ブラッククローバー【ネタバレ】178話「人間の魔法」
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ブラッククローバー 178話「人間の魔法」
あらすじ
水創成魔法”海神戦乙女の羽衣鎧(ヴァルキリードレス)を纏い、エルフと戦っていたノエルでしたが、絶対領域を発動させエルフを倒すことに成功した。
エルフを倒したことでマナを狂わせていた空間魔法も解け、ノエルも「勝った…!」と小さく呟いた。
ソリドに負傷しているノゼルとネブラの手当てを頼もうとするも、ノエル達のいる塔の周辺にはエルフの仲間たちが6人も集まっていた。
ノエルも戦闘を終えたばかりで、いくら膨大な魔力を持っているとは言え、この人数と戦う魔力は残っていなかった。
このピンチをどう乗り越えようかノエルが思案していると、倒れた仲間をみたエルフの一人が「よくもキヴンを…改めて許すまじ、消えろ」と攻撃を仕掛けてきた。
そこにシルヴァ家についてすぐにノエル達と別れて単独行動していたゾラが現れた。
「あんだけドでけー魔力のぶつかり合いだ…、ここにわんさか集まってくると思ったぜー!」と言いながら、誰かを連れて現れた。
その正体はシルヴァ家の付き人だった。
「何なんですかぁ、こんなヤバイとこ連れてきてー!」とゾラに向かって文句を言っている付き人の少年でしたが、「オマエはオレに助けられんだだからオレのいうこともきくんだよ」と勝手な発言をしていた。
そして、ネブラやノゼルが重傷で倒れているのを知ると、付き人の少年は泡回復魔法”バブル・リフレッシャー”を発動させ、近くにいたネブラの回復を試みた。
少し離れた所に血まみれになっているノゼルを見て、まだ動けるであろうソリドに「ノゼル様を連れてきてください」と頼んだ。
しかし、ソリドは全く動くような様子はなかった。
倒れているノゼルに対して、ゾラは「散々踏ん反り返ってた王族様が情けなねぇなー!」と言い放ち、さらに「テメーの家も守れねーのかよ、王族の魔法騎士団長さんよぉ!!」と煽っていた。
その言葉を聞いたノゼルは朦朧とした意識の中で、母との会話を思い出していた。
「来年とうとうグリモワール授与式ね、ノゼルがどんな魔法覚えるか母さん今から楽しみだわ」と笑いながら母は語っていた。
ノゼルも「強力無比の魔法を覚えて母様と同じような最強の魔法騎士団長になってみせます!」と堂々と答えた。
するとお腹をなでながら「ネブラとソリドは父親と同じ水属性…何となくだけどこの子もそうだと思う」と母が語り出した。
そしてノゼルを見つめながら「私の鋼鉄の性質を受け継いだのはあなただけ…その魔法できょうだいを守ってあげてね」と優しい笑顔で言っていた約束のような会話をしていた時の情景が思い起こされた。
「テメーらオレ達下々の者より強えーんだろぉが!その勇士見せてくれよ」とさらに煽ってくるゾラを止めようとしたノエルだったが、ゾラの言葉を遮ったのは倒れていたノゼルだった。
「王族シルヴァ家の『銀翼の大鷲』団長の名が廃る…」と傷を自身の水銀魔法で塞ぎ、攻撃を受けたことで足りない身体能力は魔力で補っていた。
その緻密な魔力コントロールにノエルは感服し、改めて兄の凄さを感じていた。
ノゼルはノエルに合図し、この場は再び戦闘モードへと突入した。
するとその姿を見ていたゾラも「とんでもねー魔力でうらやましいこった、ちょっと下々の者に…合わせてもらうぜ」と呟き、灰魔法”比興者(ひきょうもの)の啓示”を発動させ、この後の戦闘に備えていた。
ノゼルの私の魔法を連れていけと水銀魔法を発動させ、ノエルを守るように伸ばしていった。
エルフ達の攻撃を華麗にかわしていくノエル。
後を追おうとするエルフ達の前には無数の罠魔法が発動していく。
これはゾラが事前に仕掛けていたものだったが、ノエルにはゾラが発動させた”比興者(ひきょうもの)の啓示”によって罠魔法の位置を知ることが出来ていた。
エルフ達が罠魔法にかかった一瞬の隙をついて、ノエルは海竜の咆哮を、ノゼルは銀の雨を発動させた。
仕留めたかに思えたが、攻撃はエルフ達が交わしたことによって防がれてしまったように思えた。
ここでもゾラの仕掛けていたカウンター罠魔法が発動された。
エルフ達は信じられないものを見るような反応を見せるも、時すでに遅し。
ノエルとノゼルの攻撃によって倒されていた。
その反応をみたゾラは、オマエらカウンタートラップ等の複雑な魔法知らねーだろ…!と確信した。
ブラッククローバー178話感想
今回はゾラが大活躍する回でした。
ノエルが戦っていた羅針盤魔法使いのギヴンを倒し、ホッとしたのも一瞬でしたね。
6人ものエルフが、ノエル達を囲うように塔の周りにいたのには驚きました。
このまま終わるだろうとは思っていませんでしたが、やっと羅針盤魔法を使うギヴンを倒した直後に6人もエルフが集まってくるとは思いませんでした。
そのピンチに出てきたゾラですが、同じシルヴァ邸にいたわけですからいつか出てくるとは思っていました。
けれど、奇襲のタイミングを見計らって出てくるあたり、ゾラらしい登場の仕方だったので少し笑えました。
しかも、シルヴァ家の付き人だった少年まで連れてきたのは想定外でした。
ゾラにしてみれば、たまたま助けたのが付き人だったのでしょうが、泡回復魔法まで使える所を見ると存分に役に立ったのではないかと思います。
ノゼルもゾラに罵倒され「テメーの家も守れないのかよな!」と言う言葉をきっかけに、母との約束を思い出していましたね。
まだかわいいノゼルに一瞬ときめいてしまいましたが、母親との約束はノゼルにとって大事なものだったのだと思った瞬間でした。
きょうだいを守ってあげてと言う母親とのやり取りを思い出したノゼルは復活し、緻密な魔力コントロールで自身の傷や身体能力まで上げたのには凄いと思いました。
きょうだいを助けるためにはここで倒れているわけにはいかないと言うノゼルの強い信念のようなものを感じました。
またゾラの罠魔法は今回活躍し、エルフ達を撃破するのには大分助けになったのかなと思いました。
ブラッククローバー179話考察
今回は、今後エルフ達と戦う際の新たな戦闘方法を提示していた戦いになったのではないかと思いました。
転生魔法でエルフ化したエルフ達は、現代のグリモワールを使い、エルフ化する前より圧倒的に魔力などは強くなっています。
しかし、実際には現代のグリモワールを使っているだけで、エルフ達は現代の魔法を知っているわけではない。
自分達が生きている時から何百年と経った現在までの間に研鑽してきたエルフ達の知らない魔法の使い方をすれば、有利に戦えるのではないかと思わせてくれた回だったと思いました。
倒すだけなら色々な方法を使ってエルフを倒すことは可能だという事が今回分かりました。
しかし、元に戻すとなると少し違ってくるのかなと思います。
アスタの剣だけでなく、ラックの時のように心の中に訴えて自我を取り戻させるというのも、今後はあるのかなと思いました。
今後の展開も楽しみにしています。