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約束のネバーランド【ネタバレ】97話「望む未来」感想!

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約束のネバーランド97話ネタバレ

シェルターの全ての子供達はミネルヴァさんのペンの中の情報を見ながら、その情報量の多さに驚きを隠せないでいた。

そして、残してきたフィルたちの救出や、新たな脱出計画のことなどのこれからのことをみんなで話し合う

その中で「鬼」意外に危険な存在である「ラートリー家」と、ミネルヴァさん殺した〝裏切り者〟の存在を改めて認識する。

みんなのいろんな意見を聞いてから、エマは語り始める。

「エマの望む未来」について。

戦争は仕掛けず、誰一人失わず、みんなで逃げたいことを、
食用児を解放し、食用児がいない世界を作り、鬼の世界から抜け出したいということを。
そして、〝七つの壁〟を見つけて、○×△と新たな約束を結びたいことを。

「それでも、ついてきてくれる?」エマはみんなに問いかける。
全員は笑顔でそれに答え、ユウゴやルーカスや猟場の仲間も、エマと一緒に行動することを誓い―――この時、全員が一つになるのであった。

遠くでムジカ、ノーマンもそれぞれの想いを胸に秘めていた。

そのころ、ミネルヴァさんの弟で裏切り者であるピーター・ラートリーがエマの動きを阻止すべく密かに動き始めていた。

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1. ミネルヴァさんのペンの前で

レイはミネルヴァさんのペンを使って、集まったみんなの前で全ての情報をプラネタリウムのように空中に浮かび上がらせていた。

その圧倒的な情報量に唖然とする子供たち。
「あったんだ…本当に…」 「ミネルヴァさん死んじゃってたの?」
「行き来の方法がエレベーター?」
「まさかGFに出口があったなんて!」みんなが口々に呟く。

空中に映し出された情報は〝行き来の道〟〝支援者〟のこと、〝農園の設計図〟〝ラムダ計画〟〝七つの壁〟などの重要なものばかりであった。

「〝支援者〟との連絡の取り方までここにあるわ。」ギルダが指さす。
「この通り連絡を取れたら人間の世界へいけるってこと?」

「〝支援者〟と連絡を取って、GFの設計図を使ってフィルを助け出して…」
ドンがギルダから引き継いで言葉を続ける。
「そのままGFから、今すぐにでも人間の世界へ渡れるってことか?」

「ああ」レイが会話を受ける。「けど、それだけじゃ危ない。」

「?」子供たちが一斉にレイを見る。

「ラートリー家だ。」神妙な面持ちでレイは続ける。
ミネルヴァさんの一族、「ラートリー家」は人間世界の秩序を守るために食用児を鬼に与える〝約束〟を代々続けてきたのだ。

「ミネルヴァさんを殺した〝裏切り者〟は勿論、一族全体が俺たちの自由を許さないはず。」
レイはみんなの前で言いきる。

「ラートリー家と〝裏切り者〟が私達を邪魔しに来るってことよ。」ギルダが同意する。

この状態で人間界に逃げても安全とは言い切れない。  レイが静かに思考する。
農場の中の〝行き来の道〟もラートリー家の管轄だろうし、そもそも人間の世界で食用児の事は知られているのか、俺達は受け入れられるのかって問題もある。

〝約束〟を破って渡るのだから気付かれたら鬼達だって追って来る。
「最悪、俺達が二世界の戦争を引き起こすキッカケになってしまうことも…」
レイが深く思案しながら呟く。

「そんなぁ。」子供達は言葉を失っている。
そこでエマがみんなに言葉を投げる。
「気付かれない人数で逃げるか、食用児全体で鬼と全面戦争を起こすか。」

戦争は嫌。私達が目指すのはGF全員の解放。
多分気付かれずに逃げるなんて不可能だと思う。

「私は家族も、GPで出会った仲間も誰一人失わず、みんなで逃げたい。」
エマの目は信念に燃え、その言葉は矢の様にみんなの心を射抜くのであった。

ミネルヴァさんのペンの情報を前に、具体的な脱出のデーターが子供たちの前に提示され、みんなはそれぞれの意見を述べていく。

いやぁ、それにしても子供たちがとっても強くなっていることに驚かされる。
流石にみんな脱出やサバイバルの経験を経て、それぞれが心を強くすることを学んだのだと思うと目頭が熱くなる。

