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【約ネバ考察】ミネルヴァさんとピーター・ラートリーの背景とその物語

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エマ達を外の世界へと導き、望む未来を叶えさせるために影ながら応援し、彼女の絶大な心の支えとなる〝支援者〟
ウィリアム・ミネルヴァ。その正体はラートリー家第35代当主ジェイムズ・ラートリーである。

しかし、ジェイムズ・ラートリーは、弟であるピーター・ラートリーによって既に殺されていたことが発覚する。
このラートリー家は、1000年前に鬼たちとの間に〝約束〟を結んだ一族の末裔である。

兄ジェイムズは、ただひたすら〝食用児〟だけに犠牲を強いて、世界の秩序を守るという自分の仕事と立場に―———
後ろめたさや理不尽さ、人間としての倫理観から・・・・何とか密かに〝食用児〟を救おうと画策していた。

ジェイムズは信頼する弟ピーターにも協力を求めるが、ピーターには、なぜ兄が鬼との〝約束〟を破ってまで食用児を
救おうとするのかその考えに全く理解ができず、協力するふりをしながら兄を裏切り、死に追いやるのだった。

そして今、当主となったピーター・ラートリーは、脱走したエマ達を抹殺せんとジワジワ追い詰めていく脅威の存在、
絶対的な悪の象徴であり、鬼よりも怖い〝真の黒幕〟としてエマ達の前に立ちはだかろうとするのであった。

このジェイムズとピーター2人の兄弟の過去や背景はどういうものだったのか?
そしてピーターが、兄であるジェイムズを殺すに至った動機とは一体何だったのか?

今回はこの兄弟の知られざる物語にスポットを当てて考察していこうと思う。
その前にそれぞれの登場シーンを振り返り、その性格を考察していこう。

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[ミネルヴァさんの光]

ウイリアム・ミネルヴァことジェイムズ・ラートリーはたった1回しか登場しない。

それは〝ゴールディ・ポンド〟の地下空間にある空中に浮かぶ小屋の中でのことである。
エマとルーカスがエレヴェーターの起動ボタンを押した瞬間に、卓上の電話機からけたたましくベルが鳴り始める。

その受話器を取ったエマの耳に———————「ウイリアム・ミネルヴァです。」心地よい声が響き渡る。

その声は前に録音されたもので、本名はジェイムズ・ラートリーで、実の弟に裏切られて殺されるであろうこと、
秘密の抜け道や、七つの壁のことを伝え、どうか生きて、望む未来を叶えなさい。
——————————————という力強い言葉でメッセージは終わりを告げるのであった。
第72話(単行本9巻)より

この事からもジェイムズ・ラートリーは代々からの〝約束〟の執行と、世界の秩序を守る役目を担いながらも、
何の罪もない子供達が理不尽な犠牲になる事に常に疑問を抱き、激しい良心の呵責に苛まれていたに違いない。

その気持ちで押し潰されそうなギリギリの精神状態の中、必死で秘密裡に子供たちを救う事だけを考え続ける。
心優しい彼の事だから、子供のことを考えないと悪夢にうなされて自分を責め続けるに違いない。

ジェイムズはエマたちにとっては「希望の光」となる大きな存在である。
それと同時に彼自身も自分の中の「太陽」に忠実であろうと必死でもがき苦しみ、
食用児のために人生を捧げ続けたのである。それがミネルヴァことジェイムズ・ラートリーなのである。

[ピーター・ラートリーの闇]

ピーター・ラートリーが初めて登場したのは昔の回想場面で、ラートリー家を裏切って「食用児の脱出計画」を
練っていた実の兄ジェイムズ・ラートリーを、ピーターが裏切って殺したことを告白している。
そしてその足でバイヨン卿にも接見しに行っているのである。
第73話(単行本9巻)より

そしてピーターは新しい農園に移ったノーマンの前にも姿を見せている。
第74話(単行本9巻)より

エマ達がGP脱出後、ピーターは特殊部隊にその周辺を調べさせ、そこに子供達の死体がなかったことに、今は亡き兄ジェイムズの何らかの影響と関与があったことを直感する。
第97話より

