ブラッククローバー【ネタバレ】171話「眠れる獅子」
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前回、転生しエルフ化してしまった”紅蓮の獅子王”副団長であるランドールの強大な力を前にして、団員たちが絶望しているまさにその時。
“紅蓮の獅子王”団長の弟であるレオポルドの一喝で闘志を取り戻した団員達。
ベランダから団員たちを見下ろすように腰を落としたランドールから「オレの魔(マナ)であふれたこの場でオマエはロクに魔法も使えなかったじゃないの」と言い放たれる。
しかし、先ほどのレオポルドの言葉を聞いた団員たちが立ち上がる。
「レオの言う通りだ!!戦える上級魔導士で一斉にかかれ!我らが副団長の目を覚まさせるのだ!”紅蓮の獅子王”の誇りを見せろォー!!」と上級魔導士たちが奮起した。
そんな上級魔導士たちにランドールは「暑苦しい人間共だね。アンタら程度が何人で何度来たって無理だってのにさ」と一蹴する。
ランドールは飛び上がると攻撃を避け、地上に降りて攻撃を開始した。
空気魔法”爆裂空波掌“を繰り出し、空気の塊を飛ばし、団員たちを攻撃していった。
さらに空気魔法“砕破空圧弾”を繰り出して、団員たちを吹き飛ばし、さらには本拠地まで破壊していった。
しかし、本拠地の中には昏睡状態の“紅蓮の獅子王”団長のフエゴレオンがいるので、中で団長を守っていた団員たちは動揺を隠せない。
本拠地の外では依然として、激しい戦いが繰り広げられていた。
「最強の団って…笑わせてくれるよ」とバカにしたように呟くランドール。
ランドールのマナが満たされている空間で、レオポルドは意識を集中させ、炎魔法を繰り出した。
ランドールは「魔法出せたじゃないの。けど残念」と言い、レオポルドの炎魔法を自らの空気魔法で打ち消した。
その直後、レオポルドに対して大気魔法“砕波空圧弾”を放ち、攻撃した。
しかし、レオポルドもランドールの見えない空気の攻撃を感じることで避ける事に成功した。
マナの強力な空間で目に見えない大気魔法と戦う事で、マナを読む手掛かりを掴みかけているレオポルド。
それに対して「さすが王族だ。とんでもないセンスと成長速度」と言い、ランドールもレオポルドの実力は認め始めていた。
団員たちが3人立ち上がり、レオポルドに対して言い放った。
「レオ!オマエはいつかこの団を統べる者になる!だからこの場は戦えない皆を連れ逃げて生き延びろ!オレ達が時間を稼ぐ!行け!」と言われるが、レオポルドも食い下がる。
「オレはまだ共に戦える!」と言い放ち、あと少しで何か掴めそうだと、先ほどランドールの大気魔法を避けた時の感覚を自分のものにしようとしていた。
しかし、レオポルドが駆け出そうとした瞬間、膝から崩れ落ちた。
ランドールの強力なマナがあふれるこの空間での戦いが、思いのほかレオポルドの体力を削っていた。
駆け寄ろうとする団員たちを弾き飛ばし、ランドールは「いずれ団を統べる者か。悪いがここで摘ませてもらう」とレオポルドにとどめを刺そうとしていた。
「人間…特に王族には…凄絶な死を!」と言い、ランドールが上空に手をかざしたその時、上空からフエゴレオンの元に何かが急降下し、本拠地が炎に包まれた。
その炎は敵を感じさせることなく、それだけでなく温かく、包み込むような炎だった。
すると本拠地の扉が開いた。
その扉から出てきたのは、右腕に炎を纏った“紅蓮の獅子王”団長のフエゴレオンだった。
「よく戦ったなレオ!だがまだまだだ!!」とフエゴレオンが言うと、団員たちは安堵し、レオは涙ぐんだ。
「ここからは私がやる」とフエゴレオンが、ランドールと相対する。
「“紅蓮の獅子王”団長として…オマエの兄として!!私は二度と負けん」とフエゴレオンは言い放った。
ブラッククローバー171話感想
今回はレオポルドの成長は目を見張るものがあったと思います。
“紅蓮の獅子王”団長の弟として、“紅蓮の獅子王”一団員として、レオポルドの言葉や戦いに団員たちが勇気づけられた場面は感動しました。
ランドールのマナが満たされている空間で、レオポルドも団員たちも魔法も思う通りに使えない中で良く戦ったなと思います。
しかも、空気と言う見えない武器を扱うランドールに対して、レオポルドが戦いの中でマナを感じる戦い方を編み出したのは、さすがのセンスだなと思いました。
ランドールもレオポルドのセンスと成長速度は認めた上で、王族という事で余計に憎悪が増していたように感じました。
レオポルドにとどめを刺そうとしたまさにその瞬間に、本拠地の扉からフエゴレオンが出てきた時は、格好いいとときめいてしまいました。
タイミングと言い、良く戦ったなとレオポルドに声をかけている様子は、ドキドキさせられました。
レオポルド達も自分たちでどうしようもなくなった時に登場したので、安堵感は半端なかったと思います。
レオポルドですら、涙ぐんでいたので、“紅蓮の獅子王”団長不在の責務を全うしていただけに、フエゴレオンが出てきて安心したのかもしれません。
また最後にフエゴレオンが言った「“紅蓮の獅子王”団長として、オマエの兄として、私は二度と負けん」との言葉には、自分に対しての決意を感じて、感動してしまいました。
ブラッククローバー172話考察
今回も転生し、エルフ化したランドールとの決着はつきませんでした。
次回からはフエゴレオンvsランドールとの対戦が始まるとは思いますが、団長と副団長の戦いには目が離せないと思います。
ランドールもエルフ化によって魔力も上がっているし、団長としてフエゴレオンと戦ったらどうなるのか、注目したいと思います。
最後の方にランドールが言っていたサラマンダーという言葉も気になりますが、それがどういう意味なのかはまだ分からないところです。
ユノ達の行方も気になりますが、多分王都には入ってきている予感はします。
それまでのエルフとの戦いなどはあるとは思いますが、アスタが王都に来ている時にユノもいる気がしています。
これまで騎士団の団長・副団長が転生し、エルフ化している現状でエルフ達と戦うにはまだまだ戦力を集めないといけないと思います。
これから他の団の動向も描かれるのを期待しています。
今後の展開を楽しみにしています。
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