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キングダム【ネタバレ】「挽回の機」と572話考察

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キングダム【ネタバレ】第571話

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【 山の民連合・フィゴ軍 vs 趙・犬戎王軍 】

シュンメンとタジフの軍が、楊端和を守りながら森の外へと抜けます。
そこではフィゴ軍と犬戎王ロゾの軍が激しい戦闘を繰り広げていました。

ドゴ!

フィゴ王ダントが犬戎兵を薙ぎ倒します。

「いけェィ フィゴの勇者共よ!犬戎王の首を取れェィ」

ダントの雄叫びの下、フィゴ軍兵らが犬戎王を目指し突き進みます。

ドギョ!

犬戎王ロゾがフィゴ軍兵を薙ぎ倒します。

「王はここにおるぞ! 遊んでやるわ裸族共!」

ロゾの武力とその姿に圧倒されるフィゴ軍兵たち。

「で、でかい!ダント様よりさらに二回りは・・」

【 楊端和・シュンメン軍・タジフ軍 】

森から抜け出たシュンメンたちは、フィゴ軍と犬戎王軍の戦況を見ています。
フィゴ軍に加勢をするか、楊端和を今のうちに逃がすかを検討している時、楊端和が崖の上の軍に気が付きます。

楊端和を追って戦場を越えてやって来たのは山の民連合だけではありませんでした。

崖の上に現れたのは犬戎三兄弟のブネンの軍でした。

【 崖の上・ブネン軍 】

ブネン軍の犬戎兵がブネンに報告します。

「下の乱戦はロゾ様の軍」

「森から出て来ている小隊は楊端和の一団です」

相変わらず無表情で無言のまま戦況を見ているブネン。

部下の兵がブネンに進言します。

「私の隊で楊端和を捕らえます」

「ブネン様はロゾ様の援軍に・・

するとブネンが部下の言葉を遮るように

「いや、俺が楊端和をやる」

驚く犬戎兵たち・・

「お前達は王の援軍に行け」

そう言うとブネンは自ら崖を下り始めます。

「二百騎ついて来い」

そんなブネンに驚きながら付いていく犬戎兵らは不安を口にしていました。
万が一ブネンがロゾよりも先に楊端和を捕獲、或いは殺しでもした場合、
ブネンだけでなくブネン軍の兵までロゾの怒りを買って我々はただではすまないぞ、と。

【 山の民連合 vs ブネン軍 】

楊端和を守る山の民の兵らが、崖から進軍して来るブネンの小隊に迎撃態勢を取ろうとしたその時!

ドガン!

ブネンの後方で犬戎兵の首が飛び散ります!

