ブラッククローバー 195話 あらすじ
アスタ達はリルとの戦いをチャーミーにまかせ、1番魔力が強く感じる奥の部屋へ急ぎ向かおうとしていた。
一方、ユノはパトリ達がいる奥の部屋へ、誰よりも速く辿り着いていた。
そこでユノが幼い頃から持っているペンダントをパトリ達は魔石と言い、それを渡すように迫られた。
しかし、ユノはそれを拒否しパトリ達とペンダント(魔石)を巡って争う事となる。
ユノはマナゾーンを駆使し対等に、いやそれ以上にパトリ達相手に善戦していた。
その均衡はすぐに崩れてしまう。
ロンネが突如現れ、ユノのペンダント(魔石)を奪ってしまったのだ。
それを見ていたライアがロンネを称賛していたが、嘘が分かるライアはロンネの言葉が嘘であることに気付いた。
ライアがそれを指摘した途端、ロンネの攻撃がライアの体を貫通した。
ブラッククローバー 196話 【ネタバレ】
エルフがまだ生きていた遠い昔、人間が攻めてきたのが裏切り者のせいだと皆が思っていたが、ライアは違った。
ライアには嘘を見抜く能力があった為、容易にそうではないと理解する事が出来たが、あえてそれを皆に伝えなかった。
それは少しでも人間に復讐する気持ちを削りたくなかったのと、もう一度会いたい人に会うために真実を言わなかった。
その代価がこれなのかと嘆いたが、ロンネの正体は何なのか疑念を抱いていた。
ライアは自分でも嘘を見抜けなかったロンネが、いつから自分達の中に紛れていたのか、地に倒れながら怒りをあらわにした。
パトリはライアに駆け寄りながら、ロンネを問いただす。
そして「五つ葉には悪魔が棲む」と言うと、語りだした。
「四つ葉の魔導書(グリモワール)に選ばれた魔導師達の絆を利用し、絶望の魔導書(グリモワール)を生み出したあの日」と静かに語り、あの日手に入れるはずのものを今日手にすると言い放った。
あの世とこの世の境である影の王宮でとここでしか行えないことを示唆した。
それから「冥府から望みのものを引き出す魔石の魔法!」と言いながら、ユノのペンダント(魔石)を魔方陣に置いた。
すると、魔方陣から黒い物体が競り上がってきた。
「おかえり」と言ったと思ったら、すぐに「ただいま」と言い、その瞬間にロンネの体から黒い物体が抜け出てきた。
すると、ロンネの体が崩れ落ちるように地面に転げ落ちた。
そして魔法陣から出てきた黒い物体がパキパキと音を立てながら形を形成していく最中、ユノとパトリはドス黒くて冷たい魔力を感知していた。
パトリが少し早く気付いたのだが、その直後に黒い物体は悪魔となり、姿を現した。
悪魔は「不完全とは言え…何百年ぶりの自分の体です」と少し嬉しそうに、良いものだと言い放った。
ユノは目の前にいる悪魔と言う生物に唖然としていた。
悪魔は「四つ葉の魔導書(グリモワール)に選ばれたエルフ」とパトリを見て言ったと思ったら、「アナタにはあの日のかれ(リヒト)と同じように絶望の底を味わってもらいます!」と宣言した。
パトリがどういうことかと問うと、人間を誑かしてエルフを滅ぼさせた張本人は自分だと打ち明かしてきた。
人間が魔力欲しさに簡単に動いたと言うと、エルフ達も復讐と言う悪魔の筋書き通りに動いてくれたと言い放った。
悪魔は愚かだと笑いながらパトリに向かって言った。
パトリが激昂し悪魔に向かって光魔法で攻撃するが、悪魔が戻れと言うとその攻撃は逆にパトリに向かって再度放たれた。
呆然とするパトリ達を、ユノがマナゾーン”精霊の静かなる舞踏”を使い助けた。
「その体ヴァンジャンス団長のだろ…勝手にやられるのは許さねー!!」とパトリに向かって言い放った。
悪魔がユノの相手は後にしたいと言うと、ユノは悪魔の事を下衆だと罵った後、「オマエをぶっ飛ばして全て終わるなら、終わらせてやる」とマナゾーン“スピリット・ストーム”を放った。
しかし、悪魔は「真空の壁」と言い透明な壁を出し、ユノの攻撃を遮ると「私の『言霊魔法』の前では全て無意味です」と断言した。
悪魔のメチャクチャな魔法に驚き、強くなったから悪魔には勝てないと否応なしに分かってしまうと、舌打ちした。
しかし、「オレだけだとな…!」と意味ありげに言い放つと、天井に空いていた穴からアスタとミモザが登場した。
「ユノ――」と叫びながら現れたアスタに「おせーよアスタ…!」とユノが応えた。
ブラッククローバ- 196話 感想!
今回はまさかの悪魔登場で驚きました。
ロンネの体に最初からなのか、自分の魂の一部とでも言うのを送り込んでいたのかなと感心しました。
全く気付かれる事なく、影の王宮に潜入し自分の体を復活させることに成功した訳ですが、途中にライアに気付かれてしまったのは少し想定外だったのかなと思いました。
けれど、ユノのペンダント(魔石)を奪った後にバレたので、その程度は問題ではなかったのかなとも感じました。
そして今まであまり明らかにされてこなかった人間がエルフ達を襲撃させた事件で、人間達がエルフを攻撃するように仕組んだのが悪魔だったのが明らかになった時は、衝撃的でした。
確かにいくら人間が欲深いからと言っていきなり攻撃してきたのは何か訳があったのではないかと疑問を抱いていましたが、まさか悪魔が介入していたとは思いませんでした。
パトリが激昂し攻撃したのがそのまま自分に戻ってきた時に動けなかったパトリ達を、ユノが助け出した時にはカッコいいと素直に思ってしまいました。
ユノが「その体は団長のだろ、勝手にやられるのは許さねー」と言った瞬間、助けた理由がユノらしいなと思いました。
団長を倒すのは自分だとでも言いたいように感じ取ってしまい、思わず笑ってしまいました。
そして悪魔の『言霊魔法』と言うメチャクチャな魔法を前に、ユノは強くなってしまったからこそ強く勝てないと感じ取ってしまう自分にイラつき、少し苦笑していたように思いました。
自分が成長したからこそ分かる相手との実力差を実感しているのかなと思うと、少し複雑な気持ちになりました。
しかし、すぐに「オレだけとな」と言うとタイミングよく、アスタが登場してきて二人の絆のようなものを感じました。
1人では不能でも2人ならそうではないと暗に言っているようで、すごく泣けてきた場面でした。
信頼しているからこそ、困難な相手を前にしても臆せずいられるのかなと思い、アスタとユノが悪魔とどう戦うのか、今から楽しみにしています。
ブラッククローバー 197話 考察
今回は悪魔の登場で混乱していましたが、次回はアスタ・ユノvs悪魔の戦いになってくると思います。
1人では勝てないと言い放ったユノですが、アスタとなら不可能ではないと言ったユノはどのような戦いを見せてくれるのか、今から期待しています。
アスタもすべてを無効化する滅魔の剣がどこまで悪魔に通用するのか、注目していきたいと思います。
またノエルとファナの対決に急遽登場したジャック隊長を加えた戦いも気になる所です。
次の展開も楽しみにしています。