やはり、この物語は子供たち全員の物語でもあるのだ。

そして、全員が自分たちのホントの敵を自覚する。それでも彼等は怖がらずに立ち向っていくだろう。何故なら「みんなを信じる力」をたくさん持っているからだ。
子供たちの目には未来しか写ってないのである。

レイが戦争の話を切り出したときに、エマが自分の考えを述べ始める。
「戦争は嫌。目指すのは全員の解放。誰一人も失うことなく、みんなで逃げる。」
それはエマの最初からブレない信念でもあった。

絶対に折れることがないエマの信念にはいつも恐れ入るばかりだ。たとえ、自分が死にかけても、犠牲になったとしても、頑としてそれは変わらないのである。
これぞ真の「鋼の女」ではないか! その心でこの歪な世界を叩き割れ! 

2.エマの望む未来

「ただ逃げるだけじゃない。笑って暮らしたいの。」エマは続ける。

それにGFの猟場にいて思ったのは、この世界には同じ境遇の子供たちがいっぱいいる。
私はその子たちも放ってはおけない。

私の望む未来は―――「全食用児を解放したい。」
エマは文脈を区切るように強調する。

「何もかも全部なくして食用児なんていない世界を作りたい。」
さらに言葉をハッキリと言う。

「追われない世界にしてから、鬼(こ)の世界を抜け出したい。」
その声が空間に広がっていく。

「追われない世界?」子供たちが聞き返す。
「うん…そのために」エマはみんなをジッと見据える。

「〝七つの壁〟を見つけ出して、○×△と新たな〝約束〟を結びたい。」

みんなの胸に、いろんな想いが湧いてくる。

「その○×△は全ての鬼の頂点に立つ存在で〝七つの壁〟を超えた先にいる。」
ラニオンが空間の情報を読み上げる。
「○×△と約束を結び直せば、鬼のいない世界へ安全に逃げられる…?」

「できるのかな?……そんなこと…」ナットが心配そうに尋ねる。
「それについてはヒントをもらった。ほらココ。」エマが指差す。

「『交わされたもう一つの〝約束…』そうか……」
レイがハッと気付き、みんなを集めて細かく丁寧に説明する。それを聞き、驚く子供たち。

「遠回しにもなるし、大がかりにもなるし、簡単にはいかないと思う。」
エマの目には何の迷いもない。
「だけど私はこの選択肢(みち)を進みたい。」

「みんなはどう思う? それでもついてきてくれる?」
エマは優しく、力強くみんなに問いかけるのだった。

「ただ逃げるだけじゃない、笑って暮らしたい。」
これぞエマ。これこそエマである。そして、エマでなければできない事なのだ。

そして、ここでエマが構想してきた計画の全貌のすべてが明かされる。
「全食用児の解放。」

しかもエマはその先を見ている。
「そして、何もかも全部なくして食用児のない世界を作りたい。」

驚くべきことに、エマはまださらに先の未来を見通す。
「追われない世界にしてからこの世界を抜け出したい。」

しかもそれはただの願望ではなく、その実現方法まで提示する。
それが〝七つの壁〟を見つけ出し、○×△と新たな約束を結ぶことなのである。
ここまで具体性があるのなら、もう、やるっきゃない!

あと、「交わされたもう一つの約束」がポイントとなるようなのだが、それが何なのか、今はまだ明かされない。う~~、超気になる。何なのか早く知りたい。

3.みんなでひとつに

ニカッ。
全員、笑顔でエマの問いかけに答える。
「エマについて行く」と、みんなの気持ちは最初から決まっていたのだ!

早速レイが細かな計画を立てる。
〝支援者〟に連絡を取る。  〝七つの壁〟を探す。
〝○×△に会う〟  そして〝約束〟を結び直す。
〝フィル達を迎えに戻り、人間の世界へ渡る〟

「この5つの項目をどんなに遅くても2年以内に……」
「絶対にやる!」レイが言い切る前に、エマがハッキリと言い切る。

「ユウゴ達にも今のこと話して、意見聞いてくる。」言うが早いか走り出そうとしたエマが
ドンッ。 前方にある何かにぶつかった。

「聞くまでもねえ。」それは戸口に立っていたユウゴだった。
「最高じゃねぇか。食用児のいない世界、やってみろ。」
そこにルーカスや猟場のみんなも入ってくる。

「……いいの?」エマが素直にみんなに尋ねる。
「ユウゴやルーカスや猟場のみんなは、先に逃げる選択肢(みち)だってあるんだよ。」

「先になんて逃げたくない。」テオがきっぱり否定する。
「水臭いいぞ。」「今度は俺達に力にならせてよ。」
ヴァイオレットやナイジェルも笑顔で返す。

「一緒に人間の世界へ連れて行ってくれんるんだろう?」ユウゴも笑って口を挟む。
「エマについていく、みんな同じ思いだよ。」ルーカスも優しく微笑む。
ケガもすっかり良くなったオリバーやジリアンもエマに握手を求める。

この時、みんなの気持ちが、笑顔が、未来へ向けて一つになっていた。

そんな中、エマは心に誓う。「フィル…待っててね。」

遠い森の中、鬼の娘ムジカの心に何か響くものがあり……その口元は微笑んでいた。

(ムジカ、頑張るよ。 エマはムジカにもらった〝お守り〟を握り締める。)

同じころ――――
新農園にいるノーマンも「仲間に会いたい想い」を密かに胸に燃やしているのであった。

みんなの笑顔と共にエマ達のこれからの目標がさらに具体的な形で提示されていく。
そしてユウゴとルーカスとGPの仲間たち―――全員が自然な形で合流していく。
みんなが一つになり、心地良い空間が生みだされる。

このまま最終回――、と言われてもおかしくないくらいの美しい時間が流れていく。
しかし、これは新たな〝困難への挑戦〟の始まりなのである。

4.暗躍の影

その頃、数多くの食用児の標本のカプセルが並ぶ前で、一人の男が携帯電話で静かに会話していた。

「バイヨン卿の遺体をようやく見つけました。」相手の報告の声が聞こえる。
「彼の家来たちでも見つけられなかったんだろう?どこにいた?」男は携帯に囁く。

「はい、地下豪深くに埋もれて…」と、相手。  「それで?」と男は問う。
「食用児の死体は未だ一人も見当たりません。」

「おかしいな、卿らは狩りをしていた筈なんだが…」男は声を大きくする。
「ご苦労、もうそこから引き上げていいよ。」

男はさらに思考する。
GF(グレイス=フィールド)の脱走事件から僅か半月後、GP(ゴールディ・ポンド)の破壊装置が作動した……。

「偶然かな、兄さん。」男の口が歪む。
「どうであれ逃がさないよ。食用児(かれら)は、この世界に必要なんだ。」
電話の声の主は、いやらしい笑みを湛えていた。

この男こそ、ミネルヴァさんを裏切って殺した男、ピーター・ラートリーその人であった。

とうとう人間サイドの黒幕、ピーター・ラートリーが登場する。
彼の嫌らしい微笑みがエマ達を苦しめることを暗示しているようで………。

早くこういう輩は痛い目に遭うべきだ!と思っている読者は少なくないはず!
ピーターになんか負けるな、エマ!

約束のネバーランド98話の考察

新章2回目の今週は〝希望〟と〝融和〟の物語である。

おそらく、レイをはじめとした仲間たちは「エマと出会った瞬間」に、彼女についていくこと、いや、彼女と一緒にいることを「直感」と「本能」で決めていたのではないか。
そしてエマと出会った瞬間に、全てを超越して(フっ飛ばして)彼女の「人間性」と、「誰にも真似できない鋼の意志」を、圧倒的な速さで理解したのではないだろうか。

みんなを包み込むエマの「優しさ」と「強さ」は遠くにいるムジカやノーマンにもしっかりと伝わり、それぞれの胸と心を熱くさせる。

彼等にもエマの気持ちが痛いほど理解できるのだ。

これらの「心の絆」を武器にして、この世界を打ち砕き、「心の灯り」で闇を照らし出すエマの次なる活躍は、来週以降のお楽しみとなるのだが、彼女の希望のエネルギーはいつも読者のもとへと休みなく届けられている。

その彼女のパワーをしっかりと受け止めて、来週の冒険やミッションに備えようではないか。我々もエマ達と一緒にこれからも世界を変えていけるのだから。

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