ブネン、楊端和、ダントがその異変に気付きます。

犬戎兵の首を刎ねたのはメラ族の新族長キタリ。

キタリが叫びます。

「やっと追いついたぞ クソブネン軍がっ」

キタリの後ろから遅れて壁も現れます。

「キタリ殿っ 一人で行きすぎだ!大丈夫かっ」

ブネン軍の後方から現れたのは

カタリの仇討ちに燃えるメラ族の軍と壁の軍でした。

キタリと壁は崖下の乱戦に気付き驚きます。

キタリは即座に戦況を確認し、楊端和の狙いを確信。

壁にそのことを告げます。

「今がリョウ楊の戦いの決着の刻だ!」

さらに続けます。

「私がブネンを討ち楊端和を助ける!」

「壁将軍、お前はロゾの首を取りに行け!」

その言葉に驚く壁。

「え”っ」

キタリは過去に楊端和が自らを囮にした戦いを好んで用いていたことを思い出し、
今回楊端和がその戦術を実行したことを瞬時に気付いたのです。

「この機に全てがかかっている・・・」

この戦術は何度も通用するものではありません。
キタリの言葉がそれを物語っています。

キタリが壁を鼓舞します。

「楊端和に・・我々に男であることを見せてみろ!!」

壁が覚悟を決めます。

「壁隊っ 下の乱戦に突撃するぞ! 狙うは犬戎王の首だ!」

キタリも号令します。

「メラ隊はにっくきブネンを討つ!!行くぞ!」

壁隊とメラ隊が分かれ、それぞれ崖下に進軍開始。

キタリが壁に言葉をかけます。

「武運を祈るぞ」

平地の人間を嫌っていたキタリが、仲間として壁を認めたから出た言葉でしょう。
壁もその意を感じたようです。

「オオ キタリ殿も武運を祈る!」

【 フィゴ王ダント 】

崖の上を見上げ、援軍がメラ族ではなく、壁軍なのを見て少々ガックリなフィゴ王ダント。

「まァ 来ぬよりかはマシか ッハハ」

ダントが回りの戦況を見て感心します。

「ここまできれいに楊端和の術中にはまっているとは!」

ダントを囲む犬戎兵らが訝しがります。

「罠にはまったのは山の王だっ はめられたせいで今 楊端和は追いつめられているだろうが!」

ダントは不適な笑みを浮かべながら犬戎兵に答えてやります。

「確かに追いつめられている・・」

「お前達の城から遠く離れたこの地でな」

この犬戎兵とダントのやりとりを近くで聞いていた舜水樹は、ダントの意味ありげな言い回しに違和感を感じます。

「城・・・!?」

何かを察した舜水樹は後方にいる趙軍の元へ急ぎます。

ドッ

ダントの前方で吹き飛ばされるフィゴ軍の兵たち。

「ダント様っ 来ます!」

ドドッ

たった今、
敵の襲来を告げたダントお付きの兵達の首が飛ばされます。

そしてついにダントの眼前に現れた犬戎王ロゾ!

ダントも目は血走り、大きな戦果ロゾを目の前に興奮度MAX!

ダントが言い放ちます。

「死王に代わり大族フィゴの王ダントが貴様を討ち このリョウ楊の最後の夜を終らせるぞ!!」

ゴゴゴゴゴッ

キングダム 第571話 END

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キングダム第572話考察

メラ族と壁軍、そして犬戎ブネン軍が乱戦に加わる事となりましたね。
これらの軍はリョウ楊城近辺で戦闘になると思っていました。

乱戦参加ということは今、リョウ楊城には城外、城内含めて趙軍、犬戎軍が”ほんとに”いませんよって事なのでしょう。

これは舜水樹のミスというか・・原先生のご都合というか・・

【 ブネン 】

ブネンがロゾの援護に回らないのは己の野心の為でしょう。

ロゾが討ち取られることすら望んでいる可能性があります。

楊端和を討ちに向かったということは、
たった二百騎でも楊端和を捕獲・討つ自信なり策があるのでしょうし、
ロゾの怒りすらも覚悟してとかではなく、ロゾが討たれる確率、或いはロゾを戦死させる算段があっての行動とも考えられますね。

なんせブネンですから。

でもキタリに討たれちゃうんでしょうね。

【 壁将軍 】

キタリにその気にさせられ犬戎王に向かう壁がラストページに小さく描かれていましたね。

間違いなくキーマンでしょう。

今回のリョウ楊での戦いは壁の動きが戦局に少なからず影響を与えてきました。

原先生は楊端和にほとんど汗を描きこみません、しかし今回のリョウ楊の戦い開始早々に、壁軍が暴走気味との報告を受けた時に、楊端和に汗を描き込んでいました。

楊端和にとって山の民の行動は読めるのです。
しかし壁の行動がいまひとつ読めない。
もちろん信頼しているのは間違いありませんが・・

そんな読めない壁がロゾに突っ込んでいきましたね、楊端和のレアな汗が見れるかもしれませんよ。

【 舜水樹 】

城に向かいそうなので、戦死はさせない方向のようですね。
この戦いに敗れ、汚名返上に燃える将として再登場してくるんではないでしょうか。

リベンジがらみのお話を原先生は大好きです。

【 フィゴ王ダント・犬戎王ロゾ 】

今回、やたらとロゾの身体の大きさが誇張されて話が描かれていました。
兵たちに話をさせ、画もいつにも増して誇張されています。

ダントは苦戦するでしょう・・討たれるかもしれません・・

しかし、ドジっ子壁がいます。
ダントには壁の力も、ブネンの策も、関係なくロゾを倒してもらいたいところですが、何かしらのアシストなりハプニングありきでの戦いになりそうですね。

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