいいよ。話は通しておく。」
ついつい、歌ってしまう。
怖くなーい!
たのしーい!!
自分に気合を入れないと、入れない· · ·
けど
「よし!入っちやっつていいのかな。どんな仕事任せられるんだろ」
入り口でうろうろする郁人に、声をかけてきた人がいた
「君、インターン?どこの?」
急な質問に、しどろもどろに答えてしまう
「あ、あぷろあいでぃーて」
郁人の答えを聞いたその人は、元気よく郁人の肩に手を回して話だした
「なんだ、仲間じゃないか!一緒にいこう!!」
「俺は君の先輩!6ヶ月前からインターンしてる、大先輩だ!」
続けて、そのままの勢いでその彼はいった。
とっても晴れ晴れした顔で。
「俺!今日でインターン辞めるんだ!」
郁人、目が点。
「?!」
「給料もない!!やりがいもない!!体のいい労働力!!」
彼は郁人の肩にてを回したまま、中に入っていく。
「まあ、頑張って!!」
そして急に小声になった
「飼い殺されないよう· · ·」
「まあ、インターンってそういう場所だから· · ·
あんまり夢、見ないようにね」
そういった矢先、郁人は知ってる顔を見つけてガラス戸を開けて入っていった
そこには、柳田がいた。
「おい、ここはデザイン部署だぞ。インターンが入っていくるんじゃねぇ。」
「誰?ニューフェイス?」
「ニューじゃなくても知らないでしょ。· · ·クビにしたら」
周りの声を無視して、奥の柳田に手を振る郁人
それに答える柳田の一言
「誰だ、お前」
あの新人はクビだな· · ·
やだねぇ、目がキラキラした新人は。
その光景を見ていたさっきの彼は、郁人に背を向けてその場を去った
· · ·結局。
半年もいたのに、ここにいる奴ら全員、名前も知らねぇんだ· · ·
インターンと呼ばれる人が周りに何人もいた
それぞれ作業をしているが、雑用と呼ばれる物ばかり
郁人に何か渡された。
作業と指示書だけがおいてある。
郁人を横目で見ながら、チラシを折るインターン
また新しいやつ入ってきたな
ほらほら、困ってる
どうすりゃいいか、不安になるだろ
· · ·まぁ、縫える作業なだけマシか
俺なんか、永遠チラシを折ってるだけだし。
一方、作品を手作業で作るスタッフ
〝早く、早く終わらせないと· · ·
じゃないと· · ·!!〟
焦るその時、声が聞こえた
「ダンボール、減ってないな」
そして
「明日から雑用のテーブルに移れ」
そんなことばかり
こんな扱いばかり
毎日毎日、同じ事の繰り返し
服作りを学べるかと思ったら
雑用、雑用、雑用。
僕は何のためにここにいるんだろう· · ·
インターン生の誰もが夢見る「スカウト」
しかし、日を追う事に理解する
社員から、空気のように扱われ
誰でもできる、雑用と単純作業
突きつけられる、能力の不足
そして、精神の摩耗
だから
「スカウトなんて、ありえない」
なのにー
「都村郁人」
「社員へ上がれ」
そこにいた全員が耳を疑う
でも、間違いじゃない。
「明日から給料が発生する。諸々の書類、今月までに提出するように」
郁人は嬉しそうに書類を受け取る
そして、一部始終を見ていた他のインターンの
驚きと、羨望と、嫉妬ー
そして綾野遠が言った。
「思ったより早く来たね。郁人。」
久しぶりの対面に、緊張する郁人
地獄のインターンを難なく突破したが、その理由とは何か。
遠と郁人の交わる視線が、新たな物語を紡いでいく。
ランウェイで笑って77話「インターン」感想と78話「ムカつく一人称」考察
いっちゃいましたね、郁人。
綾野遠のところにね。
インターンって、厳しい世界なんですね。
知りませんでした。
まぁ、デザイナーになれるのなんて、ほんのひと握りだろうとは思ってましたが。
こんなに厳しいとはね。
私も頑張らねば。
で、郁人は柳田さんを見つけて手を振ってみたけど、いつもどうりのクールさであしらわれましたね。
うん、柳田さんはそうでなくちゃ。
冷たさも、彼の魅力です。
で、インターンを難なく突破した郁人ですが。
そりゃ、ずっと雑用ばかりやらされてた先輩方からすれば、面白くないでしょうよ。
文句も出ちゃいますね。
羨望よりも、嫉妬が強いかなー。
自分なら、正気でいられない!
でもそこは、実力の世界なんでしょう。
「力がある者のみが上がれる」世界なんだと。
「自分に力がないから上がれない」んだと。
きっと先輩方も、わかっているんでしょうね。
でも、でも。
先輩方の気持ちが痛い程わかってしまう· · ·
涙がでてきそうです
で、社員に上がる事になった郁人ですが。
きっと、嫉妬の的でしょう。
もしかして、いじめられちゃったりするのかな· · ·
でも、郁人が悪いわけじゃないし
でも、先輩方の気持ちもわかるし。
うん、なるようになるでしょう。
人の気持ちをよく理解できる、優しい男ですからね、郁人。
上手に対応していけるかと思います。
そうでなければ、心配でしょうがない。
次回は「ムカつく一人称」
郁人は、俺!俺!!ってタイプではなさそうに思っていますが。
デザイナーに関しては、貪欲かも知れないですね。
そんな郁人を見てみたい気もしますが、
どうか穏やかに好きな仕事をして行ければと
願ってやみません。