キングダム【ネタバレ】第572話
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【 遼楊城・城壁上 】
舜水樹率いる趙・本隊と、ロゾ率いる犬戎・本隊が不在の遼楊城。
楊端和から密命を受けたエンポ爺率いる猿手族が城内になだれ込みます。
突然の奇襲に犬戎族の兵たちは驚きます。
「この敵の数は一体どこからっ」
猿手族のクライミング力による奇襲により城内は騒然。
「とにかく城外に出た軍が戻るまで粘るのだ!」
一方、クライミングによる疲労が抜け切れないままの乱戦に息があがる猿手族の兵たち。
「ハァハァ・・ハァ・・う・・・腕が上がらねぇ」
そんな兵たちをエンポ爺が鼓舞します。
「弱音を吐くな、外はもっと苦労しておる」
外とは楊端和たちのこと。
戦場で突っ立っている敵のジジイを犬戎兵が見逃すはずがありません。
「何だこのじじィ!」
当然の反応でしょう。
犬戎兵3人がエンポ爺に襲いかかります。
ドン!!
あっという間に犬戎兵3人を素手で倒す”青猿”と”赤猿”の二人。
どうやら猿手族の中でも一目置かれるほどの猛者であり、徒手空拳のスペシャリストのようです。
その二人にエンポ爺が言います。
「儂の守りはよい、行け!」
ドン ド ド ドッ
コテコテと転がり倒されていく犬戎兵たち。
「ふたりに続け!一気に中まで制圧するぞっ」
士気の上がる猿手族。
夜が明けてくる空を見上げ、エンポ爺が呟きます。
「日の出までに城は取る・・お前達も必ず入城しに来るのだぞ」
その言葉は楊端和へ向けてのものでした。
【 犬戎族・ロゾ vs 山の民連合・ダント 】
ロゾの圧力ある打撃を矛で受け続けるダント。
ゴ ゴ ゴ
ドッ ゴッ
たまらず馬ごと弾き飛ばされるダント。
ドゴ!
二人の戦いを見守っていたフィゴ軍の兵らがたまらず加勢します。
「くそォ ロゾを殺せェ」
バンッ
ドドドドド
加勢に来たフィゴ兵らを細切れにしていくロゾ。
飛び散るフィゴ兵らの首、首、そして首。
【 キーマン・壁 】
忘れてはいけません・・
この二人の戦いに加勢にきているもう一人・・
ロゾの後方から飛び散るフィゴ兵らの首を壁が見ていました。
ロゾの圧倒的武力を前に壁も壁軍も声が出ません。
それでも壁は兵たちを鼓舞します。
「ひるむな突っ込め!我らの手で犬戎王を討ち取るのだ!」
その言葉は己自身への鼓舞でもあるでしょう。
【 犬戎三兄弟ブネン vs 山の民連合・キタリ 】
楊端和に狙いを定め、崖を下りたブネンとブネン軍200騎。
ブネンの視界にタジフたちに守られている楊端和が映ります。
「楊端和・・・」
同じように楊端和にもブネンの姿が目に・・
と思いきや、楊端和はブネンを追ってきたメラ族を見ていました。
「カタリの姿がない・・・」
無視されてるとは知らないブネンの後ろ、ついにキタリが追いつきます。
振り返るブネン。
蛇剣を血に染めたキタリがブネンを見据えます。
睨み合う二人・・
先にキタリが口を開きます。
「意外と早く会えたな クソヤロォ」
ブネンがカタリを殺した時同様に、部下に指示を出します。
「・・・行け」
三人がかりで動きを封じ、封じた兵士ごとブネンが斬るという、例のアレです。
襲い掛かる捨て駒犬戎兵三人。
バッ バッ バッ
メラ族の兵士三人が捨て駒犬戎兵三人の動きをそれぞれ止めます。
「同じ手で族長を二人も失うわけにはいかぬ」
それを見ていた楊端和。
「メラ族はカタリを失ったか・・・」
メラ族の士気の高さの理由を悟ります。
