【 キングダム 597話 あらすじネタバレ 】
旧三大天・藺相如が愛弟子二人に遺した言葉とは・・・
【 馬丘の戦い 】
かつて藺相如は「馬丘の戦い」において王騎と中華についての話をしたことがあった。
時は遡る・・
小川を挟む形で向かい合う趙・藺相如軍と秦・王騎軍。
対峙する藺相如と王騎・・
「会いたかったぞ 会ってお前の顔を見てみたかった 秦六将王騎 」
『ココココ 遠慮せずもっと近くで見て頂いても構いませんよォ?』
藺相如は王騎に良くも悪くもお前達は大いに”無邪気”だと話します。
それは王騎の主である秦・昭襄王からきているものであると。
その無邪気さが秦を強くしていることは間違いないが・・
「だが それだけでは 届かぬ」
届かぬということは、まだその刻ではないということ。
中華はまだ熟しきれていないと。
「だが俺達がやっていることに意味がないということではない・・逆に俺達にも重要な役割が」
『中華を塾させる役割とでも?』
藺相如は人は思いを紡いでいける生き物だと話します。
人はずっとつながって生きている・・
もう随分と前からずっと中華は”かの日”が来るのを待っていると。
「王騎よ・・お前も少しはわかっているはずだ」
王騎の背後に秦軍の援軍が近づいて来るのが見えます。
ドドドド
藺相如は去り際に王騎に言います。
「武運を祈れ 俺も祈る」
『・・・ココココ 一体誰のです?』
「さァ 誰のだろうな」
【 信 vs 趙峩龍 】
時は戻り、ついに向かい合う信と趙峩龍。
信の右手には亡き王騎の矛・・
趙峩龍はその矛を見つめ、亡き主が臨終間近に言った言葉を思い返します。。
藺相如は趙峩龍と尭雲に争いにうんざりしている中華は一つになりたがっていると話していました。
中華が一つになる・・それは容易なことではない・・
いずれは機が熟す刻が来る・・しかし、もしそこで失敗すれば・・
永劫に中華は分裂したままで、延々と戦い続けるやも・・
中華がひとつに・・それは願わくば趙の手によって成したいところだが、その剣は他の国の手にあるやも・・
「伝えておきたいことが二つある・・一つ目はもしいつの日かその剣を手にする敵に出会った時は・・」
「全てをかけてそいつを殺せ」
「お前たちが背負うもの全てをぶつけてそ奴を打ち砕け!」
藺相如の言葉を胸に趙峩龍は信に対して渾身の力を持って矛をを振り下ろす!!
ドゴォッ
矛で受けるものの弾き飛ばされる信。
「ヌオオオオオオッ!」
雄叫びなど上げたことがない趙峩龍の咆哮!
間髪入れずに信に対し矛を振り下ろす!
ドギャ
趙峩龍の”重い”一撃を今度は飛ばされることなく受け止める信。
「ルオアァァ!」
キングダム 第597話 END
【 キングダム 598話 考察 】
趙峩龍や尭雲を藺相如という伝説フィルターを通して見させられているため、今週の一騎打ちもイマイチ気持ちが上がりません。
同じ伝説でも廉頗とは違います。
亡霊相手ではいかんともしがたいものがありますね。
【 ひと紡ぎの大秘宝 】
なにやら週刊少年ジャンプの看板漫画に出て来そうなセリフを藺相如は話していました。
ワンピースで白ひげが言っていた言葉を思い出しますね。
藺相如の人は思いを紡いでいける生き物だって言葉は名言になりそうです。
しかし思いは欲望です。
欲望を実現させるには衝突は避けられません。
なぜなら人はそれぞれに欲望を持つ生き物ですからね・・
いろいろな手段方法を考え、それを用いて己が欲望を通そうとする生き物。
話し合い・多数決・法・罰則・・・そして暴力。
政も統一に暴力を用いることを否定していません。
政がしていることは中華の平和安寧のためという己の欲望を実現叶えるための行動に他なりません。
信だってそうです。
大将軍になりたいとの思いは亡き友との約束から来ていますが、紛れもなく信の欲望です。
人なんぞに中華統一なんて大それたことは決して綺麗事で成しうることなど出来ないと藺相如は言っているのですね。
まして一朝一夕で出来ることでもないのだと。
我々は「秦による中華統一」なんて響きの良い言葉に騙されているんですよ。
実のところは「秦による中華征服」に他なりません。
勝者がそれまでの歴史を否定し己を正当化していくのです。
政のやったことは後世に評価されるものが多いですが、そうでないものもあります。
この先も藺相如の言ったように思いは紡いでいくのです・・・中華のアチらコチらで。
【 趙峩龍と尭雲 】
二年以上前から映画公開に合わせて作り上げたキャラ。
ついにそんな二人のクライマックスがゴールデンウィークに訪れるのです。
我々は商業キャラ・趙峩龍&尭雲として記憶し、瞬く間に忘れ去るでしょう。
そして僅かしか出ていない藺相如を記憶に留めるのです。
【 あのォ・・別動隊は? 】
趙峩龍が秦・右翼本陣に向かわせた別動隊はどうなっているのか今週も教えてくれませんでした。
河了貂の見せ場はもうソレしか残っていないのに・・・
河了貂の下にいる主だったキャラは留守か寝込んでいます。
戦術で対応するしか無い状況なのです。
「祈りの河了貂」なんて通り名にならないためにも無名の兵を用いて別動隊を迎撃してもらいたいと願っています。
【 遊撃隊 亜花錦 】
戦場を引っ掻き回す役目のハズですが登場しません。
まさか趙峩龍の別動隊を持ち前の勘の鋭さでどこかで迎撃してませんよね・・
河了貂のためにも別動隊を相手にするのだけは止めてもらいたい・・
亜花錦はこれからの世代に入るのでしょうし、人気ありますので心配です。