鬼滅の刃【ネタバレ】128話「御教示願う」
刀鍛冶の里では復興と移転が急がれる。
上弦の鬼との闘いで、傷付いた竈門炭次郎は 〝蝶屋敷〟で手厚い看護を受けていた。
そこで炭次郎は、訪ねて来てた「隠しの後藤さん」と歓談し、和やかなひと時を過ごす。
外では我妻善逸が、日の下にいる禰豆子に感動し、あまりの可愛さに興奮を隠せずにいた。
一方、時を同じくして〝産屋敷邸〟では——————
柱たちによる「緊急柱合会議」が開かれていた。
上弦の鬼を倒した霞柱・時任無一郎、恋柱・甘露寺蜜璃を始めとして風柱、蛇柱、岩柱に蟲柱、そして水柱と―—————
そこには錚々たる面々がそろっていた。
そこに〝お館様〟こと産屋敷輝哉の代理である産屋敷あまねが現れて会議が開かれる。
あまねの口から「日の光を克服した者が現れた」こと、そのために「鬼舞辻無惨との総力戦が近いこと」が語られる。
そしてあまねは無一郎と甘露寺に「痣」がどうして発現したのかを御教示願いたいと頼むのであった。
「では今からその方法を御伝えします。」
それに答えて時任無一郎が、静かに口を開くのであった―———————。
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1.炭次郎の平和な日常
鬼に襲われて大打撃を受けた刀鍛冶の里。
その移転と復興が急がれていた。夜になれば再び鬼が来るからである。
その頃炭次郎は〝蝶屋敷〟で、闘いで傷付いた体をジックリと癒していた。
そこで炭次郎を訪ねてくれた「隠しの後藤さん」から、炭次郎が眠っていた7日間のことを聞かされるのであった。
そこでも禰豆子のことが話題になった。
彼女がどうなっているかはまだ不明で、引き続き調べている途中だという事であった。
―—————そして屋敷外では、
「ギャアアアアァ。」 日の下で禰豆子を見つけた善逸が思いっきり絶叫していた。
「おかえり!」その善逸を見ながら禰豆子が言う。
「もう可愛いすぎて死にそう。」善逸の興奮は止まらない。
「どうしたの禰豆子ちゃん、喋ってる! 俺のため?」
どこからどう見てもウザイ善逸はさらにまくし立てる。
「太陽の下の禰豆子ちゃんも素敵だよ! 嫁いでおいで‼」
「おかえり、いのすけ。」 禰豆子がそれに明るく答える。
「!?」 善逸は、その言葉に・・・一気に「鬼の形相」となる。
「あいつ(伊之助)どこにいる? ちょっと殺してくるわ・・・」
―——伊之助は2日前にケガをして蝶屋敷に来てから、ひたすら禰豆子に自分の名前を教え込んでいたのであった。(笑)
炭次郎の静かで穏やかなひと時が、後藤さんとの歓談という形で描かれる。
炭次郎、ホントにお疲れ様‼ 前回まで瀕死で闘っていたのだから・・・・・・たまにはゆっくりと羽を伸ばすんだよ!
炭次郎の屈託のない無邪気な笑顔が見られて、ホントに最高のオープニングだ‼ 超嬉しい‼ まったく⁉
そして道化者「善逸」の超興奮状態には大爆笑‼
我妻善逸の久し振りの登場なのだが・・・・・・「再生禰豆子」にテンション・マックスでヴォルテージは上がりっ放しだ‼
しかも暴走し過ぎて「プロポーズ」までする始末。
しかしそれも禰豆子の口から「いのすけ」という言葉が転がり出るまでの話。
その瞬間の善逸の激怒顔っていったらもう‼(笑)
何の恋愛感情も悪意もない伊之助の〝してやったり!〟ってとこだね! もう笑うっきゃないか!
2.柱終結!