ブネンの繰り出した汚い戦法にキタリが吐き捨てるように声に出します。
「クソは最後までクソなんだな」
カチンときたブネン、キタリに突っ込みます。
ドッ
片手でいなすキタリ。余裕。
ブネンの右手の指をまずは切断。
ポロポロッ
何が起きたのかさえわからない速さ。
「カタリは私の十倍速かった」
ブネンは左手で矛を振り下ろす・・間も与えてもらえず手首を切り落とされます。
ビュンッ
「カタリは私の百倍強かった・・」
ブネン、ようやく自分が置かれている状況のヤバさに気付く。
「行けッ」
部下に指示を出しつつキタリに背を向け逃げるブネン・・
キタリの目から涙があふれます。
「お前なんかに・・お前なんかにッ!」
キタリがブネンを追いかけ背中から斬りつけます。
「死んで詫びやがれ クソヤロォ!」
ズババババババババババ
ッ
ブネン、顔から腕から細切れに・・
ドジャ
地面に転がり落ちるブネン。
沸き立つメラ族。
キングダム 572話 END
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キングダム第573話考察
【 遼楊城の攻防 】
猿手族は素手でも戦う種族のようですね。
もちろん短刀でも戦っていますが、犬戎兵を殺すまでには至らない場合もありそうです。
なぜ猿手族が城取りに選ばれたのかっていう理由のひとつがココにありそうな気がしますがいかがでしょうか。
とはいえ、ここまで殺し合いをして、ハイ、仲直りってのが難しいのは現実世界で立証されていますし・・
それでも、一読者として、山の民連合に犬戎族加入の線を消してほしくないんですよね・・。
コスプレ集団としての幅が広がるチャンスなのですから。
【 ロゾとダント 】
ダントは吹っ飛ばされはしましたが、ロゾの太刀筋を完全に見切っているように見えます。
単純な力ではロゾに劣っているようですが、ダントには余裕さえ感じます。
犬戎三兄弟がゴバ以外はメッチャ弱かったですし、意外とロゾも大したことないのかもしれません。
それでも相当タフそうなので、ちょっとやそっとじゃ倒れないでしょうね。
【 壁 】
自身を鼓舞し、ロゾに立ち向かう壁。
でもロゾの背後から。
ブネンの様に、
味方(フィゴ軍)に矢が当たることを考えずにロゾの背後から矢を撃ち続ければロゾを討ち倒せるでしょうけれど、
秦軍でそれが出来る将は二人ぐらいでしょう。二人ともこの戦場にはいません。
壁はダントとの連携を考えるはずです。
囮となりロゾの的になるのか、
正攻法で馬に攻撃を集中させて、ロゾを馬上から引きずり下ろすのか、
いずれにせよ、ロゾにトドメをさすのが壁なのか、ダントなのかが気になりますね。
私は史実から解放されている壁がトドメをさすのではないかと見ています。
【 ブネン 】
何か策があっての楊端和への襲撃かと思いきや・・
もう、カタリにあの世でミンチにされればいい。
【 キタリ 】
目的を果たしたキタリは壁の援軍に向かうでしょう。
今回の戦いで絆が生まれたようですしね。
【 まとめ 】
ロゾの命はあと2、3週と思われます。
残存犬戎兵を楊端和が説得して味方にするのか、逃がしてやるのか・・
対、舜水樹率いる趙軍を考えると、ロゾ死亡後、残存犬戎兵らを接収。
城に向かい、犬戎兵に城内で抵抗している犬戎兵らを説得させ、城内犬戎兵らも接収。
結果、減らした戦力を補充。
という流れが考えられるのですがいかがでしょうか。
そして、いよいよ
「楊端和様ハ イツモ敵ヲ真正面カラ 叩キ潰ス」
といったセオリー通りの行動に移るのではないでしょうか。