あと15年前の回想場面で、兄ジェイムズに協力した者すべてを捕らえ、その全員を拘束したまま横一列に並ばせて、
彼の命令で一気に処刑してしまうという残酷無比でショッキングな出来事も描かれているのである。
第98話より

この数々の登場シーンからもお分かりのように、ピーター・ラートリーはクールで狡猾でいて残酷。
いくら鬼との〝約束〟のためとはいえ平気で兄を裏切って殺し、その協力者も根こそぎ処刑してしまうのだ。

そして、エマ達のことを〝純粋な食用児〟としか見ておらず、そこには―———————
人間に対する尊厳も倫理観も、最早どこにも見当たらない。彼にはただのモノとしか映っていないのである。

まるで兄とは正反対の人間の「闇」の象徴。それがピーター・ラートリーなのである。

[考察:ピーター・ラートリーの告白」

兄さん、あなたはいつも優しくて、太陽のように輝いている。
そして、僕にとっては尊敬する素晴らしい兄さんです。

が、それと同時にその偽善が鼻につく、とても厄介でいつも疎ましい存在でした。
そう、あまりにも眩し過ぎて煩わしい。

幼い時から何かトラブルがあれば、あなたは私をいつも庇い、助け、励ましてくれた。
いつもその大きな背中で私を守ってくれた。その広く大きな心に何度包まれ癒されたことか・・・・・・

「あなたは誰もが認める第35代ラートリー家の当主。完璧な存在。」

が、それと共にあなたは計り知れない〝劣等感〟と〝嫉妬心〟を、私の心に刻み付けていたのだ!!
それも幼い頃から長い間に渡ってずっと・・・・・ずっとだ!

兄さん、あなたに僕のこの気持ちが理解できますか?

あなたの大きな「愛」と「優しさ」を受けるたびに・・・自分の無力さを思い知らされるこの悔しさ―—————
はらわたが煮えくり返るようなどす黒い嫉妬と、悔しさに今にも潰されそうなこの僕の気持ちを———————。

だが、この気持ちとも・・・・もうオサラバできそうだ。
なぜなら兄さんの秘密を知ってしまったから。

あなたは密かに「食用児」を逃がそうとしている。シェルターを用意し、そればかりか大規模集落までも・・・・
しかも挙句の果てにこちらの世界へ? もう正気じゃない。

こんなことが許される訳はない。
この世界の秩序はいつも守られなければならない。

それを兄が壊そうとしている。 そう、あなたが間違っている。
そして、間違ったことをする当主はラートリー家にはいらない・・・・・

私が兄を排除する。
そして私が新たなラートリー家当主となり、この世界の秩序を守り続ける‼

そう、これで幼い頃からあなたに刻み付け続けられた「劣等感」や「嫉妬」とホントにオサラバできる!
これで自分の無能さと、やっと決別できるのだ!

ありがとう、兄さん。
あなたを―———敬意をもって殺すことができる。

ありがとう、兄さん。
あなたが死ぬことで、僕は救われるんだ。

ホントにありがとう。

[終わりに]

今回はピーターの告白と言う形で、考察を進めてみたのだが・・・・
やはり優しくて完璧な人間がそばにいると、自然と卑屈になって―——————
「嫉妬」と「自己否定」の塊に育っていく人間がいてもおかしくはないなと実感した次第だ。

しかし、それは実感しただけであって、決して共感はできない!
ましてや人の命に手をかけるなど、何があっても許されるべきではないのだ!!

ピーターの狂った理論を許してはいけない。
そして、その狂気からエマを救い出さなければいけない。

そのためには、エマ達には絶対、逃げきってもらわなければならない。
いや、でもそれは大丈夫だろう。心配には及ばない。

なぜならエマの揺るぎない「希望の炎で輝く瞳」は、ピーターの「闇」の瞳を一瞬で焼き尽くし、
我々読者を明るい未来へと連れて行ってくれると強く確信しているからだ!!

その気持ちを再確認できたところで、今回の考察を終わりにしよう。

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