同じ頃、産屋敷邸では「緊急柱合会議」が開かれていた。
「羨ましいねぇ。 何で俺は上弦に遭遇しないのかねぇ。」風柱・不死川 実弥が悔し気に呟く。
「こればかりは分からん。ところで甘露寺と時任、体の具合はどうだ。」蛇柱・伊黒 小芭内が2人に尋ねる。
「ありがとう。」「本調子じゃないですけど・・・。」恋柱・甘露寺蜜璃と霞柱・時任無一郎がすぐさま答える。
「死なずに上弦を倒したことは尊いことだ。」岩柱・悲鳴嶼 行冥が合掌して涙を流しながら囁く。
「今回のお2人、傷の治りが異常に早い。何があったんですか?」と蟲柱・胡蝶しのぶが訝しがる。
「その件も含めて〝お館様〟からお話しがあるだろう。」そう言って、水柱・富岡 義勇が会話全体を締め括る。
と————————奥から着物姿の女性らしき年齢不詳の麗人が、2人のおかっぱの童と連れ立って現れる。
「本日の『柱合会議』、産屋敷 輝哉の代理を産屋敷あまねが務めさせていただきます。」と座礼する。
当主の〝お館様〟である輝哉は病状の悪化のため、公の場に出ることができなくなっていたのだ。
「日の光を克服した鬼が現れました。鬼舞辻無惨はそれを狙ってくるでしょう。」
あまねはゆっくりと静かに語り始める。
「大規模な総力戦が近づいています。」
集まった柱達は神妙な面持ちであまねの話に耳を傾けるのだった―—————。
柱全員集合! 単行本でいうと6巻以来の・・・久し振りの「柱合会議」だ!
お馴染みの恋柱・甘露寺蜜璃と、霞柱・時任無一郎にはじまって錚々たる顔ぶれが一堂に会する。
水柱と蟲柱は炭次郎に何回も関わっているので読者にとっては非常に顔馴染みなのだが、
風柱、蛇柱、岩柱の3人は謎の部分がかなり多い。
が、風柱は玄弥の兄であり回想シーンに現れたり、蛇柱も音柱・宇髄天元の引退時に現れたりと、
少しは読者の前に姿を見せてくれている。
となると・・・・・・誰が一番謎めいているかというと・・・それはズバリ岩柱・悲鳴嶼 行冥なのである!
彼は何なぜ涙を流しっ放しなの? なぜいつも合掌ポーズなの?
額の大きな傷はどうやってできたの?
等々の様々な疑問が次々と湧き上がってくるのだ!
彼の身の上や性格などはこれから徐々に明らかになっていくのだろうが、どうも変に気になるキャラなのである。
3.〝痣〟の伝承
「上弦の鬼との闘いで、甘露寺様と時任様のお2人に〝痣〟が発現したと聞いております。」
「!?」 「痣?」 名前を呼ばれた2人はピクンと居住まいを正す。
あまねは重ねて以下の伝承を淀みなく語り始める。
戦国の時代、鬼舞辻無惨をあと一歩まで追い詰めた〝始まりの呼吸の剣士〟たち。
彼等には全員に鬼の紋様似た〝痣〟が発現していたそうです。
これまでに柱の中にも、この〝痣〟が発現しない為、思いつめてしまう方が多くおられました。
それ故、〝痣〟の伝承には曖昧な部分が多く、重要視されませんでした。
だが、ただ一つハッキリと残された言葉が存在します。
「〝痣〟の者が1人現れると、それに共鳴するように周りの者たちにも〝痣〟が現れる。」
このような文言が剣士の手記に残されていました。
そして今、この世代で最初に〝痣〟が現れたのが〝竈門炭次郎〟様なのです。
ですが残念ながら竈門様ご本人にも〝痣〟の発現方法は分からないご様子でした。
ここまで語ったあまねは一息入れる。
「竈門様はひとまず置いておきまして・・・」
言葉が恋柱と霞柱の方へ向く。
「この度、〝痣〟が発現した柱のお2人が覚醒されましたので———————」
あまねは2人に丁寧に頭を下げる。
「甘露寺様、時任様、〝痣〟の発現の方法を、御教示願いたく存じます。」
おぉ!? ここで〝始まりの呼吸の剣士〟と〝痣〟のことが具体的に明らかになる!
鬼舞辻無惨をあと一歩まで追い詰めたのは、江戸時代よりも古い戦国時代の「始まりの呼吸の剣士」だった‼
そして彼等全員に〝痣〟があったことや、〝痣〟の者が現れると周りの者が共鳴するという事等々・・・・・・。
そして、今の世代では炭次郎が〝最初の痣の者〟であるという事もここで明かされるのだ!
前回の鬼舞辻無惨の過去もそうだが・・・・・ここにきて物語の「核心」に触れる重要な情報が次々と現れるではないか。
これはもう「鬼滅の刃」も、佳境に入ってきたという事なのか?
ますます目が離せないこの展開‼ 作者のシナリオ作りの上手さにはもう脱帽するしかない!
