キングダム【ネタバレ】第570話
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【 楊端和とバジオウ 】
「命にかえても守り抜く」
楊端和に対するバジオウの誓い。
秦国の為でも、山の民の為でもなく、
楊端和の為に戦うバジオウ。
満身創痍、瀕死ともいえる状態にも関わらず犬戎族をザクザク斬り倒していきます。
その姿を見ていた犬戎兵達がザワつきます。
「な、何だこいつは・・西の山界にはこんな奴がいるのか・・」
「こいつはまるで、野獣そのものじゃねェかよ!」
倒れても倒れても立ち上がり、なりふり構わず相手を斬り続けるバジオウ。
楊端和を担いでいた犬戎兵も首を斬り落とされています。
どのくらい時間が経ったのか・・
犬戎兵らの死体が無数に転がる中、
楊端和が意識を取り戻します。
すぐ横ではバジオウが膝を着いたまま上半身だけで犬戎兵らと戦っていました。
楊端和はバジオウに気付きますが声をかけません。
バジオウに絶大な信頼を置いているのでしょう・・
この時、楊端和は近づいてくる”音”に気付きます。
バジオウは自分にまとわり着いていた犬戎兵らを倒し切ったところで力尽き、地面に倒れこんでしまいます。
ガクッ
それでも尚も立ち上がろうとするバジオウに楊端和が声をかけます。
「もういいバジオウ、お前のおかげで援けが間に合ったぞ・・」
その瞬間、
森からから山の民の援軍が現れます!
ドンッ
【 山の民連合軍 vs 犬戎軍 】
現れたのはシュンメンの軍でした。
ドガッ
楊端和の居場所を山の民軍に覚られないように、笛を使わずにおいた犬戎兵たちは驚きを隠せません。
「バカな、笛は止めていたはずだ!」
訝しがる犬戎兵らにシュンメンが言い放ちます。
「お前らの笛が止まって焦ったが・・動き方から大体の方向はつかめた・・」
「それに何故か感じるんだよなァ・・」
「仲間の悲痛な心の叫びってやつはよ!!」
犬戎兵らが隊形を組んで迎撃態勢を取り、
動けなくなっている楊端和を捕らえようと、犬戎兵二人が楊端和に近づいたその瞬間、タジフが馬に乗って現れ、二人を棍棒の先に岩を刺したような大型の武器でふっとばします!
ドゴーン!
馬を降り、楊端和を抱きかかえ保護するタジフ。
力尽き横たわるバジオウを目にします・・・
楊端和を部下に預け、タジフは怒りをぶちまけます!
「#%&$!!」
ちょっと何言ってるかわかりませんが
シュンメンが代弁します。
「ああタジフ、こいつら俺ら楊端和族を本気で怒らせやがったぜ!」
さあ反撃!というその時、遠くから「ブォーブォー」という笛の音が聞こえてきました。
その音を聞き犬戎兵らが一安心といった顔をみせます。
「ようやく来られたようだな」
ド ド ド ド
ぃやっと、犬戎王ロゾと舜水樹率いる趙軍本隊が追撃隊のすぐ近くまでやって来ました。
慌てる山の民。
「この森のすぐ外だ!この気配、数千は来てるぞ!」
保護されている楊端和が慌てるなとでも言うように山の民に声をかけます。
「いや、他の軍もいる」
ペヨーー ペヨーー ペヨーー
たしかに、わずかに違う音が聞き取れます。
楊端和が言います。
「あの趣味の悪い角笛の音は・・・フィゴ族の軍だ」
ド ド ン !!
【 山の民フィゴ軍 vs 趙・犬戎連合 】
犬戎三兄弟の末弟であるトアクの首を矛の先に掲げ、フィゴ族が登場。
楊端和追撃中の犬戎王の軍を眼下に捉え、フィゴ王がニヤつきます。
「端和の危機と聞いて来たが・・これは犬戎王の軍!?」
笑みを浮かべながらフィゴ王はすぐさま突撃を開始!
「完璧ではないか!」
何が完璧なのでしょうか・・
それはフィゴ王の言葉に現れています。
「この戦の勝利と共に、楊端和の股を我がものに!!」
犬戎王軍がフィゴ軍の奇襲に気付きます。
その様子を舜水樹が見て、ロゾに言います。
「厄介な軍が来たぞ 犬戎王」
ロゾもフィゴ王同様に笑みを浮かべながら、まるで大歓迎とでもいいたげに舜水樹に答えます。
「雑魚が何人湧こうが、このロゾの相手ではないわ」
ロゾが軍に指令を出します。
「反転だ!先に見苦しい裸族共の皮をはぐ!!」
キングダム 第570話 END
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キングダム第571話考察
ついにバジオウは誓いを破りませんでした。
カッコ良かったですね・・
楊端和が遼楊城(犬戎の城)に再結集という指令を各族長に出していたにも関わらず、シュンメン軍・タジフ軍、そしてフィゴ軍までもが楊端和救出を優先しました。
作中で今回、山の民連合のことをシュンメンが楊端和族と言っていました。つまり家族であると。
それは楊端和抜きには考えられない家族なのでしょうね。
【 フィゴ王とロゾの戦い 】
やはりリョウ楊で敵と対峙している時のフィゴ王とバジオウの会話は伏線であったようです。
「どこよりも戦果をあげて、楊端和が股を開くのを夢みて戦う」
トアク如き2ページでいなくなった戦果では股は開かないでしょう・・そもそも開きませんが。
フィゴ王は大きな戦果ロゾとマッチアップ決定。
犬戎族らの懐柔があるとしたら、ロゾは最も邪魔な存在です。
ここで”さようなら”なのか、城前で”さようなら”なのか・・
フィゴ軍と犬戎王軍とでは数に開きがあります。
フィゴ軍は相当苦戦を強いられるはずです。
タジフ軍とシュンメン軍は楊端和の護衛で援護には来られないでしょう。
フィゴ王無双が始まる予感がします。
「ロゾ如きに股はやらん!」てとこでしょうか。
【 リョウ楊城(犬戎の城) 】
犬戎族が寝返ると想定して考察します。
楊端和と舜水樹もマッチアップ決定でしょうけれど、今の満身創痍の楊端和では、まともにやり合えません。
楊端和の戦いのセオリーである”真正面から敵を叩き潰す”には無理があるでしょう。
いずれにせよ、この森で舜水樹が”さようなら”とは思えないのです・・
なぜなら”あの”李牧が大将にした男です。
このままでは兵糧焼いて、楊端和を誘き出したつもりになっていただけの男で終ってしまいます。
さすがにそれはないでしょう・・
猿手族が首尾よく城を制圧するにせよ、犬戎の家族を人質にとるにせよ、その結果を犬戎族や趙軍が知らなければなりません。目にしなければ信じないでしょう。
それは当然、舜水樹も。
そうなると、”さようなら”の地は今いる場所ではないように思えます。
報告を受けて城に急いで戻るのか・・
楊端和を城まで追いかけて知るのか・・
犬戎族が寝返った状態で戦闘をするような愚将ではないでしょうから、その場合、舜水樹は撤退を選ぶのではないでしょうか。
もし舜水樹が今いる森で討たれた場合は公孫龍が趙軍を撤退させるお役目となりますね・・
だから原先生は公孫龍を生かしたのかな?
【 犬戎族とその家族 】
犬戎族が寝返るには、ロゾの死と家族の保護の確約が必要です。
犬戎の家族らが大人しく拘束、或いは協力するにも、ロゾの死と、その後の犬戎兵らの保護の確約が必要でしょう。
つまり、ロゾの死と保護確約がそれぞれ絶対条件になります。
【 舜水樹 】
ロゾの死はともかく、保護確約には楊端和の存在が必要となりますので、やはり舜水樹はこの森で”さようなら”か、ズルズル城まで楊端和を追いかける期待はずれの大将というこになってしまいますね。
何かあるような顔してるんですけどねぇ・・