4.時任君、語る。
「御教示願います。」 あまねが厳かに座礼する。
「は、はい‼」
甘露寺蜜璃は胸をキュンとさせながらドギマギと答える。
「あの時は、ぐあああ~ってきました。 心臓バクバクで耳もキーンで、メキメキメキィって‼」
一気にその場に得体のしれない寒風が吹きすさぶ。
全員が動きを止め、目が点になっていた。
蛇柱も頭を抱えて思い悩んでいる・・・・・・。
「申し訳ありません。穴があったら入りたいです。」
甘露寺は、あからさまに白けた空気に耐え切れずに平謝りする。
「〝痣〟というものに自覚はありませんでしたが・・・・・。」時任無一郎が彼女の後を受けて言う。
「思い当たることが、いくつかありました。」
「その条件を満たせば・・・恐らくみんな〝痣〟が浮き出すはず・・・」
無一郎は真っ直ぐな目であやねを見つめて言葉を差し出す。
「今からその方法を御伝えします。」と―——————————。
出た! 今どきの「胸キュン女子」、甘露寺蜜璃、大爆発である‼
あやねの質問に、このとんでもない受けごたえ。
意味不明。ド天然。そして————————ダダすべり!(笑)
実は炭次郎の意見もこれと似たり寄ったりであり、彼女も炭次郎タイプであることが判明する。
案外、炭次郎とは相性が良かったりなんかもするのでは?
「炭次郎と甘露寺のカップル」っていうのも一度は見てみたい気もしたりなんかしちゃうのである。
あと、何かを掴んでいると思しき無一郎の言葉にも要注目‼
彼の口から一体何が語られるのか・・・早く知りたくてもうウズウズものなのである。
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鬼滅の刃129話の考察
戦闘が全く無く、「静かさ」と「笑い」に満ちたエピソードもイイものだな! と、つくづく実感した貴重な回だ。
今までずっと緊張しっ放しだったキャラクターと読者には非常に良い「骨休み」になったと心から思う次第である。
炭次郎がモリモリ食べて、むせて(笑)、談笑し、「普通」の日常のひと時を噛み締める。
やっぱり、彼の素直で無邪気な笑顔が見られるって最高! まさに炭次郎の笑顔バンザイである。
そして久々に登場した善逸と伊之助も・・・・・・今回は「笑いの道化師」の役回りである。
読者に「笑顔」と「癒し」をたっぷりとプレゼントしてくれるのである。
もう前半は完全にコメディ・タッチ。いや、ギャグマンガと言ってもいいくらいの「爆笑満載」マンガなのである。
それに反して後半は「静か」ながら、物語の核心へと一気に近づいてく。
「緊急柱合会議」が開かれ、お館様の容態が悪化していることが柱全員に知らされる。
「始まりの呼吸の剣士」や「痣」のことも次々と言及されていき、鬼舞辻無惨との最終決戦が近いことも暗示される。
が、ここでも恋柱のド天然が炸裂し、読者に「笑い」を提供してくれる。
そう、今週の「鬼滅の刃」は、あくまでも「笑い」が最優先なのだ。うん、読んでて、なんか元気が出てきたゾ!
そしてそして、次週である。
果たして無一郎は〝痣〟の発現方法をホントに自分のモノにできたのだろうか?
それを受けて、他の柱達もその〝痣〟を発現させることができるのであろうか?
そして柱達から見た炭次郎と禰豆子の立ち位置は一体どうなる?
等々の・・・様々な疑問の数々が一気に解決される筈である。
もう既に近くまで迫り来る鬼舞辻無惨との総力戦。
兎にも角にも、上弦の鬼達と鬼舞辻無惨に勝利するためには、柱全員が「覚醒」して〝痣〟を発現させ、
今以上に進化した力を得ることが絶対条件であることは間違いない!
熾烈になるであろう禰豆子を巡る攻防。 はたして禰豆子は元に戻ることができるのか?
だが、ただ一つ確実に言えること——————。
それは、新たな力を得た炭次郎や禰豆子、柱達の強い姿が近いうちに必ず見られるという事。
そんでもって次週は―————「体力」と「笑顔」をタップリと蓄えて元気に復活した「竈門炭次郎」に再会できるに違いない。
そして、我々読者は彼に向かってこう言おうではないか!
「これからもその笑顔を忘れずに、『輝く未来』と『希望の明日』へ向けて、突き進んで行くのだ!」―———